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ローカル路線バス乗り継ぎの旅聖地巡礼⑧ 東北スペッシャル [バスの旅]

話題騒然!ローカル路線バスの旅

当ブログではすっかりお馴染みのテレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」。お正月4日には館山―会津若松を辿る第16弾が放送されましたが、ご覧になりましたでしょうか。わがテレビ大阪においても今回はノーカット、同時放送で楽しむことができました。

ローカル路線バス乗り継ぎの旅 京都~出雲大社編 [DVD]

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▲ついにDVDも発売!

ところで、この16弾がどえらい記録を打ち立てたと、今ネット上で大騒ぎになっているようです。なんでも同時間帯の視聴率第1位を取ったそうです!(関東地区) 並み居る大手ネット局のお正月SP番組を向うに回しての快挙だけにもろ手を挙げて喜びたいと思います。まあ、バス旅ファンとしては視聴率などに惑わされることなく楽しみたいところでありますし、裏番組というのが自称芸人諸君をダラダラ並べた中身の薄い番組だったということを考えれば、視聴者の支持がどこに集まるかは自ずと明らかだといえましょう。バス旅に中身があるのか?と問われると困りますが。
加えてこの番組のコスパの良さは特筆されてしかるべきではないでしょうか。裏がキンキラキンの豪華スタジオセットを組み、とりあえずは今が旬の自称芸人をズラリと並べているのに対し、わがバス旅はレギュラー太川陽介、蛭子能収両氏とマドンナちはる女史(←こんな人知りませんでした)のいぶし銀3人。スタジオは路線バス車内という超緊縮予算でのトップ獲得なんですから! テレ東の社是(?)「金のない奴は知恵を出せ」がここに花開いたといってもよいでしょう。
まずはお正月早々バス旅ファンにとっては嬉しい話題といえましょう。ついては来るべき第20弾を目指して益々の躍進を望みたいところであります。


第7弾 青森―新潟 を辿る

それでは追い風に乗って久し振りのバス旅聖地巡礼、発車いたしましょう。今回は羽州街道に沿って青森駅前から新潟・万代橋を目指した第7弾の足跡を追って行きます。

[第7弾のプロフィール]
放送日:2010年9月4日 マドンナ:中山エミリ 結果:新潟交通中条営業所で断念 蛭子がパチンコの誘惑に負けたことが命取りに

◆OP 青森駅前

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▲青森ベイブリッジと八甲田丸

青森ベイブリッジ、旧青函連絡船八甲田丸をバックに従えてのオープニング。この2つのランドマークが写っている写真がないかなと探したのがこの写真。ホテル青森客室からの眺望の中に辛うじて収まっておりました。かなり無理矢理ですが、ご覧下さい。

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▲青森駅前バスのりば 停車しているのは青森市バス

青森駅前に移動してバス旅スタート。地元のおばさんに「どこまで?」と訊かれ、「新潟まで」とシレッと答える太川リーダー。「はっ、はー!?」と言葉を失いつつ反応するおばさんの表情がこの旅の非日常性を物語ります。
最初のバスはリーダーが何時もの「県別マップル」から探し出した弘南バスで一気に黒石を陥れます。この旅では一発目を間違うと命取りになりかねませんが、今回は無難にスタートといったところでしょう。

県別マップル青森県道路地図

県別マップル青森県道路地図

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 昭文社
  • 発売日: 2010/09/17
  • メディア: 大型本
▲太川陽介様ご愛用

               

              
ロケ当時の青森駅舎は改装前の姿でしたが、写真は2012年撮影の改装後のものです。この青森駅前は第6弾松島―竜飛崎編でも登場しますが、その時は猛暑に見舞われた今回とは逆に吹雪の中のロケでした。

◆秋田駅前

毎度の如く歩いて県境を越え能代に1泊した一行。明けて2日目は秋北バス、秋田中央交通とリレーしながら夕方の秋田駅前に辿り着きます。

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▲秋田駅前バス案内所

秋田駅前のバスターミナルは秋田市バスも廃止され、緑の秋田中央交通が席巻しております。そんな秋田駅前で一行はバス案内窓口を見つけてマドンナが情報収集。本荘行きがあることを突き止めます。それにしても今回のマドンナは言葉遣いがしっかりしてますな。感心、感心。

