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雪の琵琶湖環状線を往く [鉄道の旅]

新快速、北陸の冬に挑む

▲雪の敦賀駅で折り返しを待つ新快速播州赤穂行

今年の乗り初めは琵琶湖環状線と相成りました。このブログに昨夏以降お付き合いいただいている方々には「他に行くところないのか」と思われそうですが、この冬は近年にない寒波が来襲。都会っ子の223系新快速が雪の中どう奮闘しているのか見たくなり敦賀を目指しました。
新快速が敦賀に乗り入れ2度目の冬となりますが、昨シーズンは暖冬だったため実質的には初めて北陸路の冬を経験することになります。折しも昨夜は滋賀県北部に大雪警報が発令されていました。




▲敦賀へは新快速か、特急か直前まで判断に迷いました。


▲結局いつもの癖で遅い出発となったため「雷鳥93号」に乗ることに決定。


▲485系の200番台。ボンネット車亡き今、一番古い顔です。しかも貫通扉の溶接もされてないオリジナルデザイン。


▲大阪駅北端の旧11番線も駅ビル新築のため取り壊され上り優等列車の発着は9・10番線が使用されています。駅弁販売コーナーやコンビニが設けられ長距離列車用ホームのムードをさりげなく演出します。


▲行き先表示幕も国鉄時代のデザインがそのまま使用されています。


▲私が乗り込んだ6号車はキノコ形空調装置を屋根に並べた0番台車。9・10番線は上り方を新快速・快速、下り方を優等列車と使い分けているためか妙な所に場内信号機が。


▲車内はシートこそ取り換えられていますが、足許にはヒーターがあり非常に窮屈。おまけに走行中はビビリ振動とそれに伴う軋み音が激しく決して快適とは言えません。サンダーバードに乗客が集中するのもスピードだけではないようです。
この画像は大阪発車時点でのもの。予想どおり京都からどっと乗りがありほぼ50%の乗車率に。


▲今回使用した乗車券類。特急券は車内で購入。


▲高槻を通過すると阪急京都線の6300系特急と出会います。彼方に見える高層ビルは淀川の対岸京阪樟葉駅前のタワーマンションです。


▲いよいよ3月に開業が迫った島本駅工事現場。これで高槻―山崎間の7.5キロという電車区間としては信じられない駅間距離も過去のものに。

▲湖西線内唯一の停車駅西大津も大津京に改称されます。


▲沿線は近江高島付近から雪景色となり安曇川も雪の中です。


▲雪はどんどん深くなり”名勝近江塩津の大高架橋”から見る景色もすっかり北国の風景です。北陸本線の築堤が近づいて来ます。


▲近江塩津駅通過。昨夏には何度訪れたことか。夏の猛烈な日差しが嘘のようです。


▲雪の降りしきる敦賀に到着。ロートル485系が妙に頼もしく見えます。貫禄とでも言うのでしょうか。


▲こちらは最新683系8連の「しらさぎ12号」。上りは10分程度の遅れが生じていました。


▲小浜線ローカルの125系が引き上げ線からホームに向かいます。


▲「しらさぎ」の後を追って「雷鳥」が到着。さすがに特急街道北陸本線です。


▲521系も停車中にどんどん雪を被っていきます。特急群の遅れに巻き込まれ出発抑止。車掌さんがイライラしながらホームで発車合図待ち。手には車内放送用のマイクが。


▲北陸路の華「サンダーバード」。堂々たる12連の車内には立ち客も多数。雪の中に浮かぶ電球色の車内照明が暖かそうです。


▲スプリンクラーもフル稼働。線路の雪を溶かすとともに停車中の列車の足周りに付着した雪も退治してくれます。


▲すでに陽も落ちて雪の中に浮かび上がる敦賀駅。気温は2度と表示されています。路面はシャーベット状となり歩くのも一苦労。


▲駅構内はNHKドラマ「ちりとてちん」だらけ。


▲ホームに戻ると金沢からの普通列車が475系6連で到着、たくさんの乗り継ぎ客が殺気立って17:33発新快速が出る4番線に流れて行きます。これはたいへんと私も乗車位置に並んで写真撮影。「雷鳥」が大阪目指して発車して行きます。


