阪急に優先座席が復活 [鉄道の旅]
▲阪急9000系車内（参考画像）
先日、民放某局のワイドショー（関西ローカル）で阪急電鉄が優先座席を復活させるという話題が取り上げられていました。
日頃、阪急に縁のない方は「なんのこっちゃ？」と思われるでしょう。ことの経緯は次のようなものです。元々阪急も他社線同様にお年寄りや障害者を対象とした優先座席を設けていました。が、そういう人たちに座席を譲るのは当然のことであり、優先座席を設けるということは一般席に座っている人は譲る必要がないということになるのではないか、という論議が社内に巻き起こったらしく阪急は優先座席を廃止しました。言い換えれば全席が優先座席であるということですね。車内放送でも「阪急電鉄では全席優先座席とさせていただいております」と啓発放送が流れます。
ところが、先般の株主総会で株主より「優先座席を設けてほしい」との要望が出たんだそうです。
結局阪急の考え方が空回りしてしまったことになります。厳しい言い方をすれば阪急が期待していたほど利用者のモラルが高くなかったとも言えると思います。なんだか残念な気がするのは私だけでしょうか？ 
▲9000系のロングシートに設けられた仕切り
各社が定員着席を促すためバケットシートや仕切板を設置する中「空いているときはゆったり座っていただき、混んでくれば詰め合わせていただく」と乗客の自治に期待し誘導策は採らなかった阪急だがここでも期待は裏切られたのか。
優先座席の復活は、仕方ないように思いますね。
他の鉄道と一斉でなければ、効果がないように思います。
阪急もロングシートを区切っていますか。いやですねえ。
特に、地下鉄御堂筋線の縦長のバーで区切られた車両は大嫌いです。
何だかオリに閉じ込められているような気がしてなりません。
by Fuzzy (2007-09-07 21:15)
ファジーさん、コメントありがとうございます。
阪急の全席優先席も正論ではあるもののチョット優等生的に過ぎるかも知れませんね。
例の御堂筋線１０系リニューアル車のパイプ私も大嫌いです。大阪にもついに上陸か、という感じですね。あの横に座ると立ち上がる時に頭をぶつけそうで何とも圧迫感を感じます。関西は関東よりも定員着席に関しては比較的マナーが良いと思うんですが。あんな無粋なものは不要だと思います。
by サットン (2007-09-08 22:25)
阪急に優先座席がないというのは初めて知りました。横浜市営地下鉄は窓に「全席優先」というステッカーを貼っているんですけどね。
9000系は仕切りを設けるのではなく、バケットタイプのシートにしたほうが着席区分が明確なんですよね。まぁー、321系はバケットタイプでもいささか強調していないため、5人掛けになっているようですが…
by 岸田法眼 (2007-09-09 12:13)
岸田法眼さん、こんにちは。
阪急がバケットではなく仕切りを選択した理由を私なりに推測しました。一つは「空いているときはゆったり座って・・・」という点。バケット式ではどうしても座る場所が固定されます。いま一つはバリアフリー対策。加齢や病気で足腰が弱ると立ち上がる時肘掛があると助かります。近鉄のシリーズ２１で採用されています。９０００も１編成しかないので次に出てくる増備車がどんな形で出て来るか楽しみです。
by サットン (2007-09-09 17:00)
これ座りにくそうですね。８人がけを３－２－３にした場合、３人用は空いていれば２人で座れますが、二人用は２人で座ると窮屈、ひとりでは気が引ける。どうも使いづらそうですね。
昔住んでた札幌では市営地下鉄が車端の３人席を"専用席"として優先席よりもさらに度合いの強いものになっていました。結果朝ラッシュ時はそこまでお年寄りの流動もないので、そこだけ空っぽという非常に無駄な現象が起きていました。（まぁ札幌のラッシュの程度はしれていますが）
by undo (2007-09-10 08:51)
undoさん、いらっしゃいませ。
確かに考え過ぎのようなところがありますね。阪急としてはかなり試作的要素を含んでの採用かと思われます。
優先座席は例え復活させても結果的には同じになるのではないでしょうか。最終的には乗客のモラルですよね。
by サットン (2007-09-10 10:46)
阪急9000の車内、時代は変わっても深ぶかとした濃いグリーンのシート
マホガニー調の木のようなぬくもりのある壁、50年たってもそのままうれしい限りです。
関東では京急がまあ伝統カラー、室内デザインもずっと守ってきましたが最近、赤いカラーに白のステンレス帯をまとった車輌が登場していますので伝統を守るのは難しいですね。
西武の黄色、賛否両論ありますが、僕はすっかり西武として定着していましたが新造車はステンレス、ブルーです。
阪急に敬意を示すとともにサットンさまにむ～さまのブログを通じて出会えたことを感謝しています。
by HIRO (2008-04-19 13:08)