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乗りつぶし JRおおさか東線編 [鉄道の旅]

成長したおおさか東線を見る

久しぶりの乗りつぶし記事であります。振り返れば2015年の近鉄天理線・吉野線以来。JR線にいたっては2012年の東北新幹線新青森ー盛岡間以来実に9年ぶりとなります。(過去の乗りつぶし記事についてはブログ本文下タグ欄から「乗りつぶし」を選択下さい)

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▲河内永和ではJRと近鉄が至近で乗り換え可能

河内小阪駅前で近鉄バスのバス印を記帳した後やって来たのは隣の河内永和駅。そうです今回の新規踏破路線はJR西日本おおさか東線。その中でも2019年3月に開業した放出ー新大阪間が未乗になっております。大阪府下の新線なのに開業後2年も放置しており気になっておりましたが、今回は帰宅時のルートとして無理なく組み込めます。


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▲ちょうど直通快速が

ここ河内永和(おおさか東線はJR河内永和)では近鉄奈良線とおおさか東線が100m程の距離で乗り換え可。屋根付の通路が設けられており雨の日でも安心です。
発車標には「直通快速 奈良」の表示が。平日は朝の新大阪行き、夕方の奈良行き各4本が設定されている直通快速の夕方1本目(新大阪17:41発)が到着するようです。



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▲直通快速が着くとホームはこんな具合

ホームに上がると正に直通快速が着いたところ。そんなに広くはないホームが下車客で埋まり階段付近では滞留ができています。発車していく車内にはまだ立ち客が多数。この路線にこれ程の需要があるとは想像していませんでした。沿線は古い住宅地と町工場が混在した下町です。これといった集客施設もない環境です。乗車した18:08発新大阪行きの普通もドア間にも立ち客がいる混み具合。かぶり付にも先客が。かつての終着駅放出で学研都市線への乗り換え客が大勢下車し立ち客もちらほらという程度に。私もかぶり付きポジションを確保し、この後の見せ場に備えます。

※この後3カット極めて劣悪な画像が続きます。要因は・・・強烈な逆光・窓ガラスの汚れ・そして撮影者の稚拙な技術が挙げられます。ご容赦下さい。


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▲快速篠山口行きを追うように放出発車

見せ場というのがここから鴫野まで一駅間ながら学研都市線と並行する複々線。隣の4番線から1分先行する快速篠山口行きを追うように発車します。しばらくは学研都市線上下線がおおさか東線を挟む方向別複々線を進み、進行右端の学研都市線上り線(木津方面)が徐々に高度を稼ぎ始めおおさか東線の頭上を越えると学研都市線下り線とおおさか東線(新大阪方面)の間に着地し線路別複々線に変換したところで鴫野に到着します。両側に建物が密集した環境での立体交差工事は難工事だったようで、
学研都市線の終電の繰上げを数度実施して施工されました。

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▲学研都市線上り線が高度を上げて行く

その工事が佳境に入る頃学研都市線の準沿線民だった私はここを通過する度に工事の進捗を楽しみに眺めていたのであります。それだけに乗りつぶしは放出側からと決めていました。
鴫野を発車し寝屋川に架かるトラス橋を渡ると大きく右にカーブを切り実質上の新線区間に突入です。ワクワクします。何時もこの線路を見上げていた京阪の複々線を見下ろすシーンも新鮮です。
淀川をかの赤川鉄橋で渡るのも古くて新しい風景です。淀川を渡る新線というと大阪モノレール以来でしょうか。


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▲学研都市線上り電車が頭上を越えて行く

JR淡路が近付くと進行真正面に巨大なトラスが宙に浮かんでいます。それも高架線であるおおさか東線を跨ぐ高さで! 阪急京都線淡路駅付近の高架化工事の一部のようです。ここの工事も再三完成予定が延期されていますが、このトラス、早く渡りたいものです。
そして線内最後の駅南吹田駅。ホームに多くの乗客が列を作っているのに驚きます。駅周辺はこの線が開業するまでは陸の孤島と呼ばれていたそうですが。
などといろいろ驚いているうちに列車は大きく左に向きを変え東海道、梅田貨物線の線路の束の中に合流します。東淀川駅のホームを横目にスルーすると18:34、新大阪到着です。


