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シートピア氷見 宿泊記 [宿泊記(中部)]

夏休み応援企画!

7月も下旬、いよいよ夏休み本番。というわけで夏休みにお奨めの宿の宿泊記をアップしました。「ホテル&トラベルジャーナル」ですから。とはいえちょうど1年前の話を蒸し返して記事にしたわけなんですが。


◆この宿に決まるまで

2010年夏の旅は富山に出かけたことは既報のとおりですが、宿泊地は当初未定でした。私は漠然と宇奈月辺りを考えておりましたが、旅の首謀者である”おやじ2号”曰く 「富山で泊まるなら温泉と海の幸が揃った氷見!」 なんだそうで。結局氷見周辺で宿を物色することになりました。

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▲ホテルらしくない謎めいた外観

宿を決めるに当たっては二つの掟があります。足の筋肉を傷めている私としては ①客室はベッドの洋室であること。 ②食事会場も座敷ではなくテーブル席であること。 この2点は譲れない条件なのであります。
さすがに温泉地でこの条件というのは難しく、はじめは難しいとこぼしていたおやじ2号ですが、ややあって楽天トラベルからこの宿を見つけてきました。なるほどここなら客室、食事会場ともに和洋選択可能となっています。まずは条件クリアです。
料金もツイン2名利用で¥13000(一人当たり夕朝食付き、税サ込み)、ツイン・シングルユース¥15000(同)と夏休みの土曜日としてはリーズナブルなのでここで決定。早速携帯から予約すると速攻で宿から確認のTELが入りました。「お食事会場はお座敷と椅子席がございますが」とのことでもちろん椅子席をリクエストしておきます。

ちなみに宿泊日は2010年7月24日(土)~1泊。予約日は7月7日でした。

◆昔の名前は「ニチユシーサイドクラブ」

さて、当日はクルマで17時過ぎにチェックイン。周囲は畑と松林といったところでおよそシーサイドとはいえない立地。
玄関を入るとそこにはずらりと下足箱が! プールの更衣室などで見かける鍵の付いたもの。しばし、呆気に取られて立ち尽くしますが、ここで靴を脱げということのようです。なにやらホテルというより入浴施設という趣のロビー周りであります。
手続きを済ませキーを受け取るとキータグには 「ニチユシーサイドクラブ」 の名が。再び唖然! ここは 「シートピア氷見」 ではなかったのか!?
疑問を抱きつつ指定された3階の客室に向かうべくエレベータを降りるとそこにはステテコ一丁の爺さんが仁王立ち。タオルで裸の上半身をビシビシしばいておりました。ご婦人もいらっしゃるのに。
なにかと想定外のことが起きる宿であります。


◆広さは十分の客室

新婚のおやじ2号夫妻と別れて自室に入ります。第一印象は「広い!」。スタンダードでも36平米あるというだけに一人では持て余すほどです。おまけにバルコニーも完備です。

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▲スペース十分のツインルーム

調度品はというとこれがホームセンターで陳列されているような品々のオンパレード。テレビは貫禄のブラウン管でした。豪華さとか高級感は一かけらもないといってよいでしょう。
浴室は普通のマンションタイプのものが備えられておりトイレ、洗面所もセパレート。スペースだけは十分に確保されているようです。

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▲汎用品で固められた調度品

ちなみに2名利用のおやじ2号夫妻の部屋は更に広くトリプルユースに備えたソファベッドがドカンと据え付けられておりました。

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▲クロゼットに用意された旅館セット

客室からの眺めはシーサイドの看板に反して海は見えませんでした。周囲の松並木が海の近いことを感じさせてくれますが。そのかわりにJR氷見線に面したトレインビューが期待できます。見えるのはキハ40ばかりですが。

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▲トレインビューを満喫


◆食  事

それでは夕食と参りましょう。食事対応は夕、朝食ともに1階の食堂を利用します。ここが内部でテーブル席と座敷に別れているという仕組みです。各自名前の掲げられた席に着きます。
料理内容は氷見牛のしゃぶしゃぶとキトキト魚の刺身をメインにした会席ですが、細かな内容は失念してしまいました。画像からご判断ください。ただ、真っ赤に茹でられたカニが暑苦しかったことだけは覚えています。

