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西日本パスで迷走旅行 4(湯田温泉へ) [鉄道の旅]

新幹線の光と影
(尾道ー三原ー新山口ー湯田温泉ー小倉)

というわけでしまなみ海道を満喫し本州は尾道に再上陸したおっさん二人組であります。

◆尾道駅

駅前でバスを降りると広々とした駅前広場の向こうに尾道水道が広がっています。護岸沿いはウッドデッキ風の公園になっていてすごく気持ちが好い!
しかし、背後の山の上には奇妙な建物が。天守閣に見えますが、どうもおかしい。この謎の建物についてはkeroroさんが果敢にもレポートされていますのでご覧ください。

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▲なんとも広々とした尾道駅前 尾道城?が落ちてきそう

おやじ2号によると「尾道といえば尾道ラーメン!」なんだそうで電車待ちの時間を利用して食べに出かけます。さっきうどん食べただろ!・・・・・駅周辺に何軒かのラーメン屋さんが見えますが、彼は駅前広場を渡ったところの店を選んだそうで、感想を聞くと「麺もスープもばらばら」だったそうで不満げであります。
私はその間前項のとおり巡視船を撮りに行ったり、バスを眺めたりして過ごします。

◆467M(尾道ー三原)

15:29発の下り三原行の時間が迫って来たので駅に戻ります。
改札口脇には「2ドア列車のご案内」という掲示がありました。この辺では2ドア・3ドア車が混在しています。2ドア車で運転される列車の中にはわれわれが乗る予定の15;29発の列車も。ところが編成は6両とあります。???2ドアで6両? どんな車両かな? 115系も117系も4両単位だし・・・・。

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▲尾道からはかつての「マリンライナー」で快適!(三原)

やってきた電車はご覧の213系でした。かつて快速マリンライナーに使用されていた国鉄の置き土産です。なるほど、こいつなら3両単位で編成が組めるわけです。
車内は水色の転換式クロスシートが並んでいて快適快適!おまけに6両とあってがら空きです。
女性運転士がハンドルを握る列車は瀬戸内沿いを快調に走り糸崎に着きます。かつて機関区が置かれた広い構内は雑草が茂り数本の電車が留置されているだけ。なんとも侘しい光景です。先ほどの尾道もかつて特急列車が停車していた長いホームが役不足とばかりに遊んでいました。新幹線の駅ができた町、できなかった町、この違いが町の様子をすっかり変えてしまったようです。
尾道にも1988年、地元の請願駅として新尾道駅が開業しますが、市街地から離れており時期的にも遅きに失した感は否めません。

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▲三原駅に残るブルトレ遺跡

15:42高架の三原駅に到着。もう少し乗っていても良いけどな・・・・・。

新幹線に乗り換えるべくホームを歩いているとおやじ2号がなにやら素っ頓狂な声を上げます。見るとホームの側壁に「あさかぜ乗車位置」の標識が。いつまで放置しておくんでしょうか?それともかつての特急停車駅の記念碑として残しているんでしょうか?ここでも新幹線の影響を思い知らされるのでありました。


◆こだま755号(三原ー新山口)

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▲三原駅新幹線コンコース ブレブレですみません

西日本パスはその山陽新幹線の改札もフリーパス。さすがに優越感をくすぐられます。
三原はタコとダルマの町なんだそうです。それにしても人がいませんね。新大阪の改札口に行列を作っていた大勢の人はどこへ行ったのでしょう?

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▲久しぶりに100系とご対面 こだま755号

三原からは新幹線で新山口を目指します。おやじ2号の「瀬戸大橋を渡りたい!」に次ぐリクエストは「山口にいる大学時代の同期と飲みたい!」です。これに応えるべく今夜は湯田温泉に宿をとっています。
15:53発のこだま755号はお久しぶりの100系です。やはり新幹線というとこいつでしょう!でも、妙な色に塗られ、しかも4両編成・・・・・。車内はゆったりと2列シートが配されていますが、スカイブルーの生地が色褪せていて哀れです。過去の栄光どこへやら、もう私の知っている100系ではありませんでした。車内メロはいい日旅立ち。

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▲マツダスタジアムではCとDが熱戦を展開中

その4両編成でさえ車内はガラガラです。聞くところでは山陽新幹線こだまの指定席の平均乗車率は10%台だとか。JR西日本は西日本パスより一足早くこだま指定席の大幅な割引切符を発売し好評とのことですが、抜本的な底上げは厳しいようです。途中駅での停車時間はのぞみ・ひかり退避のため10分前後がざらですし。新幹線の中でも格差が広がっているようです。
広島が近付くと左手に話題のマツダスタジアムが見えてきます。ちょうどカープとドラゴンズがデイゲームを展開している最中です。線路に向けてスタンドが切り欠かれている上に途中経過も列車から見やすい位置に表示されています。4-3でドラコンズリードでした。
新山口に到着後山口線に乗り換え湯田温泉に向かいます。