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▲羽後交通バス (トミーテック バスコレクション)

その本荘行きは羽後交通の受け持ちでした。白と赤の小田急バスを思わせる羽後交通は昨年夏の第15弾米沢―大間崎編にも多数登場しております。
2日目はこの後象潟にて宿泊。明けて3日目は早朝から秋田・山形県境を季節運行の鳥海山登山バスの助けを借りて歩かずに突破するのでありました。

◆府屋駅前 台風直撃宿がない!

ところがこの3日目、一行をこの旅最大の試練が待ち受けます。新潟との県境を目前にして接近中の台風が猛威を振るいます。流石は魔の3日目でありますね。バス路線は案の定県境前後で途絶、鼠ヶ関―府屋間を歩くことに。覚悟を決め強風吹きすさび日本海の荒波が打ち寄せる中、国道7号を歩く一行。そんな中行く手に「パチンコラスベガス」の看板が! これに蛭子さんが激しく反応しリーダーに千円分だけとの条件で道草を許可されます。ところがこれが仇になります。なにもこの局面でパチンコに走らんでも、と思いますが。
府屋駅前に着き新潟交通の時刻表を見ると、なんと12分前に最終バスが出たばかり。しおれる蛭子さんをなだめるリーダー。

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▲悪夢の府屋駅

途方に暮れ宿を探すも台風で粟島航路の船が欠航、足止めされた観光客が周辺の宿になだれ込んでどこも満室。府屋駅の待合室で善後策を協議する一行。ここでリーダーが先ほど立ち寄ったあつみ温泉で手に入れたパンフレットから宿を探し、蛭子さんが電話。やっとのことで宿を確保し、おまけに送迎サービスまで手配し安堵する一行でありました。あれだけ苦労して越えた県境を再び越えて山形県に逆戻りするのでありました。

4日目は再び宿の車で府屋駅まで送ってもらいバス旅最終日のスタートとなりますが、焦る一行をあざ笑うかのようにバスの接続が悪い。結局新発田の手前新潟交通観光中条営業所で万策尽きて天を仰ぐ一行。第7弾は失敗に終ります。

結果は失敗に終りましたが、この第7弾は猛暑と台風に見舞われながらも日本海沿いの風光明媚な車窓が魅力的で私のお気に入りであります。

というわけで今回は第7弾を取り上げたました。お気付きの方もいらっしゃると思いますが、写真は’12年10月に決行した 「日本海縦貫線の旅」 の道々撮影したものです。ご了承下さい。

※バス旅聖地巡礼のバックナンバーへお越しの方は、サイドバーのタグクラウドから「路線バス」を選択して下さい。


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コメント 12

Kyo-to

こんにちは。
視聴率トップにDVD発売まで!?
いやー、初回から欠かさずこの番組拝見してるファンとしてもホントに嬉しい流れですね~~!!
他局と一線を画したテレ東さんの数ある旅企画の中でもやっぱ出色の出来ですよねこのシリーズ。

サットンさんのバス旅聖地巡礼、いつも細かいネタまで誌上(?)再現されてて感服しますが、
やっぱり録画を残しておられるんでしょうか(笑)。
かくいう僕も、撮り逃した分は再放送で補ったりしてますけど、初回からすべてキープしてあります(笑)。
結果知ってるのに、何度見ても面白いんですよね~。
by Kyo-to (2014-01-26 01:57) 

Cedar

あの番組、我が家もかかさず見てます。
ワガママ蛭子さんとグッドマン田川さんのコンビが絶妙!
by Cedar (2014-01-26 08:21) 

