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雨の有馬温泉日帰り旅 ②有馬の飲・食・湯 [観光]

雨の温泉街もまた楽し・・・

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神戸電鉄に揺られて有馬温泉にやって来た“おやじ2号”と私のむさ苦しいおっさんコンビであります。
相変わらずの雨模様ですが、有馬温泉散策といきましょう。持ち時間は約3時間であります。

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▲有馬温泉中心街

駅コンコースでは有馬銘菓「金泉焼」を試食。醤油風味の餡が新鮮な味わいでした♪
駅を出て温泉街の中心へと歩きます。有馬川に沿って5分ほどで阪急バスの乗り場がある有馬のメインストリートに。生憎の雨にもかかわらず人と車が絶えません。
ちょうど昼時とあって同行者の“おやじ2号”は「腹減った~」を連発しております。ここは自称B級グルメ評論家である2号の勘と嗅覚を信じて店探しを託しましょうか。


◆「食」 BAR NURNBERG

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▲BAR NURNBERG

坂道を上がったり下がったり、路地を出たり入ったりした結果、2号が「カレーライスかカレーうどんか?」とボールを投げ返してきました。なぜカレーなのかは謎ですが、カレーさえあれば1ヶ月でも食生活に困らない私は「カレーライス!」と即答。
落ち着いた先は外湯「金の湯」隣のここNURNBERG

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▲有馬温泉のカレー

本来はBARというだけにほの暗い店内。2号はコロッケセット、私はもちろんカレーライスを注文。有馬温泉でなぜコロッケ? なぜカレー?と思われるかもしれませんが、料理に限っていうと有馬にはこれといった名物はありませんのでね。
でも、ここのカレーはなかなか美味しかった! スパイスが少々強めで髪の毛が気になりましたが、お肉もゴロゴロ入ってるしで700円とは思えません。2号のコロッケも「美味かった!」とのこと。温泉地にありがちな上げ底料金でもなくお薦めです。


◆「湯」 金の湯

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▲外湯「金の湯」 (元温泉会館)

空腹も凌ぎ、次のお目当てである温泉へと。
私の記憶では有馬の外湯というと「温泉会館」だったんですが、今回の下調べをしていて10年ほど前に改築され、名称も「金の湯」と改められたことを知りました。無愛想だった建物も和風の洒落た趣にイメージチェンジしております。
私は体調のこともありパス。後で2号に感想を聞くと「茶色のお湯でタオルが染まって驚いた」とのこと。ここ金の湯は金泉、銀泉と2種類ある有馬のお湯のうち金泉を引いております。金泉はその名のとおり鉄分が溶け出して赤褐色をしております。
そして、背中に絵を描いたオニイサンが数人おられたそうで。まあ、危険なお仕事ゆえ息抜きも必要かと・・・・。

金の湯の詳細は WEBページ

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▲コンクリートで固められた有馬川

2号が湯治に勤しんでいる1時間の間ぶらぶらして過ごしましょう。
再び金泉焼の試食に遭遇し、ほうばりながら駅方向に向かって歩いてみます。そこで見たのがこの有馬川の様子。これは酷い! 完全にコンクリートで固められております。これを川と呼んでいいのでしょうか。おまけにイベント用の仮設ステージらしきものまで。ゲリラ豪雨時に大丈夫なんでしょうかね。ちょっと悪趣味に感じます。

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▲有馬茶房

駅まで戻ってきました。駅舎の2階に喫茶店があったはずです。2階に上がるとそこは先程来試食をさせてもらった金泉焼を製造している「きんせん堂」の店舗でした。喫茶「有馬茶房」もきんせん堂の経営のようで、よくよくきんせん堂に縁のある今回の有馬温泉であります。
ちなみに有馬茶房はトレインビューではありませんので念のため。


◆「飲」 ありまサイダーてっぽう水

さて、お湯から上がった2号と金の湯前で落ち合うと「喉が渇いた~」。喫茶店を探すもなかなか見当たらず再び駅前に。
みやげ物・雑貨の店「吉高屋」に入るとレトロ調の店内の一角にテーブル席が設えてあります。

