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阪急のこだわり [鉄道の旅]

これ、な~んだ?

唐突ではありますが、下の写真に写っているもの、何だと思います?
「¥1500」、「阪急」・・・・、そうです、阪急百貨店の値札ですね。そこまでは簡単にわかります。
でも、注目して欲しいのは、縁取り部分なんです。何に見えますか?

RIMG0531 (500x375).jpg

そう! 電車の断面です。
パンタグラフ、ベンチレータらしきもの、ウインドシルにヘッダーらしきものも描かれています。それに、線路も。

この図柄は、「電車枠」と呼ばれるもので、阪急電車と阪急百貨店の広告に用いられていました。この値札では糸を通す穴になっている部分が広告ではヘッドライトが描かれていたように思います。如何にも電鉄会社という阪急のこだわりと、遊び心が感じられる楽しいデザインです。

この値札、実家の押入れの奥に眠っていたブランケットに付いていたもので年代は不明です。広告のみならず、こんな小さな値札にまでいちいち電車枠が描かれていたとは初めて知りました。阪急のこだわりを改めて思い知らされました。旧社章も懐かしいです。

この電車枠は、1992年のC.I 導入で姿を消しました。
Wikipediaによると、電車枠はかつて複数の電鉄会社で使用されていたとのことです。私は、阪急以外記憶にありませんが、他社での使用例をご存知の方がいらっしゃれば教えていただけると嬉しいです。

☆関連記事:「阪急百貨店の包装紙」


追 記

暮れの掃除をしていたらこんなものが。
シール式の値札にもしっかりと電車枠が印刷されています。ちょっとひしゃげていますが・・・・。

RIMG0568 (480x320).jpg
▲本当に芸が細かい!

(2014.12.31)


タグ:阪急
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hideta-o

懐かしいですね。阪急百貨店の新聞広告もこの電車枠でした。
by hideta-o (2014-12-05 17:41) 

UZ

現在のCIの「ビールに枝豆」よりも個人的には好きです。
よくありましたね。
by UZ (2014-12-05 21:17) 

Cedar

東京にも、あったような無かったような?
でもこれが90年代まで使われてたのは素晴らしいですね!
ダブルルーフだし、シルがキチンと2段になってるあたりも泣かせます…!
指差し式の駅名標に通じる阪急らしさを感じます。
by Cedar (2014-12-06 01:18) 

まるたろう

自分はこの件については知りませんでしたので、
貴重なものを見させて頂きました。
by まるたろう (2014-12-06 07:12) 

サットン

hideta-oさん

これを見付けたとき私も懐かしい!と思いました。
新聞広告の大型サイズの電車枠は圧巻ながらも気付いている人は少なかったように思います。
by サットン (2014-12-06 09:38) 

サットン

UZさん

最近の鉄道会社のCIは何れも鉄道を連想させないデザインが多いですね。
実家の押入れは宝の山かも知れません。発掘作業が負い付きませんが。
by サットン (2014-12-06 09:41) 

サットン

Cedarさん

広告の枠にしてはずいぶん緻密にデザインされていますよね。この車両の形態からしてかなり昔の作品のようですが、果たしていつ頃登場したのか気になります。
最近の電鉄会社は脱鉄道が合言葉のようなので、こんなデザインの復活は難しいでしょうね。
by サットン (2014-12-06 09:52) 

サットン

まるたろうさん

もう20年以上前にお役御免になっていますので、知っている人も少ないでしょうね。
新聞広告が残っていないか、スクラップブックを物色しましたが残念ながら・・・。
by サットン (2014-12-06 09:55) 

のり

懐かしいですね。
新聞の広告が電車枠であることには、物心着いた頃に気付きました。
あっ、これ電車やん!って。
いつの間にか、なくなってしまいましたね。
値札に電車枠が用いられていたことは、初めて知りました。
駅貼りの社告にも電車枠のものが用いられていましたね。
by のり (2014-12-06 20:47) 

