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平成最後の18旅 ③/特急こうのとりでワープ [鉄道の旅]

3本の特急列車が集う駅

令和の時代にお届けする平成最後の青春18きっぷの旅、といいたいところですが、いけません・・・・。(これは平成31年4月9日の乗り鉄の記録です)

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▲3本の特急が並ぶシーンは壮観

福知山までやって来ましたが、和田山まで好調を維持していた体調がここに来て芳しくありません。ここは当初の18きっぷ旅からいったん離脱し特急列車のお世話になることに。
特急といえばここ福知山駅ではこんな壮観な光景が。3本の特急列車が頭を揃えて並んでいます。今時在来線の特急が3本も並ぶシーンが見られる駅も珍しいですね。
左から「はしだて7号」天橋立行き、「こうのとり22号」新大阪行き、「きのさき18号」京都行き。


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▲こうのとりは城崎温泉始発、きのさきは当駅始発

これは福知山が「北近畿ビッグXネットワーク」の結節点としての機能を担っているため。京都・大阪方面と城崎温泉・天橋立方面の列車を相互に福知山で接続させ乗換えの便を図ろうというものです。福知山で乗り換えても特急料金は通算される仕組みです。今回の例では城崎温泉方面から京都方面に向かう乗客が「こうのとり」に乗車し、福知山で「きのさき」に対面乗り換えすることで直通に近い利便が図られるわけです。この北近畿ビッグXネットワークという名称、最近は耳にしませんね。
この理屈でいうと4列車が並ぶこともありそうですが。時刻表で確認しましょう。

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▲こうのとり22号は287系

特急列車より取り見取りという感じの福知山駅ですが、私は「こうのとり22号」に乗ります。287系4連の身軽な特急列車です。しかし、最近のJR西日本の特急は似た顔が多くて面白くないですな。ヘッドマークもないし。そういえば「はるか」の新車271系も287系にそっくりですね。

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▲JR西名物 幕+LED

ヘッドマークはありませんが、側面表示はしっかりしています。もっとも、最近の車両では列車名・種別もLEDに変化しているようですが。

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▲ガラガラの車内

16:44、定刻に福知山を発車。城崎温泉始発の車内はというと気の毒なほど空いています。カニかにシーズンも過ぎ、春休みも終わったこの時期はこの程度なのでしょうね。この先、まとまった乗車が期待できる駅もなく、大阪までこの状態で行くものと思われます。それだけに私が投じた乗車券・特急券2290円は売上げに貢献したことと思います。

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▲Aシート?

287系の車内はというと良くも悪くもJR西日本の特急型標準仕様です。ずらりと並ぶリクライニングシートはAシートのものにそっくり。ぱっと見たところではAシートでは省略されたインアームテーブルが目に付く程度です。

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▲福知山線も桜が満開・・・柏原(かいばら)付近

さて、走りっぷりの方ですが、これが意外と飛ばします。篠山口以北の単線区間でもスマホの速度計アプリでは120km/hと計測されました。いまだに福知山線というと旧客や気動車がのんびり走っていたローカル線という印象が拭い切れていません。
「こうのとり」とは17:45着の三田でお別れ。


◆最後は各駅停車で

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▲〆はやっぱり各駅停車

平成最後の18きっぷ旅を謳った以上ラストはやはり各駅停車で締めようと思います。学生風の若者達で賑わうホームで待つこと暫し17:51の高槻行きに乗車。宝塚までは電化と同時に付け替えられたトンネル区間を走ります。旧線時代の武庫川の流れに任せて渓谷を行く車窓が懐かしく思い出されますが、武田尾、西宮名塩と半トンネル駅が続く新線もなかなか見応えがあります。

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▲7時間ぶりに川西池田に戻る

阪急平井車庫のマルーン軍団を横目に18:21、スタート地点である川西池田に戻って来ました。川西池田出発が11:22でしたからちょうど7時間ぶり。日も落ちかけた中、川西能勢口駅へと向かったのでありました。

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▲久しぶりの18きっぷ旅に満足、満足

絶好調だった体調と頂き物同然の18きっぷに誘われて久しぶりに決行した乗り鉄旅。調子に乗り過ぎたためか、後半は調子を崩してしまいましたが、沿線の桜も満開、天気にも恵まれ楽しい1日となったのでした。

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平成最後の18旅 ②/国鉄型で行く播但線の旅 [鉄道の旅]