◆湯田温泉

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▲湯田温泉の宿 「四季の宿梅乃屋」 地元民のお薦め

アポイントどおり大学時代の同期である小紙山口支局長と宿のロビーで落ち合います。向かったのは宿の近くの居酒屋「ぶち」。なんとも中国地方らしい命名であります。
支局長が語るところでは山口市は県庁と山大(山口大学)で成り立っている小さな町だそうです。ブラジリアやキャンベラのような行政の中心で経済は下関などに分散しているとか。この店のアルバイトのお姉さんに尋ねてみるとやはり山大の学生さんでした。日付が変わるころまで宴は続きます。

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▲迎えの車で新山口へ

翌日は朝風呂、朝食の後支局長運転の車で新山口駅まで送ってもらいます。なんと贅沢な朝でしょう。四季の宿梅乃屋については宿泊記で詳述する予定です。
国道9号線を走ります。京都五条から山陰を経て続く長い国道です。

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▲新山口駅 おやじ2号と山口支局長

沿道にマンションやビジネスホテルが軒を連ねると新山口駅が見えてきます。
新山口、知りませんでした。小郡が名を変えていたとは・・・・・。これも平成の大合併の産物でしょうか。

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▲小郡、いや新山口駅構内の喫茶店のアイスコーヒー

おっさん旅行記にお付き合いいただいてありがとうございます。まあ、冷たいものでも(笑)

久々に会った支局長との別れを惜しむべく新幹線の時間まで新幹線口の喫茶店で一休み。
頼んだアイスコーヒーの器が懐かしかったので思わず撮影。
おやじ2号は生ビール。朝から飛ばしております。


◆のぞみ99号(新山口ー小倉)

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▲のぞみ99号で初めてのN700系を体験

時間はあっという間にたち支局長と別れ10:14のぞみ99号の車中の人となります。実は私これがN700系初体験であります。3両しかない自由席は混雑が予想されましたが、なんとか2列席に着席。なんだかちゃちなシートがヒコーキを思わせます。
車内メロはAmbitious Japanでした。

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▲北九州の車窓

ほとんどトンネルだらけの車窓が続き新関門トンネルの闇を抜けると九州上陸。これで本州、四国に続き九州にも足跡を残すことに。酔狂なことであります。
新日鉄の高炉を見ると九州に来たことを実感します。

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▲お初のN700の感想はちゃちな電車

小倉で下車します。

これからおやじ2号から課せられた第三のミッション「観光地に立ち寄る!」を実行に移します。当初提示したスケジュールを見た2号が「電車乗ってばっかりか」とダメ出ししたのであります。
行く先は門司港レトロであります。

それではまた・・・・


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コメント 20

manamana

とうとう九州上陸ですか。
N700はちゃちという印象なんですね。
軽量化を追求していて、飛行機と共通する雰囲気ですね。
それに比べると、100系は、電車の重量感がありますね。
でも、4両編成になっちゃうとは。
by manamana (2009-07-07 06:39) 

サットン

manamanaさん

N7のシートはペラペラでした。乗車時間が短かったのでよく分かりませんが、掛け心地は悪くないように感じましたが。
100系の姿は「見るんじゃなかった」っていう感じです。仕事で大阪―東京を往復していた頃は100系がメインでしたから。良い車両だったのになあ・・・・。
by サットン (2009-07-07 09:52) 

うたに

わ~。すごい移動距離で、よく考えながら読まないと、どこへ行っているのか見失ってしまいそう(笑)
そう! 道といえば尾道ラーメン。なのですが、宮島からは微妙に遠くて行けませんでした。いつか食べに行ってみたいです。

N700系の普通車は、確かにちょっとチャチな印象があるのは否めませんね。。グリーン車はとても快適なので、その差が・・・(^^;)
by うたに (2009-07-07 13:04) 

ホタルの館

昔のひかりが、今はこだま・・・。
時代の流れを感じますね。
by ホタルの館 (2009-07-07 16:41) 

ケイ

僕もグリーン車、一生のうちに一度だけ乗りたいな~
by ケイ (2009-07-07 20:56) 

まるたろう

N700も嫌いではないですが、山陽区間だけを乗るんでしたら、
自分一人だと、レールスターの4号車にします。
でも2人ですと、そういうわけにもいかないですね。
by まるたろう (2009-07-07 22:45) 

サットン

うたにさん

早起きしたお陰で1日目は2府9県を移動することができました。われながら物好きだと思います。
実はおやじ2号は5月に西日本パスグリーン車バージョンで長崎遠征を果たしておりN7のグリーンは良かったと言っておりました。
by サットン (2009-07-07 22:58) 

サットン

ホタルの館さん

こだまへの格下げはともかく、こだまの現状が酷いです。
停車するたびに長時間退避です。私が乗った列車では最長16分停車というのがありました。これじゃあ在来線の特急の方が速かったんではと思わせます。
by サットン (2009-07-07 23:01) 