▲6連は2組に分割され、一方は回送として引き上げます。


▲475系と並んだ17:33発新快速播州赤穂行。223系4連の車内は「青春18族」で始発からほぼ満席。


▲雪景色は東海道に入って河瀬付近まで続きました。米原から8連となった新快速は雪にもめげず持前の高速性能を発揮、定時で大阪着。畏るべし223系。


▲お隣には「雷鳥」がお出迎え。

今回の旅は正直なところ「雪の中悪戦苦闘する223系新快速」というイメージを抱いて出発しましたが、実際はご覧のとおり降りしきる雪をものともせず定時運転。いやはや恐れ入りました。


敦賀みやげは「宇宙戦艦ヤマト」。なんでやねんと突っ込みたくなります。能書きには取って付けたような由来が書かれていました。


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コメント 8

岸田法眼

雪とは冬の北陸を連想させますね。2年前の12月、敦賀は雪の姿がなかったのですが、いい光景です。

どうやら、新快速の車両は最初から耐寒耐雪構造になっていたようですね。また、ダイヤの見直しにより、7分の遅れを定時に軌道修正できることが可能になりましたが、遅れて発車したようですね。ただ、連結器カバーがかかっていなかったのは意外でした(私が乗った2006年12月は近江今津からカバーをしておりました)。
by 岸田法眼 (2008-01-03 19:37) 

サットン

岸田法眼さん、こんばんは。

おっしゃるとおり、鉛色の空、降りしきる雪、冬の北陸は演歌の世界です。

連結器カバーの点は気が付きませんでした。他の車両は125系に至るまで装備していますが。分割、併合作業が多いからかとも思いましたが、そういう作業が多ければ余計に必要かとも思われます。
by サットン (2008-01-05 01:07) 

Fuzzy

徐々に雪国に入っていく様はほんとに旅情豊かでいいものですね。
播州赤穂行きの新快速がが雪景色の中を定時走行しているのは、なんだか夢を見ているようです。
by Fuzzy (2008-01-05 03:36) 

manamana

雪景色は、端から見ているときれいで情緒がありますが、
鉄道の現場(鉄道だけではありませんが)では、
大変混乱の中、大勢のお客様をいかに運ぶか
苦労が偲ばれます。
大変貴重なレポートでした。
by manamana (2008-01-05 07:19) 

サットン

ファジーさん

ありきたりな表現ですが、日本は狭いようで広いですね。近江眞子付近までは雪のかけらもありませんでしたが、近江高島付近からうっすらと雪化粧。近江塩津では横殴りの吹雪でした。
敦賀発播州赤穂行きって考えてみれば随分長距離を走るんですね。223系は働き者だと思います。
by サットン (2008-01-07 19:32) 

サットン

manamanaさん

私が、写真好きの父に連れられ初めて雪の敦賀を訪れたのは今から30年以上も前のことです。確か大阪から米原まで急行「桜島・高千穂」を利用しました。(古っ!)その頃はもっと激しい降雪で到着した電車のドアが開かず駅員さんがヤカンのお湯でドアレールの氷を溶かしていたものです。
最近はそこまで激しい降雪は珍しいようですね。
by サットン (2008-01-07 19:40) 

京葉帝都

サットンさん、今年初の書き込みになります。本年もよろしくお願いします。先週末の福井〜敦賀〜長浜〜米原と普通で乗り通しました。福井〜敦賀は521系2連、敦賀〜長浜は125系2連、長浜〜米原は223系8連でした。特に521系は初乗車でしたのでしっかり観察しました。ある意味JR-Wの技術と接客サービスの集大成の感がしました。ヨーダンパ付なのに最高速度が120キロなのは特急に対する配慮なのでしょうか。敦賀以北でラッシュがあるとすれば4連以上で運用してもらいたいところです。
by 京葉帝都 (2008-01-08 22:41) 

サットン

京葉帝都さん、あらためまして新年おめでとうございます。

521・125・223ですか、JRWの一般型車両数珠繋ぎという感じですね。最近、福井周辺では521が幅を利かせていますね。でも、4連というのは私も見たことありません。125は割りと小まめに増解結しているようですが。文中の125系もホームで待つ単行に増結すべく引き上げ線から移動しているところです。
by サットン (2008-01-10 11:11) 

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