コロナ禍の「世界遺産バス」に乗る 2022夏の富山旅② [バスの旅]
二つの合掌集落を繋ぐ路線バス
富山県は五箇山・上梨の集落まで家人の運転するクルマでやって来た私でありますが、ここからは独り立ちし、路線バスの旅を楽しみます。世界遺産もスルーして嬉々としてバスに乗り込む私の姿は他人にはどう映っているのでしょうか?
▲その名も世界遺産バス
◆世界遺産バスとは・・・
乗車するのは加越能バスが運行する「世界遺産バス」であります。なにやら大仰な名前ですが、文字通り世界文化遺産の「白川郷と五箇山の合掌造り集落」を構成する岐阜県白川郷・富山県五箇山地区と城端駅・新高岡駅・高岡駅を結ぶ世界遺産へのアクセスを担うバス路線なのであります。さらに白川郷ー城端駅前間の区間運転便が加わります。
車両は一部高速経由となるためWi-Fi装備の貸切仕様車が充てられています。ただし、区間便は高速に乗らないので一般路線車が充当されているようです。

▲上梨バス停
乗車するのは加越能バスが運行する「世界遺産バス」であります。なにやら大仰な名前ですが、文字通り世界文化遺産の「白川郷と五箇山の合掌造り集落」を構成する岐阜県白川郷・富山県五箇山地区と城端駅・新高岡駅・高岡駅を結ぶ世界遺産へのアクセスを担うバス路線なのであります。さらに白川郷ー城端駅前間の区間運転便が加わります。
車両は一部高速経由となるためWi-Fi装備の貸切仕様車が充てられています。ただし、区間便は高速に乗らないので一般路線車が充当されているようです。
▲上梨バス停
◆地元の足に戻った世界遺産バス
上梨バス停近くの「ドライブイン山甚」で昼食をかき込み、12:22発の高岡駅前行きに乗るべくバス停へと急ぎます。(この付近はフリー乗降区間のようですが、念のためバス停へ)。すぐにやって来たバスは世界遺産バスのラッピングをまとった専用車。ここからの乗車は私だけ。先客も2・3人と「白川郷から満席で到着したら・・・」という心配も杞憂に終わります。

▲相倉口バス停
上梨トンネルを抜けた下梨バス停から中学生風が5人乗車、静かだった車内はにぎわいます。
上梨トンネルを抜けた下梨バス停から中学生風が5人乗車、静かだった車内はにぎわいます。
R156から分かれてR304を進み、程なく相倉(あいのくら)合掌集落の最寄となる相倉口に到着。五箇山地区最大の合掌集落とあってバス停もミニ合掌造りになっています。

▲危険なバス停
▲危険なバス停
素朴な合掌造りと隣り合うように「落石注意」と表示された物々しい落石覆いが。なんとも対照的な眺めです。
ここから観光客が2人乗車。

▲トンネル区間を行く
ここから観光客が2人乗車。
▲トンネル区間を行く
R304に入ってからというもの連続する急カーブとトンネルで高度を稼ぎつつ進みます。
相倉口を出てから城端の市街地までの間乗降はありませんでした。

▲砺波平野を見下ろしつつ
ひと際長い五箇山トンネルを抜けると峠のピークを越えたのか眼下に砺波平野のパノラマが広がり目を奪われますが、残念なことに窓ガラスが汚い! カメラを向けてもガラスに反応してピンボケの量産ですわ。
相倉口を出てから城端の市街地までの間乗降はありませんでした。
▲砺波平野を見下ろしつつ
ひと際長い五箇山トンネルを抜けると峠のピークを越えたのか眼下に砺波平野のパノラマが広がり目を奪われますが、残念なことに窓ガラスが汚い! カメラを向けてもガラスに反応してピンボケの量産ですわ。
▲レトロな城端の町並み
城端の街を目指してどんどん高度を下げレトロな町並みを抜けて行きます。ちょっと散策してみたくなりますが、この後かたずけないといけないミッションがあるのでお預けです。

▲城端駅前に到着
13:00、城端駅前に到着です。バスはこの後高速を経由し高岡駅前まで向かいますが、私はここで下車します。
所要時間38分、運賃¥940のバス旅でした。
※白川郷ー高岡駅前間を乗り通すと2時間10分、¥1800となります。

▲世界遺産バスラッピング
事前に調べたところ、コロナ前は世界遺産目当てのインバウンド客でにぎわっていたようです。ところがコロナによるインバウンド消滅の波をまともに受け現在(2022年8月)に至るも減便ダイヤで運行されています。それでも私が乗った便はピークでも10人少々の乗車という低調さ。さらに夏休みにもかかわらず観光客は3人(私を含む)と完全に地元の足という状況です。しかし、この路線は元々全区間一般道経由の普通の路線バスだったようで、今の状況がこの路線の本来の姿なのかも知れません。

