京阪13000系体験乗車 [鉄道の旅]
私鉄王国の面目躍如!?
京阪の新型通勤電車13000系に乗ってみました。4月に第1編成が就役してからかなり間が開いてしまいました。地元京阪とはいえ主な職場が宇治線とのことで出遅れてしまったのです。ということで6月も終わろうとするある日、期待を胸に中書島へと向かったのでありました。
▲早速トップナンバーにご対面
特急で中書島に着くと宇治線ホームにはお目当ての13000系が。寝屋川車庫に搬入された姿を遠目に見たことはありますが、目の前にするのはこれが初めてです。・・・・ここに向かう途中第3編成の試運転に出くわしたことは内緒です。
まず、その顔をまじまじと眺めます。う~ん、想像していたよりも扁平なデザイン。3000系にも言えることですが、もう少し曲線を効かせてほしいところです。
この第1編成は「宇治・伏見ギャラリートレイン」の任を負っていますのでヘッドマークが着いています。
▲車内全景 広告も宇治・伏見のPRに特化
早速乗り込んでみます。この車両の一番のウリはこのインテリアでしょう。メインカラーである萌黄の側壁とサブカラーである墨(床面・ドア)が強烈な個性を放ちます。おそらく鉄道車両としては他に類を見ない色使いではないかと思います。黒い背擦りのシートも効いています。いわゆる「走るんです」仕様のプラスチック剥き出しの白々とした車内とは一味も二味も違います。私鉄王国関西健在を感じさせる車内です。
しかし、悲しい変化も。あるべきものがありません! 関西の電車には当然のごとく装備されていた蛍光灯カバーがないんです。ショックです。最近、南海、阪神の車両でも省略する例は見られますが、京阪よお前もか!って感じです。なんかズボンを穿き忘れてるみたい。暗めの色使いを補完するためでしょうか?
▲今様のシート周り
シート周りは最近の仕様が取り入れられています。大型の仕切り板、シート間のスタンションポールなどいわゆる安全装備ですが、なんとも煩わしい見付になっています。私もシート脇に立っていてショルダーバッグが着席している人に当りそうになったことが度々あり、仕切り板の必要性は理解できますが・・・・。
シートはバケットタイプですが、凸凹はかなり控え目に感じます。
▲お約束のLCDモニター 京都らしい駅名が並びます
各ドア上にはこれも最近の鉄道車両お約束のLCDモニターが1台ずつ。路線図、次駅案内、開扉予告、乗り換え案内などを表示します。ちなみにJR、地下鉄にも同名の駅がある六地蔵では乗り換え案内はありませんでした。両者は川の対岸で離れており妥当な判断かも知れません。
▲攻撃的なパイプ類とオシャレな吊手
シート間のスタンションポールも目障りですが、袖仕切りから飛び出しているパイプはかなり前方に張り出しておりちょっと怖い感じです。安全、安全と策を弄するあまり逆効果が出なければいいんですが。
一方、シティコミューターカラーに合わせた緑の吊手はなかなかオシャレです。最近、JR西日本が注意喚起のために黄色の吊手を採用していますが、京阪はあくまでもインテリアの一環のようです。ちなみに3000系は紺、8000系リニューアル車は赤の吊手を装備しています。緑の吊手というと京王線を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんね。
▲墨とオレンジのコントラスト
ドア周りはこれも最近の安全装備である警戒色が施されています。ドアの内張りの墨色とのコントラストがけっこう強烈です。
▲気になる窓周り
外観でちょっと気になったのが窓周りの仕様です。窓フレームがなくなっています。いきなり窓が開いている感じで間の抜けた印象です。窓部分の塗装が濃い目の色なので銀色のアルミフレームは適度なアクセントだったんですが。
側面の行先表示は3000系同様LED式。
ところでこの13000系、新製時からシティコミューターカラーを纏った最初の車両になります。
▲パンタはリサイクル品
3000系ではシングルアームだったパンタグラフは下枠交差型に逆戻り。聞くところでは廃車発生品に改良を加えて再利用しているんだとか。エコロジーの一環なんだそうです。
▲こちらは第2編成
さて、肝心の乗り心地ですが、正直なところよくわかりませんでした。宇治線は全長8km足らず、全列車各駅停車なので高速で走行するシーンもなく、のんびり走るので乗り心地を云々する暇はありませんでした。ただ、帰路に中書島から乗った準急が骨董品2200系だったので、新車の優れた静寂生を実感することはできました。
