乗りつぶし 富山地方鉄道軌道線編 2022夏の富山旅⑤ [鉄道の旅]
富山市内を行ったり来たり
富山駅前の「ホテルヴィスキオ富山」にチェックインし、暫時休憩の後富山地方鉄道軌道線の乗りつぶしに繰り出します。時間は既に16時を回っていますが、そこは8月、太陽はまだまだ陰りを見せる気配はありません。

▲富山駅電停に並ぶセントラム(左)とポートラム(右)
ここで、今までの私の軌道線踏破状況を振り返っておきますと・・・いずれも南北直通化前の環状線(電鉄富山駅・エスタ前ー丸の内ー中町ー電鉄富山駅・エスタ前)と富山港線(富山駅北ー岩瀬浜)のみです。
乗りつぶしに着手する前に高架下に設けられた富山駅電停の様子を見てみましょう。
![IMG_1841[254].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18415B2545D-dd983.jpg)
▲富山駅コンコースから見た軌道線
3面2線の構内は、南富山駅前・環状線・富山大学前・岩瀬浜方面乗り場と降車専用にきちんと分けられており、余所者でも迷うことはなさそうです。
![IMG_1838[248].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18385B2485D-d5b54.jpg)
富山駅前の「ホテルヴィスキオ富山」にチェックインし、暫時休憩の後富山地方鉄道軌道線の乗りつぶしに繰り出します。時間は既に16時を回っていますが、そこは8月、太陽はまだまだ陰りを見せる気配はありません。
▲富山駅電停に並ぶセントラム(左)とポートラム(右)
ここで、今までの私の軌道線踏破状況を振り返っておきますと・・・いずれも南北直通化前の環状線(電鉄富山駅・エスタ前ー丸の内ー中町ー電鉄富山駅・エスタ前)と富山港線(富山駅北ー岩瀬浜)のみです。
乗りつぶしに着手する前に高架下に設けられた富山駅電停の様子を見てみましょう。
![IMG_1841[254].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18415B2545D-dd983.jpg)
▲富山駅コンコースから見た軌道線
3面2線の構内は、南富山駅前・環状線・富山大学前・岩瀬浜方面乗り場と降車専用にきちんと分けられており、余所者でも迷うことはなさそうです。
![IMG_1838[248].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18385B2485D-d5b54.jpg)
▲今様のサイン類
サインプランもしっかりしており、共通したデザインでまとめられています。見苦しい野良サイン(紙に書かれた手製の案内表示)も見当たりません。サインプランが完結できている証拠でしょう。
サインプランもしっかりしており、共通したデザインでまとめられています。見苦しい野良サイン(紙に書かれた手製の案内表示)も見当たりません。サインプランが完結できている証拠でしょう。
▲発車標も完備
フルカラーLED式の発車標も設けられていますが、発車時刻の表示がありません。路面電車の泣き所、定時運転に難があるからでしょうか?