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▲新大阪に到着 1番線には直通快速を待つ列が

懸案だったおおさか東線乗りつぶし完了です。

印象的だったのは放出ー久宝寺間の南区間の需要が旺盛であることです。利用実績が当初の需要予測を下回るのが通例となっている昨今、「鉄道ジャーナル誌」によるとおおさか東線は予測を上回る実績を上げているそうです。特に大阪メトロ中央線と接続する高井田中央、今回ご紹介したJR河内永和など他線との乗換駅の健闘が目立っているとも。つまり大阪市中心部から放射状に伸びる既存各路線を連絡する外環状線としての機能を果たしていることが窺えます。北区間でもJR野江で京阪、大阪メトロ谷町線とJR淡路で阪急京都線・千里線と乗換えが可能です。ただし、何れも河内永和ほど駅が近接していないのが気掛かりですが。
このように予想外の混雑を目にしたおおさか東線のラッシュですが、からくりがあるのも事実です。それはラッシュ時とデイタイムの輸送力にそれほど差がないという点です。朝夕各4本の直通快速が加わるだけで、普通列車は1時間当たり4本とデイタイムと同じです。そりゃ混むはずです。
どうやら久宝寺駅のホームがラッシュ時には大和路線で一杯になってこれ以上捻じ込めないらしいです。将来大阪地下駅への乗り入れが実現するとさらに混雑するでしょうし成長株であるこの路線をJR西がどう育てるのか興味深いところです。。

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▲最後の電車は北急でした(千里中央)

それでは能勢に帰るとしましょう。梅田の混雑を回避するにはここから御堂筋線・北急で千里中央に出るのがベストと御堂筋線のホームを目指しますが、人の多いこと。新幹線が閑古鳥の巣になっている今、新大阪なんて閑散としているのではとの予想はもろくも崩れたのでした。千中からはこれまた激混みのバスに乗り長~いトンネルを通り無事帰り着いたのでありました。
バス印記帳3社、乗りつぶし1線区という密度の濃い夏の一日でした。



今回の成果
新規踏破区間:JR西日本 おおさか東線 放出―新大阪  11.0km 
JR西日本踏破率  91.159%(90.934%) 
JR路線踏破率  87.909%(87. 852%)
 ( )は直前のデータ
乗りつぶしオンラインによる集計

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スルッとKANSAIバス印ラリーに参戦します! ⑦近鉄バス [バスの旅]

懐かしいバスに出会う

スルッとKANSAI加盟のバス事業者のうち17社が連携して展開するスルッとKANSAIバス印ラリー。残念ながら8月2日より大阪府に4度目の緊急事態宣言が発せられた影響で目下全面見合わせ中であります。これまでに本誌では宣言前の7月末までに記帳を済ませた6社について紹介してきましたが、それも今回の7社目でネタ切れに。あとはおとなしくラリーの再開を待つしかありません。

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▲夕暮れ時の近鉄河内小阪駅

この日大阪シティバス、南海バスと作戦どおり攻略し、やって来たのは近鉄奈良線河内小阪駅。時は既に17時を回っており日は西に傾いております。ターゲットは近鉄バス。
近鉄バスは記帳場所に営業所ではなく、なんと本社を指定してきました。所在地は河内小阪駅前の小阪近鉄第5ビル4階。なんでも当初予定では摂津市の鳥飼営業所が指定されていたのが急遽変更された様子。

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▲近鉄バス本社が入居する小阪近鉄第5ビル

バス印帳にも鳥飼営業所の案内が記載されておりますが、阪急バス同様正誤表で本社の情報を追加しております。その結果土曜・休日は記帳も休みという堅気のサラリーマンの方には難敵となってしまいました。暇人である私にとっては陸の孤島鳥飼よりは断然楽ですが。
エレベータが見当たらず4階まで息を切らせて階段を上り事務所入り口の内線電話で担当者(乗合営業課)を呼び出します。

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▲近鉄バスのバス印 シンプルです!

こちらが近鉄バスのバス印です。シンプルです!潔いまでにシンプルです。イラストなど邪道といわんばかりです。はじめは物足りない印象でしたが、時間が経つにつれ意外に味が湧いて来る不思議なバス印です。
記帳方式は日付印も含んで4つのパーツからなるスタンプを自分で押印する形式。緊張して少々手が震えます。
これにて本日予定の3社めでたく記帳完了です。


◆近鉄バスの復刻塗装車に遭遇

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▲復刻デザインの近鉄バス

駅に戻るとそこには懐かしいバスが。旧デザインを纏った近鉄バスの復刻塗装車です。バス印ラリーの特設サイトでその存在は知っていましたが、出会えるなんて期待もしていませんでした。記帳を終えた私に対する近鉄バスからのご褒美と思っておきましょう♪ 私が子供の頃の近鉄バスというとこのデザインだったので懐かしいです。
この復刻塗装車は近鉄バス分社20周年を記念して2019年に導入されたもので6台が在籍するそうです。

