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安藤忠雄氏のシンポジウム [その他]

「快適都市へのシナリオ」をメインテーマにこのシンポジウムが開催されて今回で9回を迎える。私も毎回とはいかないもののほとんど聴講させてもらっている。
目的はやはり世界一有名な大阪人建築家の安藤忠雄氏のザックバランな意見を聴くためである。
今回はパネラーに夢枕獏氏、岩田弘三氏(神戸商工会議所副会頭)、布村明彦氏(国交省近畿地方整備局長)を迎えNHKの杉浦圭子アナのコーディネートの下、「うるおいのある街に~関西圏復活への条件」をテーマに進行。う~ん、関西復活とは何なんだろう?今まで散々使い古された言葉だが、最近その内容に疑問を抱くようになった。
 
▲左から杉浦アナ、安藤氏、夢枕氏、岩田氏、布村氏

パネラーの夢枕獏氏が言っていた、「関西はそんなに元気ないんですか?外から見たら元気に見えますよ。関西がだめなら東京以外の日本は全滅ですよ」。
そうなんだ。なにを以って元気とかそうじゃないとか言うのだろうか?東京との経済指標の差?街が元気かどうかはそんな統計では計れまい。
使い古された「関西復権」。なにがどうなれば復権といえるのか、具体的な目標がなければ唯の掛け声だけに終始してしまうだろう。
しかし、今回気になったのは安藤氏の疲れた様子。気のせいかもしれないが。UAEとの往復でさすがに疲れたのかな。

<< NHK大阪放送会館
ガラス張りの巨大な建物。左の大阪市立歴史博物館とツインタワーを構成する。


▲NHK大阪ホール

放送会館内の1100席のホール。木材をふんだんに使用した落ち付いた館内は居心地が良い。このホールができるまでは「快適都市・・・」もあちこちのホールで開催されていたが、今はここに固定されている。毎回撮影タイムを取ってくれるので写真も撮れるのだ。(ピンボケですが)

なお、このシンポジウムの模様は6月24日(日)18:00からNHK教育テレビで放送されるので是非ご覧あれ。


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コメント 4

東京から見ると、関西はいつも元気でうらやましい。
新築ラッシュはともかく、人間的なエネルギーは遥かに上を行っている☆
そう見えるだけなんでしょうか?
by (2007-06-09 22:39) 

サットン

人間的にはそう見えるのかも分かりません。関西人は自殺を考えるほど落ち込んでいてもチョット突込みを入れられるとボケてしまうという性を背負って生きていますので。ただ、吉本の東京シフトが示すように元気そうな人間もどんどん東京へ流出しているのが実情です。
by サットン (2007-06-10 12:53) 

UZ

約10年間関西を離れていた者としては関西からのヒト、モノ、資金の流出は止められないと考えています。意外と関西は保守的でかつ排他的なところが見受けられるからです。
去年1年間の都道府県別の人口流動を共同通信が調査していましたが、人口流入超過が見受けられたのは近畿圏では滋賀、兵庫の2件だけでした。大阪に至っては人口流出超過がワースト5位圏内に入っていました。私が沖縄旅行中に確認した新聞記事で、沖縄県が何年かぶりに人口が流出に転じたことが書かれていましたが、ショックを受けました。
経済の構造転換がなかなか円滑に行かず、また保守的かつ排他的な文化では人口流出もやむを得ないと思います。更に不払い残業に見られる労働法規の違反、行き過ぎたローコストオペレーションが原因の事故、公務員の不祥事など正直言って眉をひそめる事件ばかりです。
更に来年の先進国首脳会議の誘致合戦に見られる大阪と京都の低レベルな足の引っ張り合い、関西3空港の問題に見られる足並みの乱れなども憤りを感じてます。特に伊丹空港問題は、あれだけ撤去を訴えていながら(私の小学校の社会の教科書にも載りました)、関空開港が迫ると存続に転じました。特に伊丹市は空港撤去都市宣言を撤回せずそのまま残して共生宣言を採択しました。あれだけ訳の分からない公共施設が多いのですから、負担が増えるのが嫌だからやめてほしいと言う気持ちがありありで、まさに不逞の輩であり、憤りを感じます。
私自身このままでは関西の将来に不安を感じますね。        
by UZ (2007-06-14 00:41) 

サットン

UZさん、コメントありがとうございます。
確かに今の関西は危機的だと思います。前述したように人材流出はその最たるものでしょう。実際関西系企業の給与をはじめ待遇は関東系に比べ統計上明らかに低い。財界も関西復権を念仏のように唱えるだけで次々に本社を東京にシフトしていく。大丸と松坂屋が統合し本社を東京に置くと聞いたときはショックでした。
ただ、私が不満に思うのは極端に東京に集中したマスコミ、特にテレビの提供する情報です。全国ネットを謳いながら流している情報、中でも社会ネタの多くは関東ローカル的な内容です。関西など首都圏以外からの情報は事件・事故ネタがほとんど。それに対し首都圏で開催されたくだらんイベントは華々しく全国に発信される。どんどん「花の都」のイメージが作られていく。地方の若者は次々に東京へとなびいて行く。
私もしばらく関東から関西を見る機会がありましたが、本当に関西など地方の情報は入って来ない。首都圏の情報は溢れ返っている。お手軽パターンに慣れ切ったマスコミ編集者の責任は重大だと思います。
by サットン (2007-06-14 09:52) 

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