桜満開の陰陽連絡線を行く

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▲ローカル線の国鉄型といえばコイツ(寺前)

令和の時代にお届けする平成最後の青春18きっぷの旅も新快速Aシートのお試し乗車を済ませ姫路にコマを進めております。(※この記事は平成31年4月9日の乗り鉄記録です)

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▲新装なった姫路駅ビル

名物「駅そば」で燃料補給も済ませましたので、ちょっと駅前を散歩してみましょう。10年ぶりに訪れた姫路ですが相変わらず活気を感じます。駅構内は多くの人で混雑し、駅前も内外からの観光客らが行きかいます。民衆駅(←死語)という表現がぴったりだった駅ビルもすっかり装いを改めております。

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▲眺望デッキより姫路城を望む

姫路といえばやっぱり世界遺産姫路城でしょう! 駅ビルにはずどーんと天守閣が見渡せる眺望デッキが設けられております。駅前大通りの真正面に世界遺産。これほど豪勢な駅前風景を私は他に知りません。
しかし、残念なことも。写真右側に見える屋上の赤い看板、「ヤマトヤシキ」のものです。「ヤマトヤシキ」? なにそれ?と思われる方も多いでしょう。奇妙な名前ですが、姫路の老舗百貨店です。駅前の山陽百貨店とともに姫路の流通業界を代表する存在でしたが、惜しくも2018年、閉店してしまいました。(加古川店は存続)

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▲姫路といえば神姫バス

そして、姫路といえば忘れてならないのが神姫バスです! 姫路市営バスなき今、播州地方の路線バス網を一手に担います。駅前のバスターミナルに次々に雪崩込んでくるオレンジ軍団は姫路のもう一つの顔といっても良いでしょう。


◆播但線5635M(姫路ー寺前)


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▲播但線・姫新線は中間改札を抜けて

姫路からはローカル線ムードを求めて播但線で北に進路を取ります。播但線のホームに上がるには姫新線とともに中間改札を通らねばなりません。なにやら隔離されているような感じがします。地平駅時代も播但線は東1番乗り場、姫新線は西1番乗り場という半人前のようなホームに発着していました。ホームに上がると乗り場は長いホームを播但・姫新両線が東西で使い分けるという一風変わった配置になっており1面4線の構成。

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▲国鉄型のお出まし

そのホームには13:52発普通列車寺前行きが既に入線しております。車両はもちろん103系の2連。播但線が寺前までとはいえ電化されると聞いたときには驚いたものですが、この103たちもワインレッドを身にまとい、播但線を走ることになるとは思ってもいなかったことでしょう。
大勢の立ち客が出た状態で姫路を発車、姫路城を左手に見て進みます。直流モーターのサウンドが心地良いですなあ。車内も落ち着いた6駅目の溝口までが姫路市内。姫路市もだだっ広くなったものです。車内も車窓もすっかりローカルムードになった14:33電化区間の終点寺前に到着です。


◆播但線「快速」1237D(寺前ー和田山)


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▲快速長谷通過号!?

国鉄型の電車、気動車が顔を合わせる寺前から乗り継いだのは快速列車。実は今回の行程を組んでいて初めてその存在を知ったのでした。そもそも閑散区間に快速を設定するメリットがあるのかどうか気になるところではあります。

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▲103系に見送られて寺前発車

キハ41単行の快速は14:35寺前発車。車内は各ボックスに1人~2人という乗り具合。この列車にもインバウンド観光客の姿が。私は後部運転台にかぶり付きます。

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▲座席の約3割が埋まった車内

さて、快速を名乗るからには主要駅のみ停車するのかと思いきや、通過するのは寺前の発車標に表示されていたとおり長谷のみ。ますます快速列車設定の意義が分からなくなります。それよりもたった一駅のみ通過されてしまう長谷ってどんな駅なんだという興味が膨らみます。きっと山中の秘境駅なのでは・・・・。

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▲長谷駅通過の瞬間

寺前を出て一駅、その長谷駅をゆっくりと通過します。交換可能な1面2線の配線の構内が街を見下ろす位置に設けられています。街の規模は想像していたよりもずっと大きく、決して秘境駅などという雰囲気ではありません。
気になる利用者数をwikiで調べると1日の乗車人員は19人(2016年)とあります。非電化区間の他の駅と較べると・・・生野273人、新井(にい)132人、青倉 52人、竹田173人とやはり断トツに少ない。しかし、それだけでわざわざ快速を設定し、通過運転までするでしょうか。なにか深~い事情があるような気もします。