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▲河内永和まで一駅戻る

バス印ラリーのミッションは完了しましたが、帰り掛けに乗りつぶしを1件欲張りましょう。ということで電車を降りたのは隣の河内永和駅です。

さて、ラリー参加者が心掛けておくべきことが「各社の増収に協力する」ということ。日頃趣味活動でお世話になっている鉄道・バス各社がコロナ禍で苦境にある今、私も些少ではありますが、協力したいと思います。バス印帳にも「記帳場所へは加盟各社をご利用いただきますようご協力をお願いいたします」との一文が添えられています。マイカー利用などもっての他です。(←どの口が言う!

それでは3社を巡ったこ
の日の各社に対する増収協力の明細をICOCA利用履歴で披露しておきます。(この他に現金払いの区間があります)

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▲ICOCA利用履歴 右端が残高を示す


         残すはあと10社局です!


過去6社のリンクを貼っておきますのでバックナンバーもどうぞご覧下さい。

1.阪急バス >>>コチラ
2.西日本JRバス >>>コチラ
3.大阪空港交通 >>>コチラ
4.京阪京都交通 >>>コチラ

5.大阪シティバス >>>コチラ
6.南海バス >>>コチラ

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スルッとKANSAIバス印ラリーに参戦します! ⑥南海バス [バスの旅]

バス旅の聖地で6社目のバス印を記帳

4回目の「緊急事態宣言」が大阪に発令される直前に実行したスルッとKANSAIバス印ラリー第3次作戦、大阪シティバスで5社目の記帳を済ませ次なるターゲットを求めて南海なんば駅にやって来ました。


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▲空港急行運用に就く泉北高速出身の3000系

かつてのフラップ式からLCDタイプに更新されたなんば駅名物巨大発車標に迎えられ改札口を入れば目の前に空港急行が発車を待っています。が、この顔に違和感あり。泉北高速から移籍して来た3000系ではないですか。元泉北車ということでてっきり高野線で運用されているものと思い込んでいましたが、一部は本線で運用されているそうです。

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▲LCDになり一層カラフルになった発車標 見ていて飽きない

ただし、今回私が乗るのは高野線。目指すは堺東駅。ターゲットは南海バスです。デイタイムですが、泉北高速直通列車も乗り入れており、列車は次々に発車します。
6300系8連の区間急行林間田園都市行に乗車します。

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▲6100系改め6300系の区間急行(イメージ) 堺東

10数年ぶりの高野線ですが、車窓を通り過ぎる駅々の佇まいの古風なこと。まるで先程のなんばバスターミナルと歩調を合わせているかのようです。南海沿線は本線が次々と高架化される一方、高野線は高架区間がなんばー岸里玉出間のみというのも古い光景が残る要因なのかもしれません。


◆「ローカル路線バスの旅」ファンにとっての聖地を訪れる

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▲1番乗り場向かいが記帳場所

高野線随一の要衝堺東駅もホームは昭和の馨りがぷんぷん。ただし、この駅では高架化工事が進行中。完成予定は2040年って、なにわ筋線の9年後!?
それでは記帳場所へ参りましょう。駅前の南海バス堺東案内所、ド派手なラッピングバス「堺シャトル」が発着する1番乗り場の向かいです。迷うことはありません。

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▲バス旅第21弾に登場した堺東案内所

さて、ここ堺東案内所はかの超人気番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅21弾」〈2015年9月放送)で堺駅前から鳥羽に向かうバス旅太川プロ、蛭子さん、マドンナ高橋ひとみの一行が岸和田方面への路線情報を求めて立ち寄っております。結果は間違った情報を掴まされるという・・・。蛭子さんの「南海バスはルートも難解」という駄洒落も懐かしい。

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▲南海バスのバス印です

肝心のバス印がこちら。あらかじめ印刷された台紙に、その場で御朱印、日付印の押印、日付の記入を全て係員さんがやってくれます。
デザインはというと三菱エアロスターらしきバスが描かれているだけ。沿線名所である世界遺産仁徳天皇陵や堺灯台などをアレンジしてみても良かったかなと。
アクセスの良さから難易度は低いですが、12:00から13:00は昼休みなので要注意です。

