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阪急阪神ニューイヤーチケットで乗り歩き~前編 [鉄道の旅]

久々の神戸電鉄・いよいよ終盤を迎えた阪神なんば線工事など見所たっぷり。

▲ニューイヤーチケットでは神鉄の車両にも乗れるのです。

”阪急阪神ニューイヤーチケット”を利用して半日電車と戯れました。昨秋使用した阪急阪神1デイパスと比べると発売額が¥1000と¥200安いのに1デイでは乗れなかった神戸高速線も利用できるお得なチケットです。
今回は昨秋1デイで乗り残した阪急伊丹線制覇と阪神全線攻略をポイントに巡ることに。コースは概ね阪急梅田ー塚口ー伊丹線往復ー新開地ー尼崎ー西大阪線往復ー武庫川ー武庫川線往復ー今津・・・阪急今津ー西宮北口ー梅田ー高槻市という具合です。前編では梅田から新開地までの様子をご紹介します。



▲第一走者 新開地行特急 7000系8連

いきなり凡ミスでつまずく
1月5日(土)、阪急梅田駅2階中央サービスステーションでニューイヤーチケットを購入します。この時期様々な企画乗車券が発売されているため売る側も買う側も少々混乱気味でした。カードと祈念品引換券を受け取りいざ神戸線特急ホーム8・9号線へ。11時ジャスト発の特急新開地行きを第一走者に選びます。車両は7000系8連。発車間近だというのに車内はガラガラ。お正月疲れもあってか午前中の人出は鈍いようです。

▲日中の神戸線特急は10分ヘッド 8・9号線から交互に発車します

十三を発車してハタと気がつきました。伊丹線乗換駅の塚口は通勤特急しか停まらないのでは・・・。さっそく何時ものオッチョコチョイぶりを発揮です。仕方ない西宮北口から折り返すか。西北で上りホームに移り梅田行き普通を待つことに。実はこのところ持病の薬が効かず今日も右足を引き摺りながらの乗り歩き。一歩でも歩行距離は縮めたいのですが、この先が思いやられます。

▲ローマ字駅名標は阪急独特のデザイン/第2走者は5000系トップナンバー

図らずも第2走者となった普通梅田行きはリニューアルされた5000系8連、車内外ともに見違えるようにイメージチェンジしています。
先発の阪神に対抗するため高速運転を念頭に置いて敷設された神戸線は普通といえども胸のすく走りが心地よいのです。2駅戻る(双六じゃあるまいに)ということで塚口着。同じホーム上で伊丹線に乗り換え可能です。

あれから13回目の1月です

▲第3走者も3100系トップナンバー

伊丹線ホームで待ち受けていた第3走者は3100系トップナンバーの4連です。発車するとすぐ、ほぼ直角に右急カーブを描きます。そして、駅を出外れると単線から複線に替わり、あっという間に終点伊丹着。ご承知のとおりこの駅は平成7年1月17日に発生した阪神淡路大震災で留置車両ともども高架駅が崩落するという大きな被害を被っています。今では新駅舎も完成し、当時の惨状を残すものは見当たりませんが、まもなく1月17日がやってきます。

▲伊丹駅ビルと市バス・阪急バスが発着するバスターミナル/1面2線の伊丹駅右側の3000系は昼寝中

復路は5100系4連が第4走者を務めます。途中山陽新幹線の高架をレールスターが走り抜けるのが見えました。Uターン客で一杯なのでしょう。

▲第4走者 5100系も運用に入ります

一気に新開地を目指す


▲右)第5走者 普通三宮行 5000系8連 左)第6走者 特急新開地行 7000系8連

塚口から再び神戸本線に戻り普通で西北へ、特急に乗り換え一路新開地へと向かいます。特急は7000系のリニューアル編成8連。比較的新しい車両ですが、車内外ともにかなり手を入れています。主な改良点は・車内壁面の色調変更・荷物棚を樹脂板に変更・日除けを鎧戸から上昇式ロールカーテンに変更・LED式モニター装置の設置など。外観も屋根上空調機カバーの換装・客用扉窓の下方向への拡大などです。
ようやく人々が活動を開始したらしく午前中とは比較にならない混雑ぶり。

▲リニューアルされた7000系室内とドア横に設置された情報案内装置

山頂付近に雪をいただく六甲山系を右手に見ながら三宮到着。ここでほとんどの乗客が降りていきます。高速神戸では遅れている阪神の普通の接続待ち。新開地まで一駅リレーしたところで乗り継ぎ客がいるのだろうかと思っていたら案外多くの人が乗り込んできます。わずか一駅とはいえ、新開地は神戸電鉄への乗換駅となっており奥が広いのでしょう。