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▲沿線は日本遺産に認定

播但線一の難所生野峠を越え滑り込んだ新井では「銀の馬車道・鉱石の道」の日本遺産認定を祝う横断幕が迎えてくれます。地下アイドルギンザンボーイズが活躍する生野銀山、廃墟マニア注目の神子畑(みこばた)選鉱所、一円電車で知られる明延(あけのべ)鉱山などを構成遺産とする銀の馬車道・鉱石の道、是非ゆっくりと訪ねてみたいものです。公共交通ではアクセスが難しいのが難点ですが。

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▲はまかぜ4号新井通過

新井では列車交換のため数分停車。単線区間のお楽しみの一つであります。やって来たのは浜坂からの特急はまかぜ4号。今日は3両のコンパクトな編成で運転のようです。

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▲竹田駅前には見事な桜が

左手遥か頭上に竹田城跡の石垣を望むと竹田着。古風な駅舎の黒い瓦屋根と満開の桜の古木とのコラボレーションがなんとも見事であります。

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▲円山川が近付くと間もなく和田山

右手に円山川の水面が見えるともう終点和田山はすぐです。堤の桜並木も満開であります。地元の人たちでしょうか、桜を見る会開催中。

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▲姫路側はハニワ顔

15:29終点和田山着。和田山周辺だけで見ることができる珍車キハ41の独特のマスクと対面しておきましょう。キハ47を両運転台に改造したために生まれたハニワ顔です。無骨ですが、愛嬌のある表情です。

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▲桜とキハ

ここ和田山駅でも桜が満開。南側の側線沿いにも見事な桜並木が。
乗り継ぎ時間が9分ありますので下車印をもらおうと改札口を訪ねるも、たった一人の駅員さんは発券作業に懸命の様子。あきらめてホームに下ります。

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▲和田山駅の鉄道遺構

ホーム北側に並ぶのはかつての豊岡機関区和田山支区のものとされる給水塔とレンガ造りの車庫。残しているのか、残っているのかわかりませんが、いったい何時までこの状態なのでしょう。

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▲福知山にたどり着きました

和田山からは223系2連の上り普通列車で山陰本線を辿ります。山の裾野をくねくねとカーブしながら進む車窓を見ていると、かつてDD51が引く旧型客車に揺られて旅した頃を思い出します。
5駅進むのに46分を要し16:24福知山に到着します。

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▲福知山まで来たものの・・・

さて、福知山までやって来ました。相変わらず体調は絶好調!と言いたいところですが、そうは問屋が卸してくれないようです。仕方なく18きっぷの旅は中断します。幸いタイミングよく特急があるようです。

・・・③につづきます。


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平成最後の18旅 ①/新快速Aシート体験乗車 [鉄道の旅]

京阪神快速グリーン車の再来なるか

世の中、令和初のお正月ということで新春ムードもひとしおですが、時が止まっていた当ブログはまだまだ平成を引き摺っております。この記事はそんな平成最後の春のことですので時差にご留意いただきながらお付き合いいただければと思います。

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◆旅のきっかけ

平成31年(2019年)春、私は体調も絶好調というわけでウキウキしておりました。そこへ当ブログ東京特派員から「今度大阪出張があるから新大阪辺りで一杯やろう」との誘いが。断る理由はありません。なにせ絶好調ですから♪
その席で特派員から残り1回分を余した「18きっぷ」を只同然で譲り受けたのでありました。1回なら私にも使いこなせます。久々の18きっぷを手に気分が高まります。
 

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▲東京駅発券の18きっぷ

さて、どこに行こう。ちょうどJRグループ春の新ダイヤ導入直後です。わがJR西日本エリアもおおさか東線の全線開業、奈良・和歌山地区への227系投入など話題は豊富。そんな中私が興味を惹かれたのは「新快速にAシート導入」です。かつての京阪神快速のグリーン車以来の有料座席車に興味津々だったのであります。長らく囁かれ続けたある都市伝説の顛末を確認する意味もありますし・・・・。


◆新快速3449A(新大阪~姫路)

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▲発車標にも「Aシート」の表示(新大阪)