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▲ありまサイダーてっぽう水

メニューの中で目を惹いたのがこの「ありまサイダーてっぽう水」。地ビールについで最近ブームを呼んでいる地サイダー?を味わってみましょう。青味がかったビンとラベルの色調がかつての三ツ矢サイダーを思わせます。さっぱりした甘味で美味しかったですよ。元々炭酸水は有馬の名産ですしね。
そろそろ帰りのバスの時間が近付いてきたのでバス乗り場へと向かいます。


◆阪急高速バスで大阪へ

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▲有馬のど真ん中に発着する阪急バス

2号のスケジュールの都合上、帰りは有馬のアクセスの定番阪急高速バスを選択しました。昼食後に指定券を購入済です。15:30発の梅田行、途中千里ニュータウン(桃山台駅前)、新大阪にも停車する急行便。これなら江坂駅前の駐車場にクルマを預けている2号にとってはお誂え向けです。千里までなら運賃も1050円。所要時間は約40分。さすがに便利であります。
車両も真新しい日野セレガに当たりました。(かなり新旧入り混じっている様子)

悪天候にもかかわらず6割ほどの席を埋め定刻に発車。温泉街を北上し西宮山口南から阪神高速北神戸線に入ります。金仙寺湖(ダム湖)の横を通過し中国道西宮山口JCTを前にブレーキが掛かります。中国道本線を見下ろすと上り線はビッシリ渋滞中。悪名高き宝塚東トンネルの仕業でしょうか。どうにか合流し、ゆるゆると進んでいると前方に赤色灯が。どうやら事故渋滞のようです。現場を過ぎると順調に流れ始め中国池田で中央環状線、千里中央で新御堂筋へと乗り換え、定刻の16:11頃桃山台駅前の千里ニュータウンバス停に到着します。

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▲貫禄の阪急高速バス

阪急高速バス、さすがに有馬アクセスの定番です。速い、安い、快適と3拍子揃っていました。渋滞という天敵を除けばほぼ完璧です。
西日本JRバスも大阪駅との間に1日4往復を運行していますが、有馬の発着場所が中心部から離れているなど後発のハンディを背負っているようです。
他に対抗馬も見当たらず当分は阪急バスの独壇場が続きそうですね。


さて、今回約10年ぶりに有馬温泉を訪ねました。大阪から近いだけに「有馬なんて」とバカにしていた頃もありますが、一度訪れてからすっかりお気に入りになりました。大阪近郊でこれほど温泉情緒を満喫できるところは有馬を置いてないと思います。曲がりくねった坂道に軒を並べる人形筆の店やみやげ物屋。山々を背に立ち昇る湯煙などなど大阪から1時間圏内とは思えない風情が展開します。
初めて訪れた2号も「今度は泊りがけで来たい」と申しておりました。名門の温泉地ゆえ料金は高めですが、ホテル形式の施設もあるので探せば意外と安価で泊まれる思います。
有馬温泉、なかなか良いですよ。


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コメント 18

のり

お久しぶりです。
有馬の旅、楽しく拝見させていただいています。
有馬へは阪急バス・・・、箕面有馬電気軌道の名残でしょうか。
「てっぽうサイダー」、おっしゃるとおりその昔の三ツ矢サイダーのイメージですね。
拙記事でも、最近戦前の三ツ矢シャンペンサイダーのラベルをご紹介させていただきましたが、私の記憶しております近年のものとほとんど同じでございました。
by のり (2011-09-04 08:34) 

manamana

子供のとき読んだ大好きな童話に出てくるのが、
町一番のケーキ屋さん、きんせん堂でした。
by manamana (2011-09-04 09:47) 

Lionbass

カレーがおいしそうですね。
二十数年前、神戸に住んでいたころは、三田に家人の親戚が住んでいたので有馬温泉にも何度か行ったのですが、引っ越して以降、足を運んでません。
そのころは、車(軽自動車)でトロトロ行くか、神戸電鉄利用でした。
北神急行はまだできてませんでしたし…。
by Lionbass (2011-09-04 11:30) 

まるたろう

短時間の滞在の中も、充実されていたようですね。
自分もまずは日帰りで、有馬温泉まで行ってみようかと思います。
もちろん、往復神鉄でですが。
by まるたろう (2011-09-04 11:37) 

