智頭急行全線全駅 その3(大原ー智頭) [鉄道の旅]
中国山地の真っ只中へ
智頭急の旅、大原を出発し陰陽を分かつ分水嶺に向かって進みます。
▲西粟倉駅
ここも実にシンプルな駅ですね。
岡山県西粟倉村に属します。
▲あわくら温泉駅
こちらは珍しい島式1面のホーム。
周辺には野外体験施設なども整備されているらしく虫捕り網を持った親子連れが下車して行きました。
ワンマンに慣れていないらしく列車は再び30秒延発。
さて、岡山県最後の駅であるあわくら温泉を出るといよいよ日本海側への分水嶺に挑みます。全長5千メートルを超える志戸坂トンネルに突入します。景色は見えませんが、サミットを越えると急にエンジンが静かになり、あとは惰行で下って行きます。
▲山郷駅
鳥取県に入り最初の駅は山郷。
ここも道路との間の階段があるだけ。乗客はどこから来るのでしょう?
▲再び鳥取道が 智頭南ICと巨大な高架橋
鳥取道が再び車窓に現れます。
智頭急も鉄道としては高規格ですが、高規格道路というのはそれ以上の威圧感を感じます。傍若無人とでもいうような。
山陰特急バスもこの道路の開通を機に巻き返しを図るのでしょうか。
▲恋山形駅
ゴール寸前に色っぽい駅名が登場します。
“恋山形”。山形に来いという意味だそうで。地元からの要請により実現した駅名です。(智頭急行HPによる)
▲高速道路に負けじと一気に谷を跨ぎます。
実は私、智頭急には特別な思い入れがあります。その2で書いたとおり父方の実家がこの沿線近くにあり、国鉄智頭線時代より列車が走る日を楽しみにしていたのであります。ところが、8割方出来上がった状態で工事は中断。国鉄再建の煽りですね。
今にも列車が来そうな高架橋は草に覆われ、真新しいトンネルは苔むしていきました。
しかし、第3セクターによる事業継続が実現。しかも、高規格化するという英断もありました。もし、国鉄により開業していたら今頃廃止論議を呼んでいるかもわかりませんね。
ということで智頭急行の末長い発展を祈らずにはおられません。
▲貧弱な線路はJR因美線
広い盆地に出て因美線と並ぶと終着駅智頭に到着です。
▲智頭駅
智頭駅はJR駅の片隅に短い行き止まりホームが1面という構造。特急はJRホームに発着するのでこれで十分です。
12:03定時に到着です。ホームには「試乗会に参加の方は駅前特設テントで受付をいたしております」との放送が繰り返し流れています。
▲智頭駅舎
なかなか立派な駅舎です。
3階には列車指令室が、2階には運輸部事務所が入っているとか。現在、鳥取市内にある本社もこの近くに移転する計画だそうです。
しかし、思ったより快適な旅でした。大阪を8:30に出発し、優等列車を使わずに正午には鳥取の山間智頭に降り立つことができるとは。智頭急による交通革命ですね。
次回はいよいよ最終回、智頭の町と帰路のようすをご紹介します。
各駅の様子は智頭急行HPでも詳しくご覧になれます。
智頭急の旅、大原を出発し陰陽を分かつ分水嶺に向かって進みます。
▲西粟倉駅
ここも実にシンプルな駅ですね。
岡山県西粟倉村に属します。
▲あわくら温泉駅
こちらは珍しい島式1面のホーム。
周辺には野外体験施設なども整備されているらしく虫捕り網を持った親子連れが下車して行きました。
ワンマンに慣れていないらしく列車は再び30秒延発。
さて、岡山県最後の駅であるあわくら温泉を出るといよいよ日本海側への分水嶺に挑みます。全長5千メートルを超える志戸坂トンネルに突入します。景色は見えませんが、サミットを越えると急にエンジンが静かになり、あとは惰行で下って行きます。
▲山郷駅
鳥取県に入り最初の駅は山郷。
ここも道路との間の階段があるだけ。乗客はどこから来るのでしょう?
