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徳島東急イン宿泊記 [宿泊記(中四国)]

東急インは変わったのか

このブログ本来のアイデンティティとも言うべきホテルネタをお届けいたしましょう。とは言え昨年9月の四国旅の積み残しとも言えますが。

◆徳島市内のホテル事情

都市の規模の割には選択肢は豊富といえるかも知れません。ただし、シティホテルというとJR四国系のホテルクレメント徳島、プリンスホテルからルートイン系に鞍替えした徳島グランヴィリオホテル。地元系の阿波観光ホテル、センチュリープラザホテル程度。一際目立つ駅ビルに入居するクレメントがプライスリーダーとなっているようです。それ以外はビジネスホテル。メジャーなチェーンでは東横インが2軒、ワシントンプラザ、サンルート、東急インが挙げられます。サンルートが駅前立地と最新のハードで人気を集めているようです。

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▲ホテル外観 エントランスは徳島そごう裏側


◆このホテルを選んだ理由

今回も当日の出たとこ勝負。電車の中で携帯を検索。18きっぷの乗り鉄旅なので条件を駅から徒歩5分以内、料金5000円目途と定めました。5千円で提示されていてハードもよさげなグランヴィリオに傾きかけましたが、最寄駅が牟岐線阿波富田というのがネックになり結局徳島駅正面で迷うこともなかろうと東急インに決定。室料5600円と少々予算オーバーですが、じゃらんポイントで吸収します。それに久し振りに東急ホテルズに泊ってみたい。東急電鉄系のホテルチェーンは2002年に大幅な再編成を実施しています。東急ホテル、エクセルホテル東急、東急インの主要ブランドのコンセプトを明確化し、各施設をブランド間で入れ換えるという思い切ったブランド再構築です。例えば金沢はホテル→エクセル、博多(現西鉄イン)はホテル→インという具合に大鉈を振るっています。玉石混交のどこかのホテルチェーンも見習わねばなりません。

[宿泊データ]
宿泊日:平成23年9月7日(木)~1泊 部屋タイプ:シングル(トリプルにアップグレード) 料金:5600円(室料、税サ込み) 予約経路:じゃらんネット プラン名:特割出張族応援プラン 特記:じゃらんポイント500円分利用
参考価格:この日はクレメント、サンルートともに6800円(じゃらん価格)

日も暮れた徳島駅に到着、夕食を駅ビル内で仕入れホテルに向かいます。駅正面で迷わないと書きましたが、駅前を見回しても東急インの文字は見当たりません。「そごう」と同じビルに入っているはずなので「そごう」の裏手に回ってやっとエントランスを発見。イメージ以上に遠い感じがします。
1階のフロントロビーは昭和のムードで高級感は感じられません。同時に新生東急インへの期待もしぼんでいきます。

チェックイン時、フロントクラークから「今日はシングルが混みあっておりますので3ベッドのお部屋をお使い下さい」とのこと。笑顔のクラークとは裏腹に不安がよぎります。「ビジネスホテルのトリプルルームって・・・・」。エレベータで指定された11階に向かいます。

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▲約20平米の客室にベッド3台を入れると・・・・

客室階は比較的最近改装したのかドアも含めて真新しい雰囲気。シリンダーキーを開けドアを開けると・・・・やっぱり! そう広くはない空間はベッドで埋め尽くされています。足の踏み場もないとはこのこと。アップグレードしてくれたのに申し訳ないのですが、普通のシングルの方がよかった。
元々ツインにソファが入っている部屋のようで大きなソファに場所を取られてライティングデスクも狭い狭い。

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▲ライティングデスク

ベッドはシングルサイズ。痩せ形の私には十分です。寝心地も悪くない。枕はテンピュ‐ルでした。どのベッドを使おうか迷いましたけどね。
その他の装備はズボンプレッサー、空気清浄機(ともに東急インの標準装備らしい)、LAN接続無料。テレビはもちろん液晶(サイズは忘れた)。1000円でカードを購入して有料チャンネル視聴可能です。

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▲うれしいコーヒーのサービス

あと特筆すべきはティーセットにインスタントコーヒーが用意されていました。これはカフェイン中毒の私にはうれしいサービスです。夏場でしたが、美味しくいただきました。

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▲バスルーム

バスルームはツインとあってか広めのサイズでした。ただ数本の毛髪が残っていたのは減点。
アメニティはブラシ、ボディスポンジ、綿棒などプラスアルファのアイテムも用意されており充実しています。