というわけで、春の18きっぷシーズンも最終日となった4月9日、青空の下福知山線川西池田駅で18きっぷに改札印を受け11:22発普通高槻行きに乗り込みます。
Aシート導入とはいえ、まだまだ試行段階なのか連結されているのは数多ある新快速のうち僅か4列車に限られます。そのうち平日の大阪をデイタイムに発車するのは12:00発姫路行き(3449A)のみとあって選択肢はありません。その3449Aを大阪ではなく新大阪で迎え撃つ作戦です。登場後20数日が経っているとはいえまだまだお試し乗車で混雑していることも考えられます。新大阪から乗れば、最悪次の大阪で乗客が入れ替わるタイミングで着席できるだろう、という魂胆です。

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▲大阪発車直後の車内

そんな新大阪ではわずかに2分接続、人混みを掻き分けAシート乗車位置(9号車)にたどり着くと同時にドアが開くという有様。息を切らせて乗り込むとやはりなかなかの盛況。窓側は全て埋まり、通路側も7割の入り。中程まで進み通路側の席にひとまず座ります。

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▲Aシート乗車整理券 3476Mって?

まずは着席できたものの、やはり窓側席を占めたいところ。そんなとき、このAシート乗車整理券が頼もしい味方になってくれます。主のいる座席の背面ポケットに差し込まれた整理券には下車駅が一際大きく表示されています。次の停車駅でどの席が空くか一目瞭然。早速大阪下車の席をマークします。ちなみに私が見た範囲では大阪と姫路が多数を占めていました。

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▲どこで空くかわかります

ということで、乗客の過半数が入れ替わった大阪で無事窓側席に移動、あらためて車内の様子を見てみます。7・8割の座席が埋まった状況。昼時とあって通路を挟んだ反対側では男性2人組が豪勢なお弁当とビールで宴もたけなわ。 一方、前の席ではスーツ姿のビジネスマンがPC開いて仕事に余念がありません。いずれも大型の背面テーブルが良い仕事をしています。

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▲シートカバーにもAシートのロゴ

気になる座席ですが、これはもう毎度おなじみの特急サンダーバード用683系4000番代車が装備しているのとほぼ同一と言って良いでしょう。細かい点ではアームテーブルが省かれ充電用コンセントが設置されています。とはいえ、特急用に較べ車内の造りがガチャガチャしている分、座席が引き立って見えるのは気のせいでしょうか。その他目立つところといえば、木目調に改められた内装と吊革がなくなりすっきりした天井ぐらいです。

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▲春霞に浮かぶ明石海峡大橋を横目に

尼崎が近付いた頃ようやく客室乗務員が回って来て乗車整理券の発券を受けます。500円也。この日は発券・精算専任の客室乗務員が2名と他に本社の背広組らしき男性が1名添乗していましたが、このアナログ感まんてんの精算システムをどうするかが今後のAシート展開の鍵を握る課題の一つでしょう。


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▲姫路到着前の車内

列車は三ノ宮、神戸で多少の入れ替わりを見せた後は降車客がパラパラとあった程度の乗り具合で終点姫路を目指してラストコースを辿ります。


◆京阪神快速グリーン車のこと


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▲終着姫路に到着

リクライニングシートに身を預け播州平野を走っていると、かつて京阪神快速に連結されていたグリーン車のことを思い出します。快速用113系のうち高槻電車区・宮原電車区配置の基本編成8連に1両グリーン車が連結されていました。(網干区の基本編成はグリーン車抜きの7連)。私も当時は未成年ながら岡山の祖父母宅への往来で何度か利用したことがあります。
車両はというと終末期に113系純正グリーン車サロ113が投入されたのを除き主に急行用から格下げされたサロ110、サロ112が充当されていましたが、前者が非リクライニングなのに対し、後者はフルリクライニングと大きな格差がありました。当然私はサロ112贔屓でサロ110には乗らず仕舞いに終わりました。


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▲‘70年代半ば頃の普通列車用グリーン券(車内補充券)
姫路~大阪でも300円だった

そんなグリーン車も乗車率は散々で、日中は空気輸送、ラッシュ時にそこそこ賑わうという程度でした。お陰で数百円の投資で贅沢な空間を楽しめたのですが。
結局快速のグリーン車は国鉄時代の1980年に廃止されてしまいました。

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▲Aシート車外観(姫路)

時は流れて国鉄はJRとなり、質量共に拡充された新快速に人気が集中し混雑が常態化していきます。その頃から「新快速にグリーン車が連結されるらしい」という情報が流れ始めます。時には鉄ちゃんの噂として、またある時には大手メディアの記事として。しかし一向に具体的な動きがないままこの件は都市伝説と化していたのでした。


