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スーパーはくとリニューアル試乗会開催 [鉄道の旅]

グレードアップした智頭急行HOT7000

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▲智頭駅に到着したHOT7000リニューアル編成

当ブログ「智頭急行からのプレゼント」でもご紹介したとおり、8月2日に智頭急行㈱主催による「スーパーはくとリニューアル車試乗会」が開催され抽選に当選したラッキーな人々が山間の町、鳥取県智頭町に集結したのでありました。

☆☆☆ 当日スケッチ ☆☆☆

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▲参加者を満載して智頭駅に到着した735D

幸福者の一人である筆者は大阪から上郡へ向い、10:28発智頭行735Dに乗車したのでありますが、試乗会の受付時間にドンピシャリのこの列車には参加者が集中、たいへんな混雑を呈することに。運転士をして「今日はブレーキのタイミングが何時もと違う」と言わしめるほど。

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▲智頭駅前での参加者受付

駅前広場の特設テントで受付が行われます。

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▲ここで記念品をもらったのだ。うれしいなあ。

予め送付されて来た記念乗車証を提示すると、「○○様ですね」と名前を確認され驚きました。

筆者が参加したのは智頭ー大原往復のBコース、58分間の試乗です。参考までにAコースは鳥取ー智頭の片道です。

それでは「なごみの空間」へご案内いたしましょう。


☆☆☆ グリーン席 ☆☆☆

まずは、4号車の半分を占めるグリーン席です。

筆者が指定されたのも4号車だったのでグリーンかなと思ったのですが、実際にはグリーンはフリースペースになっていました。
参考までにグリーン席の席番は1~6番、普通車は11~15番です。

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▲4号車(HOT7050)の半室を占めるグリーン席

ご覧のように寛ぎムードいっぱいのインテリアです。
荷棚はカバーが付いたハットラック式。
床の模様は「波」をモチーフに。通路ドアのガラスには「因州和紙」を採り入れるなど沿線のイメージに徹底的に拘っています。

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▲ゆとりの3列シート

ずいぶん重厚なシートになりました。シート生地の模様は「連山」をイメージ。


☆☆☆ 普通車指定席 ☆☆☆

続いて、今回最も力が入ったように見受けられる普通車指定席です。

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▲客室内全景(3号車)

床敷物のイメージは「風紋」。
日除けはロールカーテンを導入し、窓には縦の桟が入りました。化粧版も曲線を強調したものに取り換えられかなり印象がかわりました。

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▲新たに導入された新型シート

パンフレットでも特に強調されていたのがこの新型シート。いろいろと工夫がみられます。

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▲沿線名所をデザインしたシートカバー

鳥取砂丘、三徳山投入堂など5種類の柄が用意されています。
私の席は智頭町の商家石谷家でした。
こういう仕掛けは旅の楽しさを演出してくれますな。

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▲木材を多用しています。

智頭町が杉の一大産地であることからシートのバックボード、テーブル、アームレストなどには木材が使用されリラックスムードを醸し出します。
新タイプのドリンクホルダーが目をひきます。


☆☆☆ 普通車自由席 ☆☆☆

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▲自由席全景(1号車)

自由席はシート生地、床敷物の張り替え程度に止められ指定席とかなり格差が生じることに。
インテリアのイメージは「砂丘」。


☆☆☆ パブリックスペース ☆☆☆

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▲洗面所の新旧を比較

左が指定席車のリニューアルヴァージョン。右の自由席車のものと比べるとその差歴然です。
リニューアル車の洗面ボールは因州中井窯の手作りの逸品だそうです。

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▲洗面所の倉吉絣(左)と喫煙ルーム(右)

洗面所には沿線の特産品である倉吉絣のカーテンが。
喫煙ルームも木目調になりました。しかし、ここに他人と閉じこもって煙草を燻らすというのもかえってストレスが溜まりそうな気がします。私は煙草を吸いませんが。


☆☆☆ バリアフリー対応 ☆☆☆

誰もが安心して旅を楽しめるようバリアフリー対応は今や当然の装備ですね。身障3級認定、将来は車椅子での生活を約束されている?筆者も興味のあるところです。

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▲3号車車椅子スペース

今やお馴染みの設備。一列シートは90度ごとに固定可能。今回の試乗会にも車椅子ユーザーが参加されていました。

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▲両開きの通路ドア

車椅子スペースに近い通路ドアは幅広の両開き。木目と和紙の風合いが良い感じです。

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▲点字による席番表示

シート背面に表示されています。
この他にも随所に点字による案内がみられます。

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▲智頭駅に戻りました。

途中、定期列車の遅れで5分ほど遅れて智頭駅に戻りました。もう少し遅れてくれてもよかったのですが。
ちなみに大原駅での約20分の停車中はドアは開かず半ば強制的な車内見学タイム。乗り遅れ等の防止が目的かと思われますが。

高規格の智頭線内では持前の高速性と振り子装置が威力を発揮し素晴らしい走りをみせてくれましたが、前から気になっていたエンジンの振動はそのまま。JR東海のキハ85並みにとは言いませんが、もう少し改善して欲しいところですね。

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▲新生スーパーはくとに幸多からんことを!