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▲客室からの眺望 正面右手に徳島駅

部屋からの眺望は最上階11階とあって遠くまで見通せますが、これといったランドマークは見当たらず。徳島駅ビルは見えるもののトレインビューにはなっておらず残念でした。

◆さらなる差別化を

今回東急インを利用したのはブランド再構築前の札幌以来のこと。前述したように新生東急インに期待を寄せてのことでしたが、正直なところ昔のままというのが私の印象です。やはり古びたロビーの雰囲気が強烈だったのかもしれません。
最近急拡大する安価なバジェットホテルではなく東急インを選択する顧客は東急ブランドに何かプラスアルファを求めているはずです。そのプラスアルファを提供できなければ東急インの存在意義は薄れてしまうでしょう。コーヒーサービスや充実したバスアメニティはその一例といえるかも知れませんが、もう一つパンチ力が欲しいところです。
安っぽい古ぼけたプラスチックのキータグの取り換えも一案かも。それほど予算をかけずに第一印象が変わります。

 


スーパーホテル鳥取駅前宿泊記 [宿泊記(中四国)]

スーパールームを体験

今年のネタは今年のうちに、というわけで1月の山陰方面乗り鉄旅の際に利用したスーパーホテル鳥取駅前の宿泊記を記事にしてみました。

[宿泊データ]
日程:平成23年1月8日(土)~1泊 客室:スーパールーム 金額:¥3980(朝食付、税サ込み) 予約方法:楽天トラベル プラン名:日祝限定ホリデーシングルプラン 予約日:当日
特記:料金のうち1000円分は楽天ポイントを充当

※鳥取市内には他にスーパーホテル鳥取駅北口がありますのでお間違えなきよう。

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▲ホテルには見えない建物、玄関

◆このホテルを選んだ理由

まずは鳥取市内のホテル事情を概観しておきましょう。都市型ホテルといえるのは駅北口のホテルニューオータニのみ。あとは全てビジネスホテルになりますが、全国チェーンの東横、ワシントンプラザ、アパ(旧ホテルニュー鳥取)、スーパーなどとグリーンホテルモーリス、モナーク、RESHなどの地元勢にわかれます。さらに特筆できるのは県庁所在地には珍しい駅前温泉の存在です。畳が好きな方には温泉旅館という選択も可能です。
さて今回は直前まで最新の設備を誇るグリーンホテルモーリス(平成22年1月開業)にしようかと考えていたのですが、どうせ寝るだけ、コスパで勝負しようと当日最安値だったスーパーホテル鳥取駅前を予約したのでした。鳥取に向かう列車の中から携帯で予約、便利になったもんです。

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▲これがスーパールームだ!

◆スペースに挑むスーパールーム

鳥取駅南口から徒歩1分との触れ込みどおり雪の残る道も苦にならずホテルに到着。およそホテルとは思えない小さな玄関を入り、これまたこじんまりとしたフロントでチェックインを申し出ると女性クラークは「スーパーホテルは初めてでいらっしゃいますか?」。初めてと告げるとカウンター横のATMのようなチェックインマシーンに導かれ使用法を手ほどきされます。言われたままに操作し、所定の金額を投入すると大型のレシートのような紙片が打ち出されチェックイン完了です。
キーの代わりにレシートを手に客室に向かいます。

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▲ティーサーバー、お茶セット、ドライヤーなど一通り完備

客室ドアにはテンキーが付いており、レシートに印字された番号を打ち込むと開錠される仕組みです。部屋の面積は目測で10平米強、第一印象はそれほど狭苦しさは感じません。 
今回予約したのはスーパールーム。スーパーホテル独自のタイプです。なんと2段ベッドを装備。2段ベッドの部屋なんて学生時代に利用したユースホステル以来です。その2段ベッドですが、メインベッドに対し直角に配置されているため見た目はそれほど圧迫感はありません。ただ、さすがにベッドに出入りするたびに梯子やら鉄パイプが邪魔になります。今回このホテルを選んだ理由に料金の他、スーパールームを試したいというのがポイントになりましたが、次の機会があればおとなしく通常のシングルを選びます。