サットン

ケイさん

西日本パスには普通車版に4千円プラスでグリーン車版も用意されています。でも、最近の車両は普通車でも質が高くなっているのでグリーン車のありがたみも低下しているのでは。
by サットン (2009-07-07 23:04) 

サットン

まるたろうさん

レールスターの指定席はお買い得ですね。グリーン車並みです。
今回、おやじ2号からレールスターの指定席を満喫したいというリクエストがありましたので帰路利用しました。


by サットン (2009-07-07 23:07) 

haru

居酒屋「ぶち」では何を食べたのでしょうかぁ~?
気になりますっ^^;
うちは父も伯父も山口大学出身なんですよ~

N700はちゃちと感じましたかっ?おはるは
指定席とグリーン席と両方乗ってみたんですけど
どちらもかなり座りやすくなったなぁ~と感じましたがっ
新しいからきれいに感じただけかなっ?^^;

by haru (2009-07-08 06:43) 

サットン

haruさん

「ぶち」、軽くスル―してしまいました。要はよく覚えていません。前日も夜中まで飲んでましたし。ご当地ものではフグの西京焼き。締めは上海風焼きそばだったかな。
haruさんのご実家は長州閥でいらっしゃるんですね(笑) 山口県内も大学が増えているようで新山口では山口東京理科大学、宇部フロンティア大学の看板を見かけました。
N7、シートのアルミがむき出しだったり軽量化から来るチープなムードは否めませんでした。クールなインテリアは夏には爽やかで良いですね。座り心地は20分程度の乗車なのでなんとも言えませんが、悪くはなかったですよ。
by サットン (2009-07-08 15:49) 

あーちゃん&父

こヾ(^o^-) ん(o^ー^)o ばo(^0^o*) ん(o^-^)ヾわ(*^〇^*)ノ”
N700、僕もGWに初乗車しましたが安っちい造りである事は否定できませんね(^_^;)
水玉模様の座席はかわいいんだけどね。これで国鉄車並みのすわり心地だったら完璧!?

あっ、ちなみにこちらは2学期制で期末は夏休み明けてからですw
by あーちゃん&父 (2009-07-08 19:53) 

サットン

あーちゃん&父さん

軽量化がつまるところエコに繋がるのは理解できますが、ちょっと寒々しいですね。でも国鉄も長らく酷いシートを使っていましたよ。
2学期制ですか・・・・オジサンたちの頃はそんなのなかったですね。
by サットン (2009-07-08 22:38) 

UZ

この数年来のダイヤ改正の過程で、のぞみの本数増加と引き換えにこだまの運行区間の短縮と本数削減が行われてきました。確かに100系は2ー2シートでゆったりしていますが、通過待ちによる長時間の停車や並行する安価な高速バスの影響は大きいですね。
去年10月末に私も岡山ー広島間で0系新幹線の葬式乗車をしてきましたが、目的がなければ乗りづらいですね。100系車両もあと数年の命で、その後は500系や700系E編成に代わりますが、車両性能を活かして運転時分の短縮をしてほしいです。

by UZ (2009-07-09 05:59) 

サットン

UZさん

本当に久し振りに山陽新幹線を利用しましたが、こだまの凋落ぶりは酷かったですね。まるで邪魔者扱い。そのこだまも利用者がいないわけではなく各駅ともに流動は存在します。こだまの利便性を向上させれば需要はあると見ましたが。そのためにはのぞみ、ひかりの間を縫って走る新幹線版のジェットカーが必要でしょうね。一時こだま専用車両の開発構想もあったようですが・・・。
by サットン (2009-07-09 08:49) 

TORA

尾道には昔、18キップで日帰り旅に行った思い出が・・・

新広島球場(マツダzoomzoomスタジアム)場所がいいですね!
車窓に入ってくるのがいいv( ̄0 ̄*)
by TORA (2009-07-10 11:49) 

サットン

TORAさん

尾道の街って惹かれますねえ!今度ゆっくり行ってみたいです。
でも、尾道駅の寂れ様には胸打たれました。以前は何本もの特急が停まっていたはずなのに今じゃローカルだけですから。
マツダスタジアム、よく考えてますね!アイデア賞ものです。
by サットン (2009-07-10 12:13) 

keroro

夢のような旅だ!
私ももっとオバサンになったら、気ままにこの旅がしたい!
尾道城、本当に落ちてきそうですね。
なんだかとても楽しい旅ですね♪

by keroro (2009-07-10 22:49) 

サットン

keroroさん

こんなに勝手気ままな旅をしたのは学生時代以来のような気がします。
本当に夢のような旅でした。これも西日本パスあればこそです。
尾道城、keroroさんの記事を読んでいたおかげで行かずにすみました(笑)
keroroさんの旅もパートナーを得て新たな展開があるでしょう。楽しみです!
by サットン (2009-07-11 13:20) 

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