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皇族警護に見る警察の素顔 [タウンウオッチ]

このブログのテーマとはずれてしまうが、あまりに酷い話なので敢えて書かせていただく。

▲今回の事件現場付近

先日、大阪市バスに乗っていたときのこと。沿道には一定間隔に警官が立ち、手動で信号を次々に赤に変えている。この日は皇太子が大阪入りしていたのでどうやら車列の通過に当たってしまったようだ。間もなく私が降りる停留所である。瞬く間に交通は遮断され周囲に車の姿は見えない。
そんな中、バスを降りると後ろに1台のタクシーが止まり乗客を降ろそうとしていた。バスが発車した後完全に孤立している。精算に手間取っているのかなかなか発車しない。
そのタクシー目がけて警察官の怒声がハンドスピーカから次々に発射される。「前進しなさい!」、「進みなさい!」、「早く発車しろ!」。だんだん言葉が荒くなる。なぜ怒鳴られているのかわからない乗客とドライバーはますます混乱状態に。そこへさらに警察官の容赦ない怒声が。「とっとと降ろせ!」、「降ろして発車せんかい!」、「なにやっとんじゃ!前進せんか!」。
大阪では警察とヤクザは紙一重と言われるが、まさにそのとおりのシーンであった。
警察が決して市民の方を向いていないということが白昼の都心で証明された瞬間でもある。それも警察官自らの言葉によって。
なぜ、皇族の車列を通すのにこれほどまでにカリカリしているのか?一つには皇族の「ご公務」の際のスケジュールにあるのだと思う。彼らのスケジュールはまるで列車のダイヤのように分刻みで組まれている。ホテル13:07御発、会場13:46御着という具合である。そして、そのスケジュールどおりに車列を誘導するのが地元警察の威信をかけた一大イベントなのであろう。そして、その妨げとなるものは市民であれ何であれ蹴散らしてしまえということなのだ。
警察内部の不祥事が発覚するたびに言われていることだが、「自らの組織にしか視線は向いていない」。決して皇室にも向いてはいない。ヤクザまがいに警官が怒鳴り散らした後からいくら皇太子が笑顔を振りまいたところで誰も喜ぶまい。むしろ皇室のイメージを損なうだけだ。
宮内庁のマニアックなスケジュール担当者に付き合わされる警察もまた被害者かもわからないが。

追記 10/14の朝刊に国体関係で秋田を訪れていた皇太子の車がエンストし予備車に乗り換えるというアクシデントが発生したとのこと。わずか2分程度の遅れだったらしいが、今頃宮内庁では日曜返上で責任の擦り付け合いに火花が散っていることだろう。


タグ:警察 皇族
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