お役所訪問! 東大阪市役所編 [タウンウオッチ]
超高層の耐震庁舎から見る大阪の夜景
▲22階建の超高層庁舎 全国的にも屈指の市庁舎だろう
ご好評をいただいております「お役所訪問!シリーズ」。そんなシリーズ何時できた?との声をものともせず、今回は東大阪市役所にやって参りました。東大阪市は人口51万人、大阪府下3位を誇る大都市?であります。
市庁舎が位置するのは近鉄けいはんな線荒本駅近く、西側には阪神高速東大阪線と近畿自動車道が直交する東大阪ジャンクションもあり、交通の要衝といいたいところですが、周囲は工場、倉庫などが密集する雑然とした街並であります。それでも交通の利便性を生かし、ここを新都心とすべく市役所を移転新築、わが国最大の公共図書館大阪府立中央図書館を隣接地に誘致するなどそれなりの努力は見られます。カルフール東大阪店も東隣に立地しております。
東大阪市はこの味気ない名称が示すとおり元々河内、枚岡、布施の3市が合併してできた都市だけに核に当たる地区がなく、この超高層の庁舎は市の中心のシンボルとしての重~い役割も担っているのであります。
それにしても地上22階、高さ118メートルとは大したもんですねえ。遥か離れた京阪本線からも見えますから。ちなみに100メートルを超える市庁舎は大阪府下では堺市とここだけです。
▲耐震設計についての説明 なぜか自販機コーナーに
それでは早速庁舎内にお邪魔しましょう。
周囲を圧する外観の割には1階ロビーは味気ないほどシンプル。例に漏れず市の特産品などが何の工夫もなくガラスケースに並べられていたりします。
時間もないのでお目当ての22階展望フロアへと参りましょう。エレベータはどこかいな・・・・・。妙に狭いエレベータホールに高層、低層各3基が設置されています。ちなみにフロアガイドは日・英・中・韓の4ヶ国語表記となっております。それにしてもどのエレベータが来るのかわからんなあ。表示がなんにもない。メーカーはどこだ?と乗ってから表示を探しますと点検表に日本エレベーター製造の文字が。本当に製作したのか点検しただけなのかはわかりません。
22階に着くと「会議室」と書かれたドアから職員がぞろぞろと。皆さんお役人の必須アイテムともいうべきサンダル履きでペタペタと。
肝心の展望スペースは中途半端な広さでひっそりと。「この場所でのカメラ、双眼鏡等の使用は近隣住民のプライバシーを侵害する惧れがありますのでご遠慮下さい」の表示が。なるほど近くに庁舎よりも低いものの高層住宅が見えます。しかし、ここで写真を撮るなというのは酷な要求ですわ。それにしても人気がないですなあ。隠れたデートスポットに推薦!
疲れてきたのでスカイヴューレストラン「オールウエイズ」へ。入り口で「喫茶だけでも良いですか?」とお伺いをたてるとちょっと怪訝な顔をされ窓際の席へと案内されました。他には十数人の市役所OB風のグループがいるだけ。ホールスタッフはそちらにかかりっきりです。
だんだんと夜の帷が降り眼下の高速を往く車のライトが美しい光の帯となります。ごちゃごちゃした街並は隠れて光だけが点々と。一応東大阪の夜景に満足し店を出ます。その瞬間、ショーケースの照明が消えました。閉店時刻までまだ3時間もあるのに・・・・。なにがオールウエイズじゃと毒づきたくなります。
退庁するお役人さんたちとエレベータで地上に降り市庁舎を後にしました。
▲西側(大阪市方向)の夕景 手前は東大阪JCT
▲日が暮れると阪神高速が光の帯となって
▲東側 生駒の稜線がかすかに見える
いつの間にか立派な庁舎が出来ているんですね。
昔は若江岩田からテクテク歩いていってましたが。
税金の無駄遣いと揶揄されることだけは回避して欲しいですね。
by Fuzzy (2007-12-09 21:12)
かつて京阪本線の大和田から荒本までの新線計画があったらしいですが、
現在の高架複々線の配線では分岐を考慮されず、計画は幻となりました。
中央環状線沿いにモノレールは南下してくるのでしょうか。
by 京葉帝都 (2007-12-11 02:27)
ファジーさん、おはようございます。
ホントに市役所とは思えない立派な建物です。最近のお役所は霞が関から村役場まで豪勢ですね。
それなりの仕事をしてくれれば良いのですが。オマケに公務員のボーナス羨ましい!
by サットン (2007-12-11 08:13)
京葉帝都さん、こんにちは。
そんな計画があったとは知りませんでした。大阪モノレールの門真市以南への延伸は当分凍結らしいですが、果たして凍結が解除される日が来るのかどうか。
経営努力もあって既設路線は収支が好転していますが、初期投資が嵩んだため経営は楽観できませんし。
by サットン (2007-12-11 08:19)