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▲シンプルながら広さを確保したデスク

客室備品は一応必要なものは揃っています。お茶セットのお茶が粉末なのは興醒めですが、とりあえず用意されています。冷蔵庫はもちろん中身は空っぽ、持ち込み専用です。テレビは壁掛け式、カード対応でVOD視聴可能です。おもしろいのは電話が設置されていないこと。モーニングコールは目覚まし時計があるので心配なし。私が重視しているデスクチェアは安物。ビニールレザーの座面は硬くお世辞にも掛け心地が良いとはいえませんでした。

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▲極小サイズのバスルーム

さて、バスルームを見てみましょう。覚悟していたとはいえ絶句するほどの狭さです。斜めに設置された便器に苦心のほどがしのばれます。加えてドアも外側に湾曲した形状でスペースを稼いでいます。痩せ型とはいえ身長177cmの私がバスタブに納まるのか心配もありましたが、意外とすんなり入浴できました。バスタブの内側も外に向かってカーブしています。
アメニティはボディソープ、シャンプー(いずれもディスペンサー式)、歯磨きセット、バスタオル。
ちなみに最近のビジネスホテルには必須の温泉大浴場はありませんが、姉妹店スーパーホテル鳥取駅北口の大浴場を利用できるようです。

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▲客室からの眺望

◆低料金を叩き出すローコストオペレーション

今回初めて利用したスーパーホテルですが、噂どおりローコストオペレーションを実現するために数々の工夫がみられました。まずルームキーを廃したことでチェックアウト時にキーを回収する手間が省けます。客室内から電話を撤去したことで外線使用時の電話代を徴収する必要もありません。つまり一旦チェックインすると後は黙って出て行けばよいのです。そのチェックイン業務も基本的には機械がこなしてくれます。人件費を極限まで圧縮でき、限られたスタッフもなんらスキルを要求されず容易に確保できるわけです。
これらの工夫があって一昔前には考えられなかった低料金が実現するわけですね。これじゃあ零細経営の旧来のビジネスホテルや駅前旅館は太刀打ちできません。

というわけで初めて利用したスーパーホテルの印象をお伝えしました。ホテル屋も良い勉強になりました。なお、朝食サービスは利用しませんでしたので悪しからず。
設備等詳細はスーパーホテルHPをご覧下さい。 >>>コチラ


湯田温泉「四季の宿 梅乃屋」宿泊記 [宿泊記(中四国)]

フレキシブルな対応が嬉しい宿

先日の西日本パスの旅で山口市内湯田温泉にある「四季の宿 梅乃屋」に宿泊した時のお話し。


◆この宿を選んだ理由

湯田温泉に宿泊することが決まったとき、頭に浮かんだのは「ホテルニュータナカ」だった。洋室主体で足を痛めている私にも利用しやすいということと、大昔高校の修学旅行で萩の「萩たなかホテル」を利用したことがあり、親近感を覚えていたからである。
この意見を小紙山口支局長に諮ったところ「皇室も利用する由緒あるホテルだが、温泉に不満あり。ハードも少々古い」との回答。同時に「今まで紹介した中では“四季の宿 梅乃屋”、“西の雅 常盤”が好評だった」との参考意見が添えられていた。

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▲過度な装飾を排したシンプルな外観

地元民の意見を尊重し“梅乃屋VS常盤”の一騎討ちとなったが、最終的にはじゃらんネットのクチコミが決め手となり梅乃屋に決定!
「一泊朝食付き割引プラン」、1名¥8400(2名1室、税サ共)でじゃらんネットから予約した。土曜日ということを考えれば価格的にも納得である。

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▲シッティングスペースが十分確保されたロビー


◆旅館の概念に捉われない柔軟な対応

嬉しいのは様々な利用形態に幅広く対応してくれる点である。従来、旅館というと「1泊2食」で「1室2名様より承ります」が決まり文句だったが、ここは違うのだ。
まず、食事に関しては朝食のみでも素泊まりでも可能。泊食分離形式である。今回のように夕食は支局長が一席もうけてくれているわれわれにはぴったりである。
いま一つは1名でも利用可能という点。今も多くの旅館が「お一人様お断り」を続けている中割増料金なしでシングル料金を設定してくれているのはありがたい。
加えて1・2名での利用なら洋室も用意してくれるという。前述のように足を痛めており布団での寝起きが辛い私には実にありがたい!予約後早速電話でツインルームをリクエストしておいた。・・・高齢者は布団で満足だろうと勘違いされている旅館経営者の方には認識をお改め願いたい。