富山駅電停、軌道線をコンパクトシティ政策の重要なツールに位置付ける富山市の意気込みが窺える立派なターミナルでした。
それでは電停見物はこの辺にして乗りつぶしにかかりましょう。
◆富山大学前へ
(富山駅16:39ー16:52富山大学前)
![IMG_1840[252].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18405B2525D-b81ae.jpg)
▲8000形で富山大学前へ
作戦は全くの白紙です。まずは乗り場にいた富山大学前行きに乗るとしましょう。車両はシンプルなデザインが好ましい8000形。VVVF制御の現代っ子です。
丸の内から新規踏破区間に乗り入れ神通川を富山大橋で渡ると終点富山大学前に到着です。
![IMG_1839[250].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18395B2505D-1f212.jpg)
▲お約束の駅名標
隣の電停は、嵐電の「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前」を抜いて、日本一長い駅名となった「トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)」。駅名標の次駅表示欄にも長々と表示されております。
乗って来た8000形が南富山駅前行きとなってすぐに折り返すようなので、私も富山駅まで引き返します。そのまま終点まで乗って行けばもう一つの未乗区間をつぶせますが、色々な車両に乗ってみたいので。
(富山大学前16:54ー17:10富山駅)
◆南富山駅前へ
(富山駅17:16ー17:38南富山駅前)
![IMG_1843[266].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18435B2665D-3ac63.jpg)
▲南富山駅前へはレトロ電車で
![IMG_1844[268].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18445B2685D-df35e.jpg)
![IMG_1845[270].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18455B2705D-d8227.jpg)
![IMG_1846[272].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18465B2725D.jpg)
▲ミトーカワールド全開の車内
その甲斐あって次の南富山駅前行きはオールドタイマー7000形を水戸岡鋭治氏の手によりお色直しした「レトロ電車」に当たりました。車内は床、座席、つり革の持ち手に至るまで木を多用したインテリアに旧型車から流用したとされる照明とミトーカワールドが炸裂しております。加えて座席に沿うようにテーブルまで設置されています。路面電車にテーブルなんて邪魔になるだけやん、と否定的な意見を持っていた私ですが、隣の女子高生はテーブルにノートを広げせっせと宿題を片付けている様子。大先生、流石です!
![IMG_1849[274].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18495B2745D-69017.jpg)
▲南富山駅前に到着
オフィスビルやホテルが並ぶ市街地を抜け20分程で南富山駅前に着き中町ー南富山駅前間踏破です。
レトロ電車の外観はこんな感じ。クリームとグリーンのツートンカラーがよく似合います。もちろん大先生お得意のロゴマーク、ロゴタイプもたくさん散りばめられております。
![IMG_1850[286].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18505B2865D-001d2.jpg)
▲レトロ電車でレトロな街へ
南富山駅周辺は見事なトワイライトゾーンと化しています。まるで昭和40年代にタイムスリップしたかのよう。同年代を生きて来た私にとっては初めてなのに懐かしいと感じる街並みでした。
さて、ここ南富山では地鉄不二越・上滝線に接続しているので、復路はそっちのルートにするかと発車時刻を確かめると当分列車はなさそうなので諦め再び軌道線で戻るとします。
◆南北直通を体感
(南富山駅前17:45-18:12インテック本社前)
![IMG_1851[290].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18515B2905D-a01df.jpg)
▲折り返しは近未来的なLRVで
帰りの岩瀬浜行きは往路とは打って変わってスマートなセントラムこと9000形。その走りっぷりも実にスマート。滑らかで静かな走りが印象的なLRVであります。
![IMG_1852[292].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18525B2925D-b7f91.jpg)
▲9000形車内
そんなLRVの弱点が低床構造ゆえの客室レイアウトの難しさです。シート配列にも苦労の跡が窺えます。
始発時点ではガラガラだった車内も夕ラッシュとあって進むにつれて乗客を増やし、いつしか立ち客も多数。さて、この列車は岩瀬浜行きということで南北直通を体感できることになります。同時に最後に残った軌道線未乗区間、富山港線延伸部を乗りつぶすことになるわけです。
![IMG_1856[306].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18565B3065D-25d59.jpg)
▲南北スルーを体感
富山駅では時間調整のためかのんびり数分間停車します。その間に帰宅客を大勢吞み込むと、いよいよ富山駅北側に向け進み始めます。かつての富山駅北電停の位置が特定できないので、どの時点で富山港線延伸部を完乗したのか判断できません。まあ、余裕を持ってインテック本社前まで行けば大丈夫だろうということにします。
18:12、そのインテック本社前で下車し、これにて富山地方鉄道軌道線全線完乗であります。
![IMG_1858[288].jpg](https://mirai82.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_a6a/mirai82/IMG_18585B2885D-9e71b.jpg)
▲サントラムで撤収
今回の乗りつぶしでは色々な車両に乗ってみるをサブテーマに掲げました。結果、7000形、8000形、9000形(セントラム)、T100形(サントラム)に乗車できました。TLR0600形(ポートラム)を除く全形式に乗車したことになるわけです。
2時間足らずで首尾よく完了した今回の乗りつぶし、時刻表不要の頻発運転のお陰でストレスなく実行できました。なにより体調が最後まで良好だったのがラッキーでした。
◆おまけ
最後に富山駅前に集う軌道線の電車たちの姿をご紹介いたしましょう。
▲ベテラン頑張る
最古参7000形です。今も軌道線車両の最多勢力を誇ります。当形式と8000形は富山港線には乗り入れません。
▲渋い!旧塗装
7000形の旧塗装車です。やはりベテランには渋い色調が似合います。
▲ポートラム数珠つなぎ
TLR0600形、通称ポートラムが入線待ちで渋滞中。旧富山ライトレール出身の車両です。
▲白いセントラム
セントラムこと9000形。白・黒・銀の3編成が活躍中。所有者は富山市です。
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▲ホテルヴィスキオ富山8階からの俯瞰
今回宿泊したホテルヴィスキオ富山から軌道線を俯瞰してみました。標準塗装の7000形と銀のセントラムが行き交います。
今回はこれにてお終い。
次号では「話題の列車」で地鉄立山線を乗りつぶします。お楽しみに!