早く複々線を快走する8連の13000系に乗ってみたいものです。
ちなみに、この時点で宇治線を走る4編成の内訳は13000系2本、10000系、2600系各1本でした。
▲宇治駅ホームからの眺め
さて、終点宇治駅に着きました。この駅はいろいろと味わい深いところ満載であります。次回で宇治駅の魅力をご案内しましょう。
京阪の新型通勤電車13000系に乗ってみました。4月に第1編成が就役してからかなり間が開いてしまいました。地元京阪とはいえ主な職場が宇治線とのことで出遅れてしまったのです。ということで6月も終わろうとするある日、期待を胸に中書島へと向かったのでありました。
▲早速トップナンバーにご対面
特急で中書島に着くと宇治線ホームにはお目当ての13000系が。寝屋川車庫に搬入された姿を遠目に見たことはありますが、目の前にするのはこれが初めてです。・・・・ここに向かう途中第3編成の試運転に出くわしたことは内緒です。
まず、その顔をまじまじと眺めます。う~ん、想像していたよりも扁平なデザイン。3000系にも言えることですが、もう少し曲線を効かせてほしいところです。
この第1編成は「宇治・伏見ギャラリートレイン」の任を負っていますのでヘッドマークが着いています。
▲車内全景 広告も宇治・伏見のPRに特化
早速乗り込んでみます。この車両の一番のウリはこのインテリアでしょう。メインカラーである萌黄の側壁とサブカラーである墨(床面・ドア)が強烈な個性を放ちます。おそらく鉄道車両としては他に類を見ない色使いではないかと思います。黒い背擦りのシートも効いています。いわゆる「走るんです」仕様のプラスチック剥き出しの白々とした車内とは一味も二味も違います。私鉄王国関西健在を感じさせる車内です。
しかし、悲しい変化も。あるべきものがありません! 関西の電車には当然のごとく装備されていた蛍光灯カバーがないんです。ショックです。最近、南海、阪神の車両でも省略する例は見られますが、京阪よお前もか!って感じです。なんかズボンを穿き忘れてるみたい。暗めの色使いを補完するためでしょうか?
▲今様のシート周り
シート周りは最近の仕様が取り入れられています。大型の仕切り板、シート間のスタンションポールなどいわゆる安全装備ですが、なんとも煩わしい見付になっています。私もシート脇に立っていてショルダーバッグが着席している人に当りそうになったことが度々あり、仕切り板の必要性は理解できますが・・・・。
シートはバケットタイプですが、凸凹はかなり控え目に感じます。
▲お約束のLCDモニター 京都らしい駅名が並びます
各ドア上にはこれも最近の鉄道車両お約束のLCDモニターが1台ずつ。路線図、次駅案内、開扉予告、乗り換え案内などを表示します。ちなみにJR、地下鉄にも同名の駅がある六地蔵では乗り換え案内はありませんでした。両者は川の対岸で離れており妥当な判断かも知れません。
▲攻撃的なパイプ類とオシャレな吊手
シート間のスタンションポールも目障りですが、袖仕切りから飛び出しているパイプはかなり前方に張り出しておりちょっと怖い感じです。安全、安全と策を弄するあまり逆効果が出なければいいんですが。
一方、シティコミューターカラーに合わせた緑の吊手はなかなかオシャレです。最近、JR西日本が注意喚起のために黄色の吊手を採用していますが、京阪はあくまでもインテリアの一環のようです。ちなみに3000系は紺、8000系リニューアル車は赤の吊手を装備しています。緑の吊手というと京王線を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんね。
▲墨とオレンジのコントラスト
ドア周りはこれも最近の安全装備である警戒色が施されています。ドアの内張りの墨色とのコントラストがけっこう強烈です。
▲気になる窓周り
外観でちょっと気になったのが窓周りの仕様です。窓フレームがなくなっています。いきなり窓が開いている感じで間の抜けた印象です。窓部分の塗装が濃い目の色なので銀色のアルミフレームは適度なアクセントだったんですが。
側面の行先表示は3000系同様LED式。
ところでこの13000系、新製時からシティコミューターカラーを纏った最初の車両になります。