サットン

Kyo-toさん

バス旅ファンにとっては新春早々良いこと続きでなんだか怖いみたいですね。
予算のないぶんアイデアで勝負するテレ東の番組って、大阪制作の番組に似ていて共感を感じるのかも知れません。
このシリーズはもちろん録画してますよ!BSジャパンにKBSの再放送もチェックしていますが、第5・6弾が欠番になっています。全てキープされているとは羨ましいです!
確かに何度見ても面白い。黒蛭子のちょっとした発言を再発見したり、太川リーダーの豪快な飲みっぷりにあらためて目を見張ったり、飽きませんね。
by サットン (2014-01-26 16:27) 

サットン

Cedarさん

トゲトゲ、ギトギトした番組が横行する中、この番組は安心してみることができますね。土曜の団欒には打って付けの番組かと。
太川さんは先日の16段でも途中であった人に「あなたって良い人よねえ」と絶賛されていましたね♪
by サットン (2014-01-26 16:34) 

やまびこ3

今回の16弾も面白かったですねえ。
白河の関ってあんなところにあったのですか。

記事の第7弾は見ていなかったのですが、青森-秋田県境の碇ヶ関~矢立温泉まで歩いたようですが、あんなに交通量の多い国道7号線を歩くのはぞっとしません。ここは3年ぐらい前にサイクリングで超えましたが、結構大変でした。
by やまびこ3 (2014-01-26 21:43) 

nozzy

旅番組は見てると行きたくなるので目に毒ですねえ。
関口智宏が出演してた海外の鉄道旅行の番組は好きでした。
by nozzy (2014-01-26 22:30) 

サットン

やまびこ3さん

第16弾は土地勘のない地域がほとんどでしたのでルートを整理しながら何度も見直してしまいました。

矢立越えは苦労していましたよ。炎天下トラックが脇をかすめて走る中、マドンナは踵の高いサンダル履き。辿り着いたバス停で確認すると次のバスは数時間後!転がり込んだ道の駅で別のバス停を教えてもらい窮地を脱しました。
7号線沿線はやまびこ3さんの庭でしたよね♪
by サットン (2014-01-27 10:21) 

サットン

nozzyさん

旅番組、私は完全に見るだけの人ですが、nozzyさんはガンガン飛び回っておられるので羨ましいです!
関口氏は一時NHKで最長片道切符の旅やヨーロッパ、中国などを旅して回っていましたよね。続編を期待したいところです。
by サットン (2014-01-27 10:28) 

あおたけ

この路線バスシリーズ、
私もはじめの頃はあまり見ていなかったのですが、
今ではサットンさんの影響を受けて、
すっかりファンになりました(笑)。
しかも私のような徒歩鉄には、
けっこう役立つ情報が多いんですよね。。。

それにしても、今でも蛭子さんのマイペースぶりは健在ですが、
このときは旅の途中でパチンコに走ってしまったのですね。。。(^^;)
by あおたけ (2014-01-27 18:52) 

サットン

あおたけさん

もう私はすっかりバス旅教の敬虔な信者となっております。録画したバックナンバーを朝な夕な拝んでおります。
あおたけさんの撮影紀行を拝見していると、えっ!こんなところで!と思うシーンでローカル路線バスが登場するのでびっくりするやら、感心するやら。路線存続の一助となっているのではないでしょうか。
第7弾で蛭子さんは禁を冒してしまい失敗してしまいます。いずれ競艇にも手を出すのでは、と心配です。
by サットン (2014-01-28 12:33) 

suzuran6

この番組「またやってるのぉ~」と思いつつ見てしまいます。
日曜日の午後などに再放送などしていると、見た事があるのにまた見てしまいます。
これ程の冒険はできないですが、バスを乗り継いでの旅、してみたいですよね、昔は国鉄と国鉄バスだけでも結構回れたのですが・・・
by suzuran6 (2014-01-31 19:17) 

サットン

suzuran6さん

なんだかんだで第16弾です♪
私もついついという感じで嵌ってしまって。DVDに録画してあるのに、再放送があると喜んで見ております。
この企画を真似するのはやはり危険ですね。とんでもない山中で路頭に迷いそうで。
国鉄バスの路線バス、JRになってからすっかり影が薄くなってしまいました。JR東海バスをはじめ全滅に近い事業者も少なくないと思います。
by サットン (2014-02-01 17:48) 

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