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▲黄金の日々ならぬ黄金のバス

こうして6社目を楽勝で攻略し駅前をうろついていると再びド派手な堺シャトルがやって来ました。南海本線堺駅前と高野線堺東駅前を最短ルートで結ぶ金ピカのバスを見ているとかつての堺を舞台にした大河ドラマ「黄金の日々」を思い出します。

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▲堺東バスターミナルの全景

北側から見渡したところです。南海バスのHPによるとロータリーと周辺部合わせて17バースを擁する大規模なターミナルのようです。正面の高層建築は再開発ビル「ジョルノ」。今年4月にオープンしたばかりでマンションと商業施設で構成されています。ただ駅正面一帯は古い小さな建物が密集した正に昭和の街並み。それだけにこのジョルノ、21階建ての堺市役所が目立っています。

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▲2000系の急行

堺東でのミッションも無事終了、大阪市内に戻ります。やって来たのは橋本始発のズームカー2000系6連の急行。ズームカーの優等運用、もうないのかと思っていました。かつて高野線民の同僚が「この電車めちゃ混むから嫌い」と忌み嫌っていたのを思い出します。この時も8連乗車位置に並んでいたJKたちが通り過ぎた列車を追いかけるという一幕が。毎日利用している彼女らが慌てるぐらいですから多くはない運用なのでしょう。

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▲くっきり見やすいLCD発車標

私はそんなめちゃ混みの急行は見送り準急でゆったり座っていきます。向かった先は新今宮。もちろんJRに乗り換えるため。その前にちょっと電車見物。本線、高野線の列車が次々に行き交う光景は時間が経つのを忘れさせます。

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▲泉北高速は50周年 上)5000系 下)3000系

ここで初めて気が付きました。泉北高速は今年開業50周年だそうです。車体側面に記念ステッカーが貼付されています。
おっと、のんびりもしていられません。次の訪問先は門限18:00、あと1時間です。JRホームへ急ぎましょう。

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▲巨大なトーチカのような星野リゾートOMO7新今宮

JRホームに立つと目の前には建設中の星野リゾートが聳えます。あの星野リゾートが新今宮に!?と大阪人誰もが耳を疑ったもんです。来年4月開業予定の地上14階建て、客室数436室の大規模な建物は既に全容を現し、その特異な外観から早速監獄ホテルなどのニックネームを授かっているようです。頂部にはホテル名のサインも掲出されております。OMO7とは星野リゾートのカジュアルブランドのようです。
それでは今日3件目のターゲットに向かいましょう。

今回の売上げ貢献 南海電鉄 なんばー堺東 ¥260、堺東ー新今宮 ¥260 合計 ¥520 でした。南海バスはごめんなさい。         


       残すはあと11社局です!


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能勢電夏の小ネタ2題 [鉄道の旅]

スルッとKANSAIバス印ラリー関連記事の連載中ではありますが、コロナの影響でラリーが一時中断しております。本誌も付き合うわけではありませんが、今回は中休みを取らせていただき、通院途中に見付けた地元能勢電の夏の小ネタを2つご紹介します。

◆5100系50周年記念ヘッドマーク掲出

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(日生中央)

能勢電鉄では現在の主力車両である5100系が今年阪急電鉄でデビュー50年を迎えたことから5108Fに記念のヘッドマークを掲出しています。


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デザインは編成の前後で異なったものとなっており、こちらは下り方の5108のもの。能勢電で活躍中の3種のデザインを纏った5100系のイラストが描かれています。

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こちらは川西能勢口方の5109。ブレブレでお見苦しいのですが、デザインは5108とは異なったものとなっておりますが、3種の5100系を並べたところは共通しています。

掲出期間は現5108Fが9月いっぱい。その後、10月は5142F(1500系色/マルーン&ベージュ)。11月は5124F(50型復刻色/ブルー&白)と引き継がれる予定です。
なお、本家阪急電鉄でも宝塚線の5100Fに特別装飾を施すなど記念行事を行っているようです。

◆今夏のテーマは「ひまわり」

毎夏恒例の能勢電夏の風鈴電車が今年も運転されております。テーマは「ひまわり」です。

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「今年はとことんひまわりです!」(能勢電HP)というだけに実にパンチが効いております。それを証明するように普段は関心を示さないクールな一般乗客も盛んに撮影に勤しんでおります。

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黄色いひまわりと沿線の深い(深過ぎる)緑のコントラストがいい感じです。
公募した短冊も例年どおり吊り下げられております。