▲パンタはリサイクル品
3000系ではシングルアームだったパンタグラフは下枠交差型に逆戻り。聞くところでは廃車発生品に改良を加えて再利用しているんだとか。エコロジーの一環なんだそうです。
▲こちらは第2編成
さて、肝心の乗り心地ですが、正直なところよくわかりませんでした。宇治線は全長8km足らず、全列車各駅停車なので高速で走行するシーンもなく、のんびり走るので乗り心地を云々する暇はありませんでした。ただ、帰路に中書島から乗った準急が骨董品2200系だったので、新車の優れた静寂生を実感することはできました。
早く複々線を快走する8連の13000系に乗ってみたいものです。
ちなみに、この時点で宇治線を走る4編成の内訳は13000系2本、10000系、2600系各1本でした。
▲宇治駅ホームからの眺め
さて、終点宇治駅に着きました。この駅はいろいろと味わい深いところ満載であります。次回で宇治駅の魅力をご案内しましょう。
この車輌を見るためだけでも大阪に行く価値がありますね~
by プント (2012-07-07 19:04)
京阪宇治線・・いいなあ!いきたいなあ!ってコメントになってない。
京阪3000系引退のニュースのショックが大きくて・・・(笑)
by Cedar (2012-07-07 23:08)
以前、京都市営地下鉄の東西線を乗りつぶすために、京阪宇治線の
六地蔵駅から歩いたのですが、方向が分からず、やっとの思いで
地下鉄の駅に着いた記憶があります。
by まるたろう (2012-07-07 23:44)
外装は結構地味ですね。確かに銀色の窓枠があった方がかっこいいなと思います。
仕切り板。シートの扉側に座っていると、手すりにお尻を乗せる人や荷物を置く人もいるんで(^^;ちょっといいよな気もします。
間のポールは邪魔ですね。
次回は宇治駅ですか!好きな駅です。楽しみにしています♪
by いそしぎ (2012-07-08 00:02)
こんにちは 先日久しぶりに四条畷~河内森~枚方市のコースを乗車しましたが、どことも少しずつ変化してました。京阪のテレビカー廃止決定との報もあり、時代は常に移ろっているなあと感じます。
遅ればせながら1年半ぶりにBlog再開しました。
by ファジー (2012-07-08 11:29)
この下枠交差型パンタグラフを見ると、つい東武電車を想像してしまいます!
つり革の輪っかは緑色なのですね。
こちらでは最近、優先席付近のみ別の色にされていたりするのですが、それが水色だったりオレンジ色だったり…鉄道会社によってバラバラです(^^;;
by うたに (2012-07-08 16:11)
プントさん
過分なコメントありがとうございます!おけいはんに代わってお礼申し上げます。
是非実車に会いにお越し下さい。
by サットン (2012-07-09 11:49)
Cedarさん
宇治線は駅名を聞いているだけで京都らしさを満喫できます♪
旧3000系、いよいよ引退スケジュールが明らかになりましたね。ニューデザインを纏った姿を見たかったような、見たくなかったような。
by サットン (2012-07-09 11:56)
まるたろうさん
私も1年前に東西線を乗りつぶした際、六地蔵駅の地上に出てみましたが、京阪の駅は気配すらありませんでした。地図で見たら川のあっちとこっち。所在地も京阪は宇治市、地下鉄は京都市だとか。同じ駅名じゃ紛らわしいですね。
by サットン (2012-07-09 12:03)
いそしぎさん
銀色の窓フレーム、側面スタイルをキリッと引き締めていたんですが、製造工程の都合か省略されてしまいました。
ドア横に立っている人と座っている人のトラブルって多いそうです。昔、阪急では刃傷沙汰にもなっていました。シート間のポールは乗客保護の見地からオカミが推奨してるとか。立ち上がる時に頭を打ちそうで。
次回は宇治駅ネタで迫ります!私にしては珍しくB級グルメ?も登場します。
by サットン (2012-07-09 12:16)
ファジーさん
交野線周辺は田園風景が多く残り、比較的のんびりしたムードでしたが、第2京阪が開通してかなり変わりましたね。
旧3000系の引退も発表され、いろいろなイベントも予定されているとか。目が離せませんね。
ファジーさんのブログ、待望の復活ですね♪ 早速お邪魔します!
