SSブログ

乗りつぶし 富山地方鉄道不二越・上滝線編 2022夏の富山旅⑦ [鉄道の旅]

富山地方鉄道全線完乗へ

立山線を乗りつぶし(>こちら)、地鉄に残された最後の未乗線区となった不二越・上滝線を目指します。

R0011795.JPG
▲上り「臨時」列車ですが・・・

立山から不二越・上滝線が分岐する岩峅寺までは再び「臨時」列車、ニューレッドアローのお世話になります。ただし、速達列車だった下りと違って上りは普通列車扱いで各駅に停車して行きます。発車標の表示も「普通」です。

R0011805.JPG
▲前面幕も「電鉄富山」の表示のみ

列車の行先幕も「電鉄富山」の表示のみ。臨時の表示などどこにもありません。しれっと定期列車に紛れ込んでいるようです。
でも、定期列車だと11:51発までさらに43分待ち時間が延びてしまいます。地味にうれしい「臨時」であります。11:08、立山駅を出発。

R0011807.JPG
▲千垣橋梁から常願寺川上流側を見る

復路も常願寺川と絡みながら山を下って行きます。往路の記事に掲載した千垣橋梁からの眺めを今度は逆サイドで。並行する県道182号線芳見橋の様子から高さが推測できます。

R0011809.JPG
▲岩峅寺でNRAを見送る

秘境駅各駅に停車しながら11:35,不二越・上滝線の乗換駅岩峅寺に到着します。

IMG_1873[312].jpg
▲岩峅寺駅舎

次の不二越・上滝線は12:21発、46分の待ち合わせ時間をどうしましょう。そこは個性派駅舎が揃う地鉄の中でも代表格の駅舎を持つ岩峅寺駅のこと、じっくりと駅見物をしていれば退屈もしないだろう、と高をくくっていたところ突然の雨。仕方なく待合室に展示された当駅がロケ地の一つとなった映画「剣岳点の記」の撮影風景の写真パネルを拝見したり、雨の止み間をついて駅舎外観を見たりするうち時間が過ぎて行きます。駅舎は屋根瓦もピカピカで随時手が入れられている様子でした。

R0011811.JPG
▲伊豆戦争の再現か

発車時間が迫りホームに入るとこんなシーンが。元東急8590系(現17480形)と元西武5000系(現16010形)が並びました。東急、西武というと昭和の時代、伊豆の覇権を両社が争った伊豆戦争を連想してしまいますが、富山では仲良くやっているようでなにより。

R0011812.JPG
▲不二越・上滝線へ

いよいよ地鉄最後の未乗線区に進出します。大任を担うのは地鉄オリジナルの14760形雷鳥色です。カボチャじゃなくてよかった。

R0011813.JPG
▲転換クロスシートが並ぶ車内

12:21、岩峅寺を発車、南富山を経由し電鉄富山を目指します。この時点で乗客は10人にも満たず、のどかなムードの中進みます。車内放送が「次はオーショウ」と告げます。表記は「王将」かなと思っていたら「大庄」でした。

R0011814.JPG
▲自転車積載スペース

感動の地鉄完乗に向けての進撃のはずですが、イマイチ気合いが入りません。車窓が単調なことと、帰りの新大阪からの接続が気になり、ついついスマホに見入ってしまいます。というわけで途中の様子は省きます。全線完乗地点となった稲荷町の駅名標も撮り漏らしてしまいました。

R0011815.JPG
▲電鉄富山駅に到着

なんだかグダグダなフィナーレとなってしまいましたが、なにはともあれ不二越・上滝線踏破と同時に富山地方鉄道全線完乗であります。めでたし、めでたし。
ということで12:55、約3時間ぶりに電鉄富山に戻って来ました。

IMG_1935.jpg
▲完乗記念グッズ

さて、気になっていた1日フリーきっぷの元が取れたかどうかですが、購入金額¥2600に対し、利用額は電鉄富山ー立山 ¥1230+立山ー岩峅寺 ¥640+岩峅寺ー電鉄富山 ¥740 計¥2610 と¥10の黒字でした! コロナ禍で苦しむ地鉄に打撃を与えることなく、自らも損をしないという絶妙の結果に終わったのでした。


今回の成果

新規踏破区間:富山地方鉄道 不二越・上滝線(岩峅寺ー稲荷町)15.7km 

富山地方鉄道踏破率:100.000%(85.517%) 
私鉄路線踏破率:51.726%(51.525%)
 ( )は直前のデータ
乗りつぶしオンラインによる集計

nice!(14)  コメント(6) 
共通テーマ:旅行

nice! 14

コメント 6

まるたろう

地鉄全線、クリアされたんですね。おめでとうございます。
いい感じでの、フリーきっぷ利用でしたね(笑)。
自分も地鉄は完乗していたのですが、富山港線の延伸により0.1km分(乗りつぶしオンラインでの計算)が未乗となって
しまいましたので、それを潰すためにまた地鉄に乗りに行く
計画を立てたいと思います。
by まるたろう (2022-10-25 22:29) 

サットン

まるたろうさん

お陰様で地鉄全線完乗を果たすことができました。同時に富山県内全線完乗かと思っていたのですが、とんでもない忘れ物をしていることを後になって気付いたのでした。それこそ100数十メートルの距離なんですが・・・。本当に自分の間抜けぶりにうんざりしてしまいます。
by サットン (2022-10-26 22:28) 

のり

ローカル私鉄の雰囲気がいいですね。

都市部ですら鉄道利用客の減少が顕著ですので、地方では尚更だと思います。
鉄道が時代遅れだとは決して思わないのですが…
by のり (2022-10-27 08:23) 

サットン

のりさん

鉄道の利用者は人口減少に加えてコロナ禍も相まって地方のみならず大都市圏でも減少傾向にありますね。
そんな中地鉄は新幹線開業を起爆剤に一時は攻めのダイヤ改正を実施していましたが、コロナ禍以降特急をはじめ優等列車を削減、とうとう立山線に快速急行が1本残るのみとなってしまいました。残念なことです。

by サットン (2022-10-27 22:03) 

硬券屋

おめでとう[祝]?ございます[exclamation]?
調べたらわかるんでしょうけど地方鉄道損益ってどうなってるのかと不安になりますよね。補助金とかあるので大丈夫とは思いますが...
鉄道営業のみで利益をしっかり出している私鉄って何社あるんでしょうか?
by 硬券屋 (2022-10-31 16:37) 

サットン

硬券屋さん

ありがとうございます。
富山地方鉄道をはじめとしてローカル私鉄の経営はいずれも厳しいようですね。しかし、先日近江鉄道が1日限定で運賃無料というキャンペーンを打ったところ日頃空気を運んでいる列車が満員になったそうです。需要はあるんですよね。需要と供給のミスマッチがどこにあるのか追及すれば生き残る途が見つかるかも知れませんね。
by サットン (2022-11-01 14:09) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。