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▲夕食メニューの一部

ドリンクは白ワインのボトルが2000円ということで注文しましたが、これがなかなか美味しい。貧しいボキャブラリーで表現するとフルーティーでジューシーというところでしょうか。食後にもう1本部屋に持ち帰りました。

朝食はというと完全に記憶の彼方に飛んでしまっておりますが、オーソドックスな内容だったと思います。

あと、印象的だったのはサービスに当たるおばさんたちの陽気な接客態度です。大きな声とストレートな笑顔で接してくれますのでこっちまで愉快になります。サービス業の基本は下手なプロ意識でも中途半端なテクニックでもなく明るい性格が重要なんだと思ってしまいます。


◆シートピア氷見の謎

食事中、支配人らしき男性が挨拶に周って来られたのでチェックイン時から抱き続けていた謎をぶつけてみました。「キータグに記されたニチユシーサイドクラブとは何ぞや?」。答はこうでした。この施設は元々ニチユという会社の保養所だった。バブル崩壊後売却され宿泊施設となり、一部は分譲されて会員制のリゾートとなった。とまあバブル崩壊後にあちこちで見られる運命を辿ったようです。道理でらしくない建物だったわけです。それでもキータグくらいは取り替えればいいのに、と思うのは私だけでしょうか。

※ニチユは日本輸送機の通称であるニチユとは別のようです。


◆温泉施設

この宿の自慢の一つが「100%かけ流しの天然温泉」なんですが、生憎と私は体調不良(酔っ払った)で利用しませんでしたのでおやじ2号の感想を引用します。
①大浴場と脱衣場が完全に仕切られておらず脱衣場に熱気がこもり入浴後汗がひかずに困った。
②露天のかめ風呂に浸かっていると蜂が飛んできて怖かった。

以上であります。


この宿は高級感とかホテルらしいサービスを期待すると裏切られることになると思います。ノリとしてはワンランク上の国民宿舎というところでしょうか。小さなお子さんを連れてのファミリーユースにはぴったりでしょう。気兼ねなく利用できると思います。北陸の海水浴のメッカ島尾浜にも徒歩3分とのことです。

※この記事は2010年7月の宿泊経験に基づいて記しております。

シートピア氷見のHPは >>>コチラ

富山の旅の様子は >>>コチラ


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コメント 6

UZ

今時ブラウン管のテレビとは恐れ入りました。まあ以前企業の保養所だったのなら納得です。

by UZ (2011-07-24 10:36) 

サットン

UZさん

今どきブラウン管式テレビが鎮座しているのも興ざめですね。でも、大都市部の名の知れたホテルでもブラウン管は生き残ってるらしいです。地デジはCATVなどで対応しているようですが、いくらなんでもですねえ。
by サットン (2011-07-24 19:12) 

やまびこ3

こんにちは
先日泊まった象潟の宿が、こんな感じでした。国民宿舎くずれのような感じでした。設備はもっとボロボロでしたが、料理を売りにしている民間の宿になっているようでした。田舎の温泉に行くとアナログTVがまだまだおいてありますが、あれらはどうなってしまったのでしょうか?
by やまびこ3 (2011-07-25 08:08) 

うたに

場所的にシーサイドってことなのでしょうけれど、海は見えないんですね。。
でも、氷見線キハ40が見れるからいいかな(^ ^ )
by うたに (2011-07-25 12:29) 

サットン

やまびこ3さん
国民宿舎崩れですか!? しかし国民宿舎っていう言葉もしぶとく生き残っていますね。
ホテル、旅館の地デジ対策はケーブルに頼っているケースが多いようなのでブラウン管テレビは当分生き残りそうです。
by サットン (2011-07-25 13:48) 

サットン

うたにさん
周囲は見事な田園風景でしたよ。
氷見線、きちんと終列車まで見届けました♪
by サットン (2011-07-25 13:55) 

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