▲高岡駅前に向けて発車
最後に世界遺産バス利用時の注意事項を
城端の街を目指してどんどん高度を下げレトロな町並みを抜けて行きます。ちょっと散策してみたくなりますが、この後かたずけないといけないミッションがあるのでお預けです。
▲城端駅前に到着
13:00、城端駅前に到着です。バスはこの後高速を経由し高岡駅前まで向かいますが、私はここで下車します。
所要時間38分、運賃¥940のバス旅でした。
※白川郷ー高岡駅前間を乗り通すと2時間10分、¥1800となります。
▲世界遺産バスラッピング
事前に調べたところ、コロナ前は世界遺産目当てのインバウンド客でにぎわっていたようです。ところがコロナによるインバウンド消滅の波をまともに受け現在(2022年8月)に至るも減便ダイヤで運行されています。それでも私が乗った便はピークでも10人少々の乗車という低調さ。さらに夏休みにもかかわらず観光客は3人(私を含む)と完全に地元の足という状況です。しかし、この路線は元々全区間一般道経由の普通の路線バスだったようで、今の状況がこの路線の本来の姿なのかも知れません。
▲高岡駅前に向けて発車
最後に世界遺産バス利用時の注意事項を
※現在コロナ禍に対応した減便ダイヤで運行されています。利用に際しては加越能バスHPで最新のダイヤを確認してください。>>>加越能バスHP
※加越能バスでは交通系ICカードは使えません。現金をお忘れなく。
蛇足ながら全線一般道経由時代のこの路線が、テレビ東京系「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」第1弾(横浜駅前ー氷見)に登場しております。
続いては城端線乗りつぶしの巻です。
※加越能バスでは交通系ICカードは使えません。現金をお忘れなく。
蛇足ながら全線一般道経由時代のこの路線が、テレビ東京系「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」第1弾(横浜駅前ー氷見)に登場しております。
続いては城端線乗りつぶしの巻です。
家内の知人の実家が富山・相倉集落からほど近いところにあります。
今から25年くらい前に一度家内と訪問したことがありました。
相倉集落は実際に居住しておられる方が多いところで、五箇山よりも生活感があふれていました。五箇山集落へは車で連れて行っていただきました。
まだサンダーバードで大阪から直通できた頃です。富山から北陸線で高岡、城端線で福光…、素敵な旅でした。
by のり (2022-09-21 07:58)
何処でも交通系電子マネーが使えると思うと痛い目にあいますね!特に1000円札が無い時に...何処か忘れましたけど地方鉄道の駅で諭吉さん両替出来ないから今度乗る時に払って下さいと言われたのは驚きでした。翌日払いに行きましたけど...現金商売してるなら釣り銭準備はお願いしたいところですが、田舎らしいといえばそうなのですが...のほほんとしてますね!
by 硬券屋 (2022-09-21 12:27)
のりさん
富山には何度も行っていますが、いつも北陸線経由で今回のように岐阜県側から入ったのは初めてです。そのせいか五箇山に着いても岐阜県の延長のような感覚で富山に入った気がしませんでした。
合掌集落については菅沼集落を車窓より見学しただけに終わりました。
サンダーバード、どんどん縮んでいきますね。もうすぐ福井にすら直通できなくなるなんて・・・。
by サットン (2022-09-21 18:56)
硬券屋さん
キャッシュレス化については日本は立ち遅れているようですね。大都市圏の交通機関でも所々に落とし穴が潜んでいますし。
とはいえ、ICカードも「残高不足」という恐怖が待ち受けていますが・・・。
by サットン (2022-09-21 19:07)
五箇山・白川郷も、コロナ前はインバウンド客でごった返して
いると思い敬遠していましたが、逆に行くなら今のうちという
気もしてきましたね。
次は城端線乗車ですね、自分にとっては北陸新幹線金沢
延伸前に富山県の鉄道全部を乗りにいった時の一歩目として
思い出深い路線ですので、楽しみにしています。
by まるたろう (2022-09-22 22:49)
まるたろうさん
本当に国内を旅行するなら今がチャンスですね。鬼の居ぬ間に洗濯じゃないですけど。10月11日からGoToも復活するようですし。
城端線、思い出深い路線なんですね。こりゃハードル上がりましたね。
by サットン (2022-09-23 18:43)