神戸高速鉄道南北線

▲新開地駅神戸電鉄ホームの発車標 列車組成が表示されていないのは不親切

新開地に到着し西口改札内で連絡している神戸電鉄を見に行きます。3線の頭端式ホームを備えたちょっとしたターミナルです。神鉄はフリーエリア外なので久し振りのご対面だけにしておこうかと思いましたが、ちょっと待った!新開地駅はいかにも神鉄の駅と思ってしまいそうですが、実は神鉄の起点は一駅目の湊川であることを思い出しました。つまり、新開地ー湊川間は神戸高速南北線なのですね。したがって、一駅だけなら乗車できるのです。これはラッキーと今回お初の5000系鈴蘭台行ワンマン列車に乗り込みます。この車両、側面に三田新阪急ホテルの広告を貼り付けていますが、なんか中途半端、いっそのこと全体をラッピングすれば良いのにと思いました。ボディも汚れが目立つし。

▲第7走者 神鉄普通鈴蘭台行 5000系4連

車内はというとこれはもう完全に阪急テイスト。木目の壁面にオリーブグリーンのシートです。ドア上に取り付けられた大型の案内表示装置が個性を強調していました。
ちょっと走って湊川着。振り返ると新開地駅が見えました。この間僅か400メートル、ここも地下駅ですが、天井が低く非常に圧迫感を感じます。ホーム中央付近に小さな0キロポストが見えました。苔に埋もれそうな状態です。

▲神鉄スタイルの駅名標(阪急に似ている)/湊川駅の0キロポスト

それだけ見て再び新開地に戻ります。やってきた列車は昔ながらの神鉄スタイル1000系。基本編成3連に両運転台の増結車1070形を1両連結した4連です。神鉄では4連以上の列車は1両が終日女性専用車なのでご注意を。新開地のホームでしばらく電車を見ていましたが、ゴロゴロゴロと転轍機の動く音が聞こえてきます。つまりそれだけ静かだというわけですね。

どうなる神戸高速鉄道
神戸高速の大株主である阪急・阪神が経営統合されたため早ければ年内に神戸高速の株式の大部分が神戸市から阪急阪神HDに売却されるそうです。そうなると駅名標のデザインはどうなるのでしょう。今は神戸高速独自のデザインですが、これを阪急式か阪神式のものに改めるのか、それとも新たなデザインが登場するのか興味を惹かれるところです。もちろん運賃、ダイヤなども改善して欲しいところです。

▲第8走者の神鉄1000系と神戸高速スタイルの駅名標

役に立たないNAVI TIME
新開地駅で阪神梅田方面行の時刻を調べようと携帯で”NAVI TIME”を呼び出し、新開地駅の時刻表を検索して驚きました。梅田行きは単に梅田としか表示されていません。阪急なのか阪神なのかわからないのです。発車時刻をクリックすると途中駅の時刻が現れますが、このプログラムは関西の鉄道事情を理解されていない方が作ったのでしようね。

▲新開地駅東西線発車標 梅田行は阪急・阪神両方あるのをお忘れなく

さて、後編ではいよいよ佳境に入った阪神なんば線西九条での大阪環状線の頭上を跨ぐ橋桁設置工事の模様などをお伝えします。

 「阪急阪神1DAYパスの旅」はこちらをご覧下さい。
http://blog.so-net.ne.jp/mirai82/2007-10-22


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コメント 4

阪神電車には乗ったことがないのですが、あの大地震で崩れた駅の映像…今でも脳裏に焼き付いています。
あれから13年経つんですね。

それにしても、新春早々の電車三昧は、うらやましい~!(^-^)
by (2008-01-07 21:42) 

サットン

うたにさん

今では沿線風景に地震の傷痕を探すのも難しくなってきました。でも、あの瞬間だけはいまだに昨日のことのように思い出します。鉄道も含めて良くここまで復興したもんだと思います。
by サットン (2008-01-07 21:55) 

manamana

デザイン的にかっこわるい広告電車は嫌ですね。
車両のデザインを生かした、センスのいいものに限って欲しいです。
by manamana (2008-01-07 23:59) 

サットン

田舎のバスのような広告電車は見ていて辛いものがありますね。大阪モノレールのM本舗のラッピングトレインなんて酷いデザインです。
by サットン (2008-01-08 19:36) 

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