いよいよ京阪中之島線に乗る [鉄道の旅]
晴れて開業の日を迎えました
苦節幾十年、本日10月19日(日)、京阪中之島線が開業いたしました。
世界中の晴天を大阪に集めたようなこの日、私も乗りに出かけました。
▲3000系、8000系などに取り付けられたヘッドマーク
■いかにアプローチすべきか
まっさらの新線にどうアプローチすべきか?
いろいろ考えました。新車3000系による快速急行で一気に中之島を目指す。それともいったん中之島へバスで向かい中之島から粛々と制覇して行くなど。
熟慮の結果、京阪沿線に住む私としては普段使いの感覚で臨むことにしました。
■区間急行 中之島行
▲区間急行 中之島行
ということで地元光善寺駅にデイタイム1時間当たり2本停車する中之島行区間急行を選んだのでした。行先表示“中之島”が新鮮です。区間急行という列車も従来のダイヤでは朝間、深夜を除いて天満橋ー萱島の設定でした。
▲香里園にて
区急は途中守口市まで各駅に停車し、守口市ー京橋間はノンストップになります。
次の香里園でいきなり優等列車を2本退避します。まず、枚方市始発の特急が通過、続いて注目の快速急行が到着します。3000系のアピール度は抜群で満員のところに区急から多くの人が誘われるように乗り換えていきます。
私も早く乗りたいとは思うもののあんなに混んでいるとは意外でした。
▲2600系混色編成
話はそれますが、香里園で妙な列車と行き違いました。在来色と新色混成による2600系でした。
大阪より2両が新色になっていました。いよいよこんな編成も現れたか・・・・
▲上り快急とのすれ違い(香里園ー寝屋川市)
香里園を発車するとすぐに出町柳行快速急行とすれ違います。車内の鉄ちゃんといわず親子連れといわず喚声が上がります。まさにスーパースター。
▲旧3000系が追い越し
萱島からの複々線に入ると昨日どうよう各駅はカメラの列。
古川橋を出た付近で8030系の特急が軽く追い越していきます。
▲乗り換えは京橋で
守口市からは一直線で京橋着。淀屋橋方面はこの駅で乗り換えるよう案内放送が流れます。
複々線は天満橋との間で方向別から列車別に変わるため天満橋では相互の乗り換えにホームを移らねばなりません。
ちょうど淀屋橋行普通と同時到着しました。当然こちらにどっと乗り換え客が。
▲淀屋橋行と並走
京橋発車も同時となり両者の間に上りA線(急行線)が割り込むまでぴったり並走しいよいよ分岐駅となった天満橋2番線に到着します。
▲いよいよ新線へと
さあ、中之島線に入ります。独特のワクワク感が否応なく高まってきます。
でも、車内放送はこれといった注意喚起もなく淡々と行先などをアナウンスしています。満員状態で騒々しく私が聞き逃したのかも知れませんが。
天満橋を発車してしばらくは旧本線のトンネルを走り正真正銘の新線区間に入ると右に大きくカーブして中之島の地下へと進路を取るはずですが、かすかに車輪の軋みが聞こえる程度でそれほどきついカーブには感じません。
▲中之島に到着
■中之島駅
▲スマートな情報集約型の駅名標
新線に入ってからはすし詰め状態で駅を眺めることもできず気が付いたら終点中之島という感じでした。
▲にぎわう中之島駅ホーム
左1番線に折り返し樟葉行区急、右側2番線には出町柳行快急が停車中。
快急への集中度は凄まじく既にラッシュ並みの満員状態。ホームの人たちからも嘆息が漏れます。
切り欠き式の3番線はラッシュ時専用のようでロープが張られ閉鎖されていました。
▲シールドのモニュメント
トンネルの終端部には今回の掘削工事で使用されたシールドマシーンの一部が埋め込まれたモニュメントになっています。ニュースなどでも報道されていたためカメラが集中します。
線路の構造も変わっています。レールの間に鉄板が敷かれリニア地下鉄のようです。鉄板の下には溝が掘られており地下水を排水するための措置だと想像されます。なにぶん中之島は旧淀川の中州ですから地下水対策には苦労があったことでしょう。
▲混雑する改札口
列車が到着するたびに改札口はご覧のありさま。老若男女問わずどっと押し寄せて来ます。
事前のPRが威力を発揮したんでしょうが、いつまでもこうあって欲しいもんです。
▲コンコ-ス
各駅共通の木とガラスを素材にしたデザインです。落ち着きと近代感覚を醸し出す空間です。
ちなみに淀屋橋駅はホームを挟むように両側にコンコースがありますが、ここは片面だけです。
▲煌びやかな階段は
中之島駅と唯一直結されている建物が南側に隣接するリーガロイヤルホテルです。地下のアーケードに繋がっています。関西の迎賓館と呼ばれるだけに階段も一味違います。今まで陸の孤島といわれていましたが今日から駅直結のホテルです。
▲中之島駅入り口
入口も木とガラスで構成されています。
▲駅周辺
右手前が駅の副名称にもなっている大阪国際会議場。隣のベージュの建物がリーガロイヤルホテル。遊歩道のすぐ左手は堂島川が流れ上流には再開発エリア“ほたるまち”が見えます。
それでは今日はここまでとさせていただきます。
次回は「快速急行3000系に体験乗車」をお届けする予定です。
苦節幾十年、本日10月19日(日)、京阪中之島線が開業いたしました。
世界中の晴天を大阪に集めたようなこの日、私も乗りに出かけました。
▲3000系、8000系などに取り付けられたヘッドマーク
■いかにアプローチすべきか
まっさらの新線にどうアプローチすべきか?