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(光風台)

今年も任を担うのは昨年同様1755F。「おひさま電車」と書かれたヘッドマークが付きます。なお、装飾が施されているのは4両編成中の中間2両です。運行スケジュールは今のところ8月末までHPに公開されております。

思えば昨夏の風鈴電車のテーマは「疫病退散」でした。私も記事にしておりますが(コチラ)、その時は「次の夏までには収まっているだろう」と思っていましたが、現実はこのザマですわ。甘かったなあ・・・・。

タグ:能勢電鉄
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スルッとKANSAIバス印ラリーに参戦します! ⑤大阪シティバス [バスの旅]

バス印ラリーは只今中断中

恐れていたことが・・・8月2日、大阪府に4度目の緊急事態宣言が発せられスルッとKANSAIバス印ラリーも2度目の一時中断を喰らってしまいました。今のところ8月末日までとのことですが、どうなることやら。流石に2度目の中断とあっては期限延長が図られるようで、10月3日の締め切りを来年3月末まで延長の方向で調整中とか。せっかくエンジンが掛かってきたのに水を差されるとはこのことですわ。

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▲大阪シティバスの新塗装 神戸市バスのノンステ車かと

さて、今回からは宣言が出される直前の7月末に実施した大阪府下3社攻略作戦の模様を訪問順にお伝えしようと思います。まずは大阪シティバス、元の大阪市営バスから攻めて行きます。この大阪シティバスが曲者なんです。他の事業者が台紙配布場所と記帳場所を1ケ所で済ませているのに対し、大阪シティバスは梅田、なんば、天王寺にある大阪メトロの定期券売り場で台紙を購入の上、あらためて大正区にある鶴町営業所に赴き記帳を受ける2段構えとなっています。

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▲リアのデザイン

ということでやって来たのは大阪メトロ御堂筋線梅田駅構内の定期券売り場。¥300で台紙を購入するとご丁寧に大阪メトロロゴ入り袋に入れてくれました。捨てずに保存しておこうっと。
それにしても人出の多いこと。これでもまん防発令中なんですかね。いくら下手な笛を吹かれても踊れないと市民は思っているんじゃないでしょうか。

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▲サイドビューも

それでは地上のバスターミナルへ移動しましょう。そこで私の目に映ったものは・・・長蛇の列! バス乗り場には数十人の行列ができ、「最後尾」のプラカードを持った警備員が雑踏整理にあたっています。いったい何事と列の先頭を覗くと大阪国際会議場に開設された自衛隊によるワクチン大規模接種会場へ向かうシャトルバスを待つ人たちでした。

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▲大部分は旧市バスデザイン

かつては通勤にも利用していた大阪市バスですが、民営化されてからはさっぱりご無沙汰です。みをつくし(大阪市章)が消えたフロントマスクを見ると一抹の寂しさを感じますが、かくなる上は大阪メトロともども市民の足として成長して欲しいものです。

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▲梅田駅定期券売り場で購入した記帳用台紙


◆55号系統で目指せ鶴町!

それでは本題のバス印集めのお話。
大阪シティバスでは鶴町営業所での記帳の前に大阪メトロ定期券売り場で記帳用台紙を購入するルールになっていることは先述のとおり。これがその台紙です。な~んやこれやったら後、どこにでもある日付印だけで済むし、鶴町くんだりまで出向く必要はないな・・・とズルい気持ちがちらつきますが。

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▲乗車したのは幕車

しかしマジメな私は鶴町を目指します。大阪駅前から鶴町営業所へは55号系統で終点鶴町4丁目下車となります。13時ちょうどの便に乗車。ところで鶴町どころか大正区ですら大阪人である私にとってもアウェイの地。どんな所へどんな経路で連れて行かれるのか? なれないバス路線を利用するときは何時も感じる一抹の不安がよぎります。結果的には、あみだ池筋を一気に南下、大浪通を西へと進路を変え大正通を再び南下するというルートでした。
乗り具合は立ち客もない代わりに少なくても10人は乗っているという安定ぶり。
大阪駅前を出て1時間強(定時なら55分)で大正区の西の端鶴町4丁目に到着です。乗り応えありました!