▲再び鳥取道が 智頭南ICと巨大な高架橋
鳥取道が再び車窓に現れます。
智頭急も鉄道としては高規格ですが、高規格道路というのはそれ以上の威圧感を感じます。傍若無人とでもいうような。
山陰特急バスもこの道路の開通を機に巻き返しを図るのでしょうか。
▲恋山形駅
ゴール寸前に色っぽい駅名が登場します。
“恋山形”。山形に来いという意味だそうで。地元からの要請により実現した駅名です。(智頭急行HPによる)
▲高速道路に負けじと一気に谷を跨ぎます。
実は私、智頭急には特別な思い入れがあります。その2で書いたとおり父方の実家がこの沿線近くにあり、国鉄智頭線時代より列車が走る日を楽しみにしていたのであります。ところが、8割方出来上がった状態で工事は中断。国鉄再建の煽りですね。
今にも列車が来そうな高架橋は草に覆われ、真新しいトンネルは苔むしていきました。
しかし、第3セクターによる事業継続が実現。しかも、高規格化するという英断もありました。もし、国鉄により開業していたら今頃廃止論議を呼んでいるかもわかりませんね。
ということで智頭急行の末長い発展を祈らずにはおられません。
▲貧弱な線路はJR因美線
広い盆地に出て因美線と並ぶと終着駅智頭に到着です。
▲智頭駅
智頭駅はJR駅の片隅に短い行き止まりホームが1面という構造。特急はJRホームに発着するのでこれで十分です。
12:03定時に到着です。ホームには「試乗会に参加の方は駅前特設テントで受付をいたしております」との放送が繰り返し流れています。
▲智頭駅舎
なかなか立派な駅舎です。
3階には列車指令室が、2階には運輸部事務所が入っているとか。現在、鳥取市内にある本社もこの近くに移転する計画だそうです。
しかし、思ったより快適な旅でした。大阪を8:30に出発し、優等列車を使わずに正午には鳥取の山間智頭に降り立つことができるとは。智頭急による交通革命ですね。
次回はいよいよ最終回、智頭の町と帰路のようすをご紹介します。
各駅の様子は智頭急行HPでも詳しくご覧になれます。
未だ見ぬ智頭急行の旅(特急車だけ京都で見てますが)、堪能しました。高速設計の立派な路線ですね。
残る年月の少ない私、中国地方の山陽本線の北側の路線は、乗れない線区も沢山残りそうです。とほほ・・・・。それだけに、この記事は嬉しかったです。
by む〜さん (2008-08-07 21:26)
場違いなコメかもしれませんが、のどかな感じが出ていて
いい雰囲気ですね~♪
東京で暮らしているとなかなかこういう風景には出会えないので
とても貴重です^^
by しんりゅう (2008-08-07 21:56)
お疲れ様です。
路線を拝見しましたが、本当にカネかけた路線だなあと感じました。国鉄再建の名の下に工事を凍結した路線の中にはこの種の都市間の高速化を意図したものもあったはずです。
現在も続く道路優先の行政のひずみで大都市への人口流出が続き、地方は目も当てられないくらいに荒廃しまくっています。先見性のなさには腹が立ちましたね。
生命線とも言える関西圏と鳥取への都市間輸送と普段は閑散とした地元のコミューター輸送。智頭急行の全線事情の現状が分かって良かったです。
by UZ (2008-08-08 05:40)
む~さん
智頭急の旅お薦めですよ。
山陰には温泉も豊富ですし、第一にそこに住む人々が温かい。
さすがに日本人の心の故郷だと感じます。
最近少々お元気がないようにお見受けするのは私の気のせい
でしょうか?そうであれば良いのですが。
by サットン (2008-08-08 10:52)
しんりゅうさん
いや、おっしゃるとおりですよ。
たまにはこういう風景も良いものですね。私は子供のころ夏休みになると岡山の山間にある父の実家に帰省していましたので余計懐かしいのでしょうが・・・・。
by サットン (2008-08-08 10:55)
智頭急の路線は長らく放置されていたせいか、開業年度が浅い割にはコンクリートが黒ずんで見えます。開業までの苦労がしのばれます。
沿線の鳥取道は間もなく開通とのことですが、地元に本当に恩恵があるのやら・・・・。
by サットン (2008-08-08 11:00)