いろいろ考えました。新車3000系による快速急行で一気に中之島を目指す。それともいったん中之島へバスで向かい中之島から粛々と制覇して行くなど。
熟慮の結果、京阪沿線に住む私としては普段使いの感覚で臨むことにしました。
■区間急行 中之島行
▲区間急行 中之島行
ということで地元光善寺駅にデイタイム1時間当たり2本停車する中之島行区間急行を選んだのでした。行先表示“中之島”が新鮮です。区間急行という列車も従来のダイヤでは朝間、深夜を除いて天満橋ー萱島の設定でした。
▲香里園にて
区急は途中守口市まで各駅に停車し、守口市ー京橋間はノンストップになります。
次の香里園でいきなり優等列車を2本退避します。まず、枚方市始発の特急が通過、続いて注目の快速急行が到着します。3000系のアピール度は抜群で満員のところに区急から多くの人が誘われるように乗り換えていきます。
私も早く乗りたいとは思うもののあんなに混んでいるとは意外でした。
▲2600系混色編成
話はそれますが、香里園で妙な列車と行き違いました。在来色と新色混成による2600系でした。
大阪より2両が新色になっていました。いよいよこんな編成も現れたか・・・・
▲上り快急とのすれ違い(香里園ー寝屋川市)
香里園を発車するとすぐに出町柳行快速急行とすれ違います。車内の鉄ちゃんといわず親子連れといわず喚声が上がります。まさにスーパースター。
▲旧3000系が追い越し
萱島からの複々線に入ると昨日どうよう各駅はカメラの列。
古川橋を出た付近で8030系の特急が軽く追い越していきます。
▲乗り換えは京橋で
守口市からは一直線で京橋着。淀屋橋方面はこの駅で乗り換えるよう案内放送が流れます。
複々線は天満橋との間で方向別から列車別に変わるため天満橋では相互の乗り換えにホームを移らねばなりません。
ちょうど淀屋橋行普通と同時到着しました。当然こちらにどっと乗り換え客が。
▲淀屋橋行と並走
京橋発車も同時となり両者の間に上りA線(急行線)が割り込むまでぴったり並走しいよいよ分岐駅となった天満橋2番線に到着します。
▲いよいよ新線へと
さあ、中之島線に入ります。独特のワクワク感が否応なく高まってきます。
でも、車内放送はこれといった注意喚起もなく淡々と行先などをアナウンスしています。満員状態で騒々しく私が聞き逃したのかも知れませんが。
天満橋を発車してしばらくは旧本線のトンネルを走り正真正銘の新線区間に入ると右に大きくカーブして中之島の地下へと進路を取るはずですが、かすかに車輪の軋みが聞こえる程度でそれほどきついカーブには感じません。
▲中之島に到着
■中之島駅
▲スマートな情報集約型の駅名標
新線に入ってからはすし詰め状態で駅を眺めることもできず気が付いたら終点中之島という感じでした。
▲にぎわう中之島駅ホーム
左1番線に折り返し樟葉行区急、右側2番線には出町柳行快急が停車中。
快急への集中度は凄まじく既にラッシュ並みの満員状態。ホームの人たちからも嘆息が漏れます。
切り欠き式の3番線はラッシュ時専用のようでロープが張られ閉鎖されていました。
▲シールドのモニュメント
トンネルの終端部には今回の掘削工事で使用されたシールドマシーンの一部が埋め込まれたモニュメントになっています。ニュースなどでも報道されていたためカメラが集中します。
線路の構造も変わっています。レールの間に鉄板が敷かれリニア地下鉄のようです。鉄板の下には溝が掘られており地下水を排水するための措置だと想像されます。なにぶん中之島は旧淀川の中州ですから地下水対策には苦労があったことでしょう。
▲混雑する改札口
列車が到着するたびに改札口はご覧のありさま。老若男女問わずどっと押し寄せて来ます。
事前のPRが威力を発揮したんでしょうが、いつまでもこうあって欲しいもんです。
▲コンコ-ス
各駅共通の木とガラスを素材にしたデザインです。落ち着きと近代感覚を醸し出す空間です。
ちなみに淀屋橋駅はホームを挟むように両側にコンコースがありますが、ここは片面だけです。
▲煌びやかな階段は
中之島駅と唯一直結されている建物が南側に隣接するリーガロイヤルホテルです。地下のアーケードに繋がっています。関西の迎賓館と呼ばれるだけに階段も一味違います。今まで陸の孤島といわれていましたが今日から駅直結のホテルです。
▲中之島駅入り口
入口も木とガラスで構成されています。
▲駅周辺
右手前が駅の副名称にもなっている大阪国際会議場。隣のベージュの建物がリーガロイヤルホテル。遊歩道のすぐ左手は堂島川が流れ上流には再開発エリア“ほたるまち”が見えます。
それでは今日はここまでとさせていただきます。
次回は「快速急行3000系に体験乗車」をお届けする予定です。
やはり初日は大変な騒ぎだったんですね。お疲れ様でした。
ところで、リーガロイヤルでは、3000系の形をしたショコラを限定販売しているらしいのですが、もう試食されましたか?