◆どうなるAシート


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▲乗車位置にもロゴマーク

13:02姫路到着。新大阪から68分の快適な旅も終わりです。Aシートの乗車率は姫路到着時でも50%近くあり、なかなか堅調な需要が窺えます。

それではAシートの今後はどう展開するのでしょうか。2020年春のダイヤ改訂では動きはなさそうですが、JR西日本としては今回の試験導入はもちろん本格実施を前提としてのものと考えているのでしょう。Aシート連結列車の列車番号をMではなくAとして区分しているのも本気度が窺えます。反面、人力頼りの精算システムや予約対応ができないなど大きなハードルを克服する必要もあるでしょう。

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▲Aシート告知ポスター(姫路)

そんな疑問に応えてくれる記事を見付けました。‘20年1月1日付け神戸新聞NEXTによると、JR西日本の長谷川社長がインタービューに応じ「Aシートは、ラッシュ時9割、昼間でも6割とニーズの高さを示しており今後はより多くの新快速に設けたい」と語っています。しかし、そのためには「技術開発による省力化の実現が条件」と、やはり新たな発券・精算システムの構築が課題となっているようです。つまり、今日、明日に答を出せる課題ではないと読み取れます。どうやら「新快速に有料座席車」という都市伝説に最終的な決着が付くのはしばらく先になるようです。


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▲姫路駅名物まねきの「駅そば」

姫路に着きました。相変わらず体調は絶好調、時間はまだ13時過ぎ。遅めの昼食としましょう。姫路駅といえば駅そばですね! 構内営業を担当するまねき食品の名物メニューで和風だしと中華麺を合体させた変わりだね。きつね駅そば、380円也をインバウンド観光客と並んでいただきました。


さて、この後18きっぷでどこに向かいましょうか。

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能勢電からの年賀状 [鉄道の旅]

のせでんから新春のご挨拶

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▲今年も恒例のヘッドマークを掲出(山下)

2020年(令和2年)が明けましたが、皆様三が日をどのように過ごされたでしょうか。私の住む大阪・能勢地方はまだ初雪も降らず暖かなお正月となりました。絶好の初詣日和ということで、私も3日(金)能勢電に詣でて来ました。ありがたいご本尊、初詣ヘッドマークを拝んで来ましたので、皆様にもご利益をお分けしようと思います。

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▲ネズミ年の今年のデザイン

毎年変わるデザインも楽しみの一つ。親会社阪急と共通です。

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▲能勢電から新春のメッセージ

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▲1700系の場合(光風台)

貫通扉にしか表記がない車番を目隠ししないようにサイドにずらして掲出しています。阪急時代優等列車の運用に就いていた頃を思い出させます。
阪急2000系を出自とし還暦を迎えようかというこの車両も5100系、7200系という“新勢力”への置き換えが進んでおります。


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▲5100系の場合(光風台)

5100系の場合は車番が助士席窓にも表示されているので、ど真ん中に掲出しても差し支えありません。 


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▲50型復刻塗装車にも(山下)

妙見線山下ー妙見口間の区間列車、及び日生線線内折り返し列車に使用される5100系2連口のうち旧50型復刻塗装車にも掲出されています。今日の職場は日生線。


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▲山下駅発車標

能勢電のジャンクション山下駅の発車標はホームもコンコースもフラップ式が活躍中。特にコンコースのものは豪華4連版!


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▲妙見口へ

山下から初詣客の様子を見ようと終点妙見口へとやって来ました。なんと言っても能勢電の設立目的は北極星信仰で人気を集めた日蓮宗妙見山への参拝客輸送ですから。

電車はお気に入りの復刻塗装車(1983~1992年版)。
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▲おー、賑わってる!


駅を出ると妙見山の方から駅を目指して人の列ができています。駅前食堂「かめたに」も商売繁盛の様子。普段のデイタイムなら一列車に5人も乗っていればマシな方ですからもう大盛況です。因みに「かめたに」は能勢電「おでん電車」などで料理を提供している名店です。


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▲大阪最北端の駅

駅舎の窓には「大阪最北端の駅」との掲示が。何度も訪れている駅ですが、初めて気付きました。



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▲オールドルーキーで下山します

能勢電詣でも無事終了、オールドルーキー5100系で山を下ることにします。

こうして能勢電のご利益をたっぷりといただいた今年の初詣も無事終了です。記事アップもどうにか三が日中に間に合いました。
どうか本年が平穏な1年となりますように。

タグ:能勢電鉄
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