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▲鶴町営業所はすぐに見つかったが・・・

営業所はバスを降りてすぐ。ところが記帳場所がわかりません。歩道に面して客用玄関らしきガラス扉があるものの施錠されていて開きません。仕方なく「関係者以外立ち入り厳禁」と掲示されたバスが出入りする正門を強行突破し構内に入り左手の事務所棟で来意を告げると「左手奥ですわ」。ご指示に従い進むと乗務前点呼の最中でした。そんな場で私の姿は場違いそのもの。立ちつくしているとようやく社員さんが声を掛けてくれ記帳に漕ぎ着けました。


◆5社目のバス印を拝領

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▲大阪シティバスのバス印完成形

これが大阪シティバスのバス印です。味わい深い筆文字による社名を中央に据えた件の台紙に自分でブルーの社章を押印します。その後社員さんが日付印を押し完成です。やっぱりズルはできなかったんですね。右上のひらかなは「ようおこし」。古い大阪ことばでようこそいらっしゃいませの意味です。

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▲鶴町営業所にも新塗装車が

それにしてもバス印ラリーに参戦して感じるのがラリー参加者に対する受け入れ態勢の乏しさです。今回のように記帳場所を探して彷徨ったのは私だけではないようです。特に通常立ち入り禁止になっているエリアを記帳場所とする場合にはせめて誘導する掲示ぐらいあってしかるべきだと思います。今回の中断期間中に受け入れ態勢の改善を望みます。

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▲街並みの向こうになみはや大橋が

それでも結果良ければ全て良し。5社目の記帳を済ませ鶴町営業所を後にします。滅多に来ない土地でもあり、少し散歩でもと交差点から西を見るとこの光景。町並みの向こうの空を横切る巨大構造物が眼に飛び込んできます。大正区と港区を尻無川の河口を跨いで繋ぐ「なみはや大橋」です。水面上45mの高さに架かるこの橋、一部しか捉えてない写真ではわかりませんが、恐竜の骨格のような奇怪な姿が見る者を圧倒します。府道の一部になっており歩道もあるそうです。高所恐怖症の私は願い下げですが。ちなみに、ここ鶴町4丁目と天保山を結ぶ大阪シティバス72号系統はこの橋を経由するそうです。

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▲トラックが宙を行く

そして先程の交差点から数十メートル移動した別の交差点からは港区と住之江区南港を結ぶ港大橋が姿を見せます。赤いゲルバートラス橋は大阪港のシンボルとして親しまれています。
その手前を斜めに横切るのは先程のなみはや大橋の一部です。
昔も今も大阪は八百八橋なのであります。

遥か彼方にはIKEAと東京インテリアの巨大店舗が見えますが、炎天下とても徒歩では行けそうもなく鶴町を離脱することに。往路とは違い大阪シティバス71号系統なんば行きに乗り込みます。途中地下鉄桜川までは来た道をたどり、立ち客も出る中所要35分でなんば到着です。


◆大化けするかも、なんばバスターミナル

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▲なんばバスターミナルは昭和の薫り

さて、降り立ったなんばバスターミナルは阪神高速の高架下に設けられたユニークな立地ですが、ここの場末感が半端ない。ムードは昭和。それも30年代か40年代の雰囲気を湛えております。昭和のオヤジとしては郷愁すら感じます。

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▲阪神高速高架下がバス乗り場

ターミナル周辺も飲食店やラブホのひしめくミナミの歓楽街が取り巻いておりなんとも猥雑なムードが漂っております。ただ、予定どおりであれば今から10年後の2031年に開業するなにわ筋線仮称新難波駅がこの付近の地下数十メートルに建設されることになっております。その頃ここがどのように変貌を遂げているか見届けたいものであります。

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▲バスを降りたらすぐラブホ

こうして5社目のバス印獲得となったわけですが、記帳場所が鶴町と知ったとき「えらいディープなとこやなあ」と感じたものでした。事実路線バスで1時間というアクセスがそのディープさを物語っています。もしバス印ラリーに参加していなければ鶴町の地を訪ねることもなかったでしょう。このラリーの目的「スルッとKANSAI協議会のネットワ―クの利用及び周辺の観光も楽しんでいただく」を私なりに体現できているようにも思います。これもマイクロツーリズムと呼んで良いでしょう。最近聞かないワードだけど・・・。
そうそう、前回京阪京都交通編(>コチラ)ではマイカーという禁じ手を使ってしまいましたが、今回はきちんと¥210x2回=¥420些少ではございますが売上げに協力させていただきました。

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▲次に乗るのは・・・・

さあ難波のターミナルへやって来ました。作戦ではあと2社からバス印をいただく手筈になっております。それでは次なるターゲット目指して電車に乗り進撃しましょう。


残すはあと12社局です!

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