by ファジー (2008-10-20 13:08)
爽やかな色合いの電車ですね。
by 飛騨の忍者 ぼぼ影 (2008-10-20 14:58)
すごい人ですね~。新線開業の興奮が伝わってきます。
しばらくはこんな状態が続きそうですね。
こちらのメトロ副都心線は、今は遅延も大幅に減って落ち着きました。
by うたに (2008-10-20 15:09)
“開幕戦”に行かれましたか。初日早々の大賑わいぶりなので、世間の関心は高かったのですね(関東地方は報道されませんでしたが…)。
もし、快速急行を選んでいたら、混雑で乗れない可能性があったということですので、無難な選択だったと思います。
昨日は新聞社のホームページで、「中之島線」を検索したところ、路線以外にも街の再開発などがあり、興味がありますね(私は中之島線沿線で旅行貯金になりそうですが…)。
by 岸田法眼 (2008-10-20 19:35)
流石はサットン様、詳しいルポを有難う御座いました。お小遣いもままならぬ私、簡単には行けませんので、大助かり。
京阪電車に乗って中之島入りを、味わう事が出来ました。
by む〜さん (2008-10-20 19:55)
いずれは全線乗ってみたいと思っている中之島線です。詳細なレポート、ありがとうございます。開業当日朝、所用で梅田へ行ったついでに、なにわ橋・大江橋間一駅だけ乗車。開業日の朝には、一般車にも開業記念のヘッドマークが取り付けられていました。
20日から、特急通勤が始まりました。その初日の朝、すれ違った大阪方面行き緩行線を行く電車に、妙な違和感を覚えました。当時に急行線の電車が被ったので、その違和感が全く解消されないままに、かなたに去ってしまったのです。今日、このブログを拝見させていただいて、謎が解けました。混色編成だったのですね。京阪さんも、なかなかお忙しいようです。
by のり (2008-10-22 21:39)
ファジーさん
あれほどの人出とは驚きました。いつものように午後からのんびりで出かけたので落ち着いているかと思ったのですが。
例のケーキは京阪百貨店のチラシにも載っていましたが私の口には届きませんでした。
by サットン (2008-10-23 10:51)
飛騨の忍者 ぼぼ影さん
緑の電車は残念ながら4年以内を目途に塗り替えられる予定です。
50年間続いて来たカラーなんですが・・・・
by サットン (2008-10-23 10:55)
うたにさん
この賑わいが続いてくれれば良いんですが。正直なところ中之島止まりの盲腸線では苦しいでしょうね。
京橋ー天満橋間の進路設定が複雑になり副都心線の二の舞も懸念されましたが、今のところ順調のようです。
by サットン (2008-10-23 10:59)
岸田法眼さん
快速急行は中之島始発時でも積み残しが出ていました。今まで試運転で見てるだけだった新車にやっと乗れるわけですから。
沿線は再開発ラッシュです。古くからのビルが多くちょうど建て替え時期に当たっていることもありますし。京阪も直接開発に乗り出しています。
by サットン (2008-10-23 11:06)
む~さん
やっと乗ることができました!
でも、あまりの混雑でじっくりと観察することもままならず。再度出かけたいと思っております。平日ダイヤも見ないと真価はわかりませんしね。
by サットン (2008-10-23 11:10)
のりさん
憧れの特急通勤ですね!
光善寺駅もずいぶん便利になりましたよ。前のダイヤでかなり割りを喰いましたから。中之島線開業準備のための暫定ダイヤとはいえ酷すぎました。
例の混色編成。ニューデザインの試験塗装車だったみたいです。
by サットン (2008-10-23 11:20)