いそしぎ

確かに食べ物があんまし、充実していなかったかも知れません。
覚えているのは、帰りのバスの中で割れた炭酸煎餅(商品にならないのを集めて袋に詰めて売ってました)が、すごく美味しく感じたことですね(笑)
近場でゆっくり出きる旅はいいですね。時間にもお財布にも優しいです。
by いそしぎ (2011-09-04 22:17) 

UZ

久々に有馬温泉を拝見して、金の湯など懐かしく感じました。
大阪から近いのですが、ある意味穴場かもしれませんね。
私も炭酸せんべい(割れたものの詰め合わせが好きです)くらいしかおいしい食べ物が思い浮かびませんが、カレーの四角いお皿が個性的だなと感じました。
by UZ (2011-09-04 23:24) 

サットン

のりさん

こちらの方こそご無沙汰です。
有馬と縁の深い阪急グループは今でもしっかりと権益を確保しているようですね。ここは一つ神有電車と名乗っていた神鉄にも存在感を発揮して欲しいところです。
子供の頃田舎に帰省すると祖母が三ツ矢サイダーを冷やして待ってくれていたもんです。思えば瓶入りの飲料自体接することが少なくなりましたね。
by サットン (2011-09-05 08:54) 

サットン

manamanaさん

今回は本当にきんせん堂さんのご厄介になりました。
町一番のケーキ屋さんではなく饅頭屋さんでしたけど。
by サットン (2011-09-05 08:58) 

サットン

Lionbassさん

有馬は京阪神から手軽にアクセスできるのが魅力ですね。それでいて俗悪な施設も目に付かず良好な環境を維持しているのも人気の秘訣かと。
交通手段のほとんどは高速バスかマイカーだと思われますが、狭い温泉街にも車が入って来るのには閉口しました。
by サットン (2011-09-05 09:05) 

サットン

まるたろうさん

今回は同行者の都合もあり弾丸ツアーになりましたが、それなりにコンパクトな温泉旅ができました。こんなに近くに温泉があるのって嬉しいですね。無料の足湯や飲泉もありますよ。
神戸電鉄、お薦めです!往復はしんどいかも知れませんが。
by サットン (2011-09-05 09:12) 

サットン

いそしぎさん

有馬の弱点はやはり料理でしょうか。みやげ物には人形筆、炭酸煎餅という双璧がありますが、名物料理って思い浮かびません。だから今回はカレーでした!
確かに近場って言うのはありがたいですね。交通費を節約できますから。その分宿代は強気ですけどね・・・。
by サットン (2011-09-05 09:22) 

サットン

UZさん

金の湯は初めて見ました。以前は温泉会館っていうその名のとおり無愛想な建物でしたが、和風の情緒あるものになりましたね。
私も過去何度か宿泊しましたが、不思議と料理は記憶に残っていません。従って私にとって有馬の味覚というとカレーです。


by サットン (2011-09-05 09:30) 

うたに

有馬の炭酸水は、話に聞いたことがあります。
地サイダーなら子どもも飲めるし、いいと思います!
川はこんな風にさてれしまうと、公園の人口河川あるいは都市河川のようでいただけませんね。。
by うたに (2011-09-05 12:26) 

サットン

うたにさん

この辺は有力な炭酸水の水脈があるみたいで、三ツ矢サイダーやウイルキンソン炭酸も兵庫県東部がルーツになっているようです。これならお子様たちもOKでしょう。
有馬川、あんまりですね。一時はやった親水空間ってやつでしょうかね。これじゃ用水路ですわ。
by サットン (2011-09-05 15:47) 

hanamura

みすゞ潮彩にnice!ありがとうございます。
温泉+カレー・・・黄金タッグですね!私もどちらも大好きです。
by hanamura (2011-09-05 18:31) 

飛んでモアイ

20年以上前に行ったきり、行った事が無いです。有馬温泉は!!
はっきり記憶が残っていないので、行ったら新鮮味が有るかな?
by 飛んでモアイ (2011-09-05 23:39) 

サットン

hanamuraさん

有馬まで来てなんの変哲もないカレーですが、カレー好きの私としては十分満足のいく選択でした。
by サットン (2011-09-06 13:02) 

サットン

飛んでモアイさん

私も若い頃は有馬なんて見向きもしませんでしたが三十代半ばではまってしまいました。久しぶりにお出かけになってみて下さい。
by サットン (2011-09-06 13:14) 

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