by サットン (2012-07-09 13:18)
うたにさん
関東で下枠交差形を多用しているのは東武、京成くらいですもんね。一方関西各社では標準装備となっています。私としては華奢なシングルアームよりも好きですね。
優先座席、こちらでも各社様々です。京阪はシートの色を変えるなど強くアピールしていますが、阪急は控え目なステッカーだけ。カラーが出てますね。
by サットン (2012-07-09 13:31)
新型の13000系、落ち着いたシックな内装で、
宇治を走るにピッタリの車両ですね〜。
関西の私鉄は関東に比べて、内装まで
しっかり手が回っている印象です。
京阪と言えば、ついに旧3000系が
引退してしまうそうですね・・・。
by あおたけ (2012-07-09 18:57)
あおたけさん
この車両は京阪の新デザインコンセプト導入後初のロングシート車なのでいろいろと目新しい点が目立ちます。手を入れた分だけ使い込むのでモトは取れるんでしょうね。
旧3000系引退。専用サイトまで立ち上げてPRに力が入っていますね。
by サットン (2012-07-10 11:25)
一言。素晴らしいデザインです。 ^^;
by 斎藤 ☆ (2012-07-10 12:10)
地元鉄道の新車に乗るのはドキドキワクワクしますね。こちらに来てからは新車が遠いです(^^;)
by ドラもん (2012-07-10 14:41)
斎藤 ☆さん、いらっしゃいませ!
京阪は4年ほど前から車両のデザインコンセプトを新しく定めてちょっと垢抜けた電車になっています。
by サットン (2012-07-10 19:42)
ドラもんさん
おっしゃるとおり! 鉄道ファンにとって新車登場ほど心躍るニュースはないですよね。それが地元の鉄道となると興奮もひとしおです。
by サットン (2012-07-10 19:46)
中之島線開業時に投入した3000系の流れを通勤型電車に持ってきた感じがします。
蛍光灯カバーは難燃基準が強化されたために省略している電車が増加しています。阪神1000系のように、その分を造形でカバーしているような気がします。
本線の車両も新型車両を投入してほしいものです。
by UZ (2012-07-11 00:31)
こんにちは
京阪の新車、なかなかおしゃれな内装でいいですね。
床面の色は2種類あるのでしょうか?(写真の写りのためかもしれませんが)。いずれにしても、関東の「走るんです」よりも乗るのが楽しくなる電車ですね。
by やまびこ3 (2012-07-11 07:21)
UZさん
UZさんもご存知のとおり13000と3000は同じデザイン事務所が同じコンセプトに基づいてデザインしていますので必然的に似たものになったのでしょう。私としては3000よりもメリハリが効いておりより好感が持てました。
京阪は本線系統にもかなり旧式車が目立ちます。13000が本線を快走する日が待ち遠しいです。
by サットン (2012-07-11 10:38)
やまびこ3さん
13000のインテリアは最近の言葉でいうと和モダンっていうんでしょうか。なかなか好感が持てます。床の色、WBの設定をミスったり、周りの映り込みがあったりでどの写真もダメダメです。本当は墨色濃淡の格子模様なんです。
最近の車両は乗せる車両と乗りたくなる車両の2極分化が進んでいるように感じますね。
by サットン (2012-07-11 10:49)
外観は8000系以降の良いところを取り入れて無難におさまっていますね。窓の金属色の額縁は省略されていますが、車体がアルミ製なのでガラス面との取り合いがシンプルでも水密性や開口部の防錆は確保できる、と判断したのでしょう。現在の塗色ではミリタリー風に見えます。
2400系(後期型)で初めて下枠交差式のパンタを見た時は、機能的な美しさが伝わってきました。今でも地元を走るEL(EF65、EF64-1000番台)を見ると目はパンタに向かいます。
by 京葉帝都 (2012-07-11 14:42)
京葉帝都さん
確かに最近の京阪車両同様に無難にまとめられていますが、実際に見るとずいぶん角ばって見えます。
側面の窓処理の変更はほとんどが嵌め殺しになったのと関係あるかもしれませんが、おっしゃるとおり軍用車両の印象です。
私も下枠交差パンタ好きですねえ。デザイン的にも格好いいし、スピード感感じますよね。蛇足ながら2400前期車も下枠交差に交換されました。
by サットン (2012-07-12 17:56)