こうした対応は湯田温泉の多くの旅館でみられるようで、背景には県都山口市への出張客のビジネス需要があるものと思われるがいかがだろう。

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▲リクエストしておいたツインルーム


◆湯田温泉雑感

夕刻列車で湯田温泉駅に到着。旅館街は少し離れた位置にあるが、タクシーならワンメーター程度。体調のこともありタクシーを利用するが、やはりドライバーのご機嫌は良くない。これで普通なのかな? 旅館街に入っても湯けむりが見えるわけでもなくいま一つ温泉地としての情緒に欠けるのは否めない。なんらかの演出が必要かも。ただし、温泉地にありがちな俗悪な施設も目に付かず。本格派の温泉なのか。

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▲ミラー、時計付きのデラックスティシュケース


◆メリハリある接客

玄関を入るとフロントから「いらっしゃいませ!」と元気な声が。なかなかキチンとしてるなという第一印象。レジカードの記入を終えると「大浴場、明日の朝食会場とエレベータをご案内いたします」とのこと。フロアスタッフの女性が先導してくれる。ただし、エレベータに乗るまでで同行者はそれが物足りないらしい。が、それで良いのだ。食事の用意があるわけでもなし、部屋まで付いて来られてチップを渡すまで粘られるのもかなわない。
部屋は“最上階”の4階447号室。ホテルと違ってドアが開放された状態になっている。

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▲籐製の3点セット


◆ツインルームの居心地

洋室でありながら入口で靴を脱ぐのはさすがに旅館。やはり落ち着くなあ。
室内をざっと見渡したところ広さはバスルームも含めて25平米程度か。まあ、2名使用なら十分なスペース。いちおう窓際にお決まりの3点セットが用意されているものの広縁がないのはちょっと寂しい。洋室には不釣り合いかな。

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▲茶菓の用意はさすがに旅館のもてなし マイケルが死んだ?関係ないか・・・

テーブル上には旅館の定番サービス、お茶とお菓子のセットがドカンと。朝日新聞の朝刊も届けられているのはやはりビジネスマンを意識か? 過去、旅館で新聞サービスがあった記憶がない。

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▲このレイアウトが・・・・・

概ね満足な客室だが、このレイアウトはまずい! 冷蔵庫の上にテレビ! しかも直置き。同行者曰く「下宿じゃあるまいに」。この点についてはじゃらんネットのコメント欄に書き込ませていただいた。早速、旅館からは改善する旨回答があったので今はキャビネットにでも収納されているだろう?
洗面台が客室に設けられているのもホテルと違うところ。でも、なかなか使い勝手が良い。

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▲湯田温泉中心街?


◆露天風呂&大浴場

到着した夜は遅くまで宿の近所で飲んでいたため24時までの入浴タイムには間に合わず。やむなく室内のユニットバスでシャワーを使う。これがあって良かった! 今日一日暑い中を歩き回ったので風呂抜きではとても眠れなかっただろう。
その大浴場には晴れて翌朝入ることになる。大浴場、露天風呂ともに平凡な造りだが朝早いためか空いており久し振りにのびのびとした朝風呂を楽しむ。睡眠不足で疲れた体を癒し満足、満足!


◆大満足の朝食

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▲正しい和朝食という感じ

朝風呂の次は朝食へ。
1階のコンベンションホール平安の間が朝食会場となっている。会場内は部屋ごとにテーブルが割り振られている。通常チェックイン時に渡される朝食券がなかったので素泊まりの客とどう区別するのか疑問だったが、それも解決。447の表示のある大きな円卓にはきちんと二人分の食事が用意されていた。ご覧のような和朝食。決して品数豊富でも量で勝負でもないが、自慢の食材を厳選したという料理は美味! 隣のメタボおやじは美味い、美味いとご飯三杯を掻き込んでしまった。
おもな内容は湯豆腐、筑前煮、焼き魚、グレープフルーツのゼリーなど。
この朝食がなんと¥1050也!(宿泊プランの差額から推計)。


全体的に過剰な装飾を排し上手くまとめ上げたという印象。ロビー付近には常に女将の姿が見られた。9時過ぎにわれわれを迎えに来ていた山口支局長はロビーで何やら飲み物をご馳走になっていた様子。目が行き届いている!
ギンギンギラギラムードがお好みの方にはお薦めできないが、そうでない方にはコストパフォーマンスの高いお薦めの宿である。
四季の宿 梅乃屋 http://umenoya.net/

ところが、旅を終え自宅に戻ると留守電には・・・・・

つづく


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