やまびこ3

これは阪急らしい、こったロゴですね。
私の地元の小田急では〇に小の字のウルトラマンロゴがあって、新宿や町田の百貨店に掲げられていたのですが、いつの間にか外されてしまいました。
by やまびこ3 (2014-12-07 06:49) 

サットン

のりさん

私もこれを見付けたとき懐かしさがこみ上げて来ました。同時に、値札にまで印刷してたんや、と驚きました。
ただ、私も実際に店頭で電車枠を見た記憶はありませんので値札からは早々に消えていたのかも知れませんね。
by サットン (2014-12-07 11:30) 

サットン

やまびこ3さん

確かに凝ったデザインですねえ。でも、どれくらいの人が、これが電車だと気付いていたのか・・・・。
小田急のロゴマーク、ウルトラマンですか! 私には太陽の塔に見えました。
by サットン (2014-12-07 11:38) 

硬券屋

お~あったあった!昭和40年代だと思いますよ~ ところで、そのブランケットの写真もみたかったです。

by 硬券屋 (2014-12-07 12:24) 

京葉帝都

戦前タイプの電車のシルエットを書き込み可能なロゴマークにしていたとは、何と素晴らしい! 左右対称になっていて車体の横の2本の突起は窓外部のスチール丸材の防護柵まで描かれていますね。この柵は1900系までの京阪特急車にもあって安全機能を果たしていました。かつて阪急電鉄宣伝部には画家でもあった菅井汲さんがいました。彼が関わっていたかは分かりません。彼の後期の作品で単純化された図形で構成された作品が新木場の材木団地の事業所の屋根に描かれていたことがあり、車窓からも見えました。この阪急電車のマークから資生堂宣伝部が制作した「花椿マーク」を連想してしまいました。
by 京葉帝都 (2014-12-07 13:07) 

サットン

硬券屋さん

確かに我々の記憶に残っている範囲では昭和40年代っていうところですが、この車両の雰囲気はもっと前のものですね。
ブランケットはここで披瀝するほどのものではありませんので控えさせていただきます。
by サットン (2014-12-07 17:52) 

サットン

京葉帝都さん

阪急もずいぶん手間の掛かることをしていたもんだと感心してしまいますね。
ご指摘の突起、私はウインドシルかと思いましたが、保護棒にも見えますね。京阪、阪神は比較的遅くまで残っていたように思います。
この電車枠について、あの手この手でググッて見ましたが、ほとんど情報がありませんでした。菅井汲さんの作品も探ってみたところ阪急ブレーブスの勇者マークが氏の作品であることが判りました。こちらも懐かしいですね。
資生堂というと花椿マークとともに独特の英文ロゴも印象的です。
by サットン (2014-12-07 18:08) 

あおたけ

へ~!電車枠ですか!
これは面白い「鉄道グッズ」ですね~(^^)
タグとは言え、けっこう忠実に模している感じが、
鉄的に興味深いですね!
しかもこれが、押入れの奥に眠っていた
ブランケットに付いていたってエピソードも
お宝発掘みたいでステキです(^^)

阪急百貨店と言えば昔、
阪急電車がデザインされたネクタイが売られていて、
妙に惹かれた覚えがあります。
結局、使用のことを考えて購入は見合わせましたが。。。

by あおたけ (2014-12-07 19:41) 

サットン

あおたけさん

値札にまでこんな緻密な細工を施していたとは今さらながら驚きです。モデルになっている車両は? とか、今の最新鋭1000系をモデルにしたらどんなデザインに?とか想像してしまいます。
阪急はかなり早い時期から鉄道グッズを手掛けていました。最初はキーホルダーとかタイピンだったかな。阪急ネクタイ、やはりマルーンだったんでしょうね。確かに色を合わせるのは難しそうですね。
by サットン (2014-12-08 09:44) 

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