今回の成果
新規踏破区間:富山地方鉄道 軌道線(富山駅ー支線接続点、丸の内ー富山大学前、中町ー南富山駅前、富山駅ー旧富山駅北)
富山地方鉄道踏破率 63.192%(59.317%)
私鉄路線踏破率 51.216%(51.163%)
( )は直前のデータ
※乗りつぶしオンラインによる集計
富山地鉄の軌道線、全線完乗されましたね。
自分が4年前に富山駅へ行った時、富山港線の延伸部分が
まだ繋がっていなかったので、現在はその一区間のために、
地鉄の完乗率は100%を切ってしまいました(笑)。
また機会を狙って、チャレンジしにいこうと思います。
by まるたろう (2022-10-06 22:59)
富山地鉄軌道線完乗おめでとうございます。
富山駅中の電停、行く先によって、右側通行になる発車番線があり、わかりにくかった気がします。
by やまびこ3 (2022-10-07 06:53)
詳細レポ、ありがとうございます。
富山市内線には、25年ほど前に家内の友人を訪ねた際に、その前日に富山駅から繁華街となる商店街まで乗りました。
あの頃は幅広い商店街に人影はまばらで、地方都市特有の状況がここでも進んでいると感じましたが、路面電車が便利になったことで蘇ってきたそうですね。
また行ってみたい…、そう思っています。
by のり (2022-10-07 08:08)
まるたろうさん
ささやかながら踏破率を上げることができました。
僅か200m程の延伸のために振り回されるのも乗り鉄の定めですね。
とはいえ、フットワークの軽いまるたろうさんにとっては富山ぐらい朝飯前でしょう。
by サットン (2022-10-07 17:09)
やまびこ3さん
ありがとうございます。本数の多さもあって思ったより楽に片付きました。
右側通行、確かに岩瀬浜行きは南北両方向の線路を使っているようです。2線で折り返し電車も含めて捌いている為か停留所南側では常時渋滞が発生しており線路繰りに苦労しているように見えました。
by サットン (2022-10-07 18:41)
のりさん
ご指摘のような都心から人がいなくなるドーナツ現象には富山市も頭を抱えていたそうです。そこで都心部の人の流れを活性化すべく市が主体となって環状線を開通させたとか。所要となる車両も市が購入するなど軌道線の充実には地鉄よりも富山市がリーダーシップを発揮した結果なんだそうです。地元では色々論争があるようですが、私は市の積極的な姿勢を評価したいと思います。
by サットン (2022-10-07 18:55)
お隣?の富山地方鉄道は走破済みですか? 食レポもよろしく!
by 硬券屋 (2022-10-10 00:37)
硬券屋さん
富山地方鉄道の鉄道線の様子は次号でご紹介する予定ですので、お楽しみに!
食レポ・・・今回もネタになりそうなものは駅弁ぐらいです。
by サットン (2022-10-12 21:48)