今回、なぜ鳴り物入りでリニューアルが行われたのか?いろいろ考えました。
ひとつには登場後15年が経過しようとしており時期的なもの。そして、来年度に全通を控えた鳥取自動車道への対抗措置ということもあるのでしょう。沿線では巨大な高架橋が幾つも谷を跨ぐシーンが見られました。
なお、全車両のリニューアル完了は平成21年とのことです。

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▲記念品の一部です。

今回の智頭急行、及び智頭町観光協会の力の入れようはたいへんなものでした。こんなに社員がいるのかと思うほど要所要所に係員が待機し、質問などへの対応は盤石でした。
受付時に頂戴した記念品もなかなかのもの。写真はパンフレットの他、宮本武蔵駅硬券入場券、オリジナルパスケース、記念オレカ。

お陰で楽しい一日になりました。大阪から馳せ参じた甲斐がありました。

智頭急行のみなさん、お世話になりました!

Special thanks to 智頭急行株式会社


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ファジー

こんばんは。
あの試乗会いってこられましたか。うらやましいです。

さて、スーパー白兎かなり車内の様子が変わりましたね。
以前グリーン車にも乗ったことがありますが大幅なイメージチェンジのように見えます。

これで鉄道収益アップであればいいのですが・・・。
by ファジー (2008-08-03 21:51) 

サットン

ファジーさん

お蔭さまで日帰りながら楽しんで来ることができました。
沿線の特徴を生かしたインテリアは非常に感じが良かったですよ。

今まで道路に対して圧倒的に勝って来た智頭急行ですが、沿線では
鳥取道の工事が進んでおり早目の対抗策というところでしょうか。
by サットン (2008-08-04 09:07) 

keitai

こんにちは

スーパーはくとことHOT7000系がリニューラルする。
と言うことを聞いた時は正直、外装がガラッと変わるのかな??
と思っていましたが、
リニューラルしたのは内装だけなんですね^^


しかしとってもグリーン車などは快適そうですね
一回乗ってみたいです。。

これからもよろしくお願いします



by keitai (2008-08-04 16:10) 

のりさん

智頭急行の「スーパーはくと」も、乗ってみたいと思いつつも、未だ乗れていない列車です。ぐんとグレードアップされたようですね。九州新幹線「つばめ」以来、内装に成型合板(木材の薄い板を縦目・横目と順番に重ね合わせて作る合板。型によって自由な形にすることができ、FRP並みの強度が出ます。)を使用するケースが、増えてきたようですね。木を使うことで、高級感がぐっと増します。これは、乗ってみる価値ありですね。
by のりさん (2008-08-04 22:03) 

サットン

keitaiさん

お久しぶりです。
ここまでリニューアル(renewal)するんなら外装も手を加えればと思いますよね。正直、今の外装は安っぽい。
でも振子を効かせながらの智頭線内の高速走行は良い気持ちです。
是非一度お試しください!
by サットン (2008-08-05 07:30) 

サットン

のりさん

成型合板が普及する陰には防火基準などのクリアに努力があったことでしょうね。お陰で車両の内装が随分良くなりました。
国鉄再建、阪神大震災という苦難を乗り越えて健闘する智頭急に是非ご乗車下さい!
by サットン (2008-08-05 07:42) 

うたに

お疲れ様でした!
う~ん・・・やっぱりスーパーいなばよりも、こっち(スーパーはくと)の方が特急車両っぽくていいなぁ。。
by うたに (2008-08-05 12:55) 

サットン

うたにさん

久し振りに山陰方面の風景を満喫して来ました。

スーパーいなばも因美線内ではそれなりに見えましたよ。(笑)
by サットン (2008-08-06 11:21) 

UZ

記事を拝見しましたが、指定席の内装はよく出来たなあと感じました。地元の独自性を出したり、ペットボトルホルダーを設置したりして細かいところまで気遣いしていますね。
自由席の座席はJR−Wのキハ187系のものと同じようですね。JR発足当時の東日本の特急の更新車の指定席と自由席との格差に比べればマシですね。割引きっぷ等を考えれば指定席に一度乗ってみたいですね。

by UZ (2008-08-08 05:30) 

サットン

UZさん

今回のリニューアルでは指定席が最も気合が入っていました。
九州新幹線直通車両もこんな感じかなと見ておりました。
是非一度お試しください!
by サットン (2008-08-08 10:41) 

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