ゼンティス大阪宿泊記 中編(客室詳細) [宿泊記(関西)]
ゼンティス大阪のStudio Room
足掛け2年の記事になりましたが、今回は客室の詳細についてネチネチとお伝えいたしましょう。
*ゼンティス大阪宿泊記 前編(チェックインと客室からの眺望)から続いています。
◆ゼンティス大阪を選んだ理由
でもその前に数多ある大阪のホテルからなぜゼンティス大阪を選んだのか、その経緯を語らせて下さい。なにぶんにも久し振りのホテルステイ、選択作業にも熱が入っておりましたので。
今回の宿泊目的が一人忘年会の開催ということで客室にお篭りということになります。よって居心地の良さそうな客室でないと困ります。居場所がベッドの上だけということでは話になりません。座り心地の良さそうな椅子としっかりしたテーブルが必須です。加えて浴室についてもユニットバスにシャワーカーテンという前時代的なものは避けたいところ。そんな条件を満たし最終選考に残ったのは、高層階からの眺望が評判の「ザロイヤルパークホテルアイコニック大阪御堂筋」、思い切ったインテリアがぶっ飛んでいるマリオット系の「アロフト大阪堂島」、そして「ゼンティス大阪」です。
▲ゼンティス大阪のカードキーホルダ、大阪いらっしゃいキャンペーンの案内他
結局パーソナルチェアとソファを備える客室が魅力でゼンティスに決定したのでありました。パレスホテルの大阪進出という点も大いに興味を惹かれたポイントです。
◆客室の詳細
▲客室全景
Studio Roomは面積25平米。ベッドは幅1810ミリのキングサイズを備えます。英国人デザイナー タラ・バーナード女史の手によるインテリアはアースカラーでまとめられたソフトで嫌味のない印象。床はフローリングでベッド周りのみラグマットが敷かれています。このラグが分厚くて躓いて転びそうになりました。窓はほぼ床から天井まである特大サイズでビジネスホテルとの違いをアピールします。
▲充実したシッティングスペース
これが決め手となった「椅子とテーブル」です。チェアは一見華奢で座り心地が悪そうですが、意外と心地良い。小さいながらクッション付きのソファもあり気分に合わせて使い分け可能というのも嬉しいところ。
▲ソファ横のチェスト
このチェストにはセーフティボックスが収納されています。電気スタンドの向こう側壁面にはAC電源とエアコンコントロールパネル(ダイキン)が設置されています。置かれている冊子には「Directions」とありますのでホテルの館内案内かなと思ったらこのホテルも加盟する「Design Hotels」の案内でした。
▲テレビとキャビネット
テレビはLG製の49インチ4KのスマートTV。ただし、画面の角度調整はできません。
中央に見えるのがキャビネット。どうしてこんなど真ん中に?と不思議でしたが、これがなかなか使い勝手が良い。荷物を整理したり、お茶を入れたりと良い仕事をしてくれました。
▲お茶セット一式
そのキャビネットには各種備品が。お茶セットはカップ、ソーサー、スプーン、グラスとドリップ式コーヒー、紅茶、日本茶が各々2組が用意されています。
▲右袖には・・・
上からナイトウエア、ランドリーバッグ、袋入りスリッパがこれも2組ずつ。
▲中央には冷蔵庫
シースルーの冷蔵庫は初めて見ました。中身はカラ。冷凍機能はありません。よって隣のファミマで仕入れたハーゲンダッツがドロドロになってしまいました。
▲左袖にはポットと加湿機
ブラウン製のポットも初めてですが、速攻で沸き上がる性能には驚きました。加湿器はFrancfranc。
▲ミネラルウオーターも2本
キャビネット上にはミネラルウオーターが。兵庫県養父市のメーカーでした。
▲クロゼット
キャビネット横には簡単なオープンタイプのクロゼットが。ハンガーが少ないように見えますが、向かい側壁面にも数本が架かっています。バゲッジラックは折り畳み式。
◆ベッド周り
▲キングサイズベッド
幅1810ミリと一人では持て余す広さです。枕は軟らかいながらもしっかりしたホールド感で心地良かったです。壁面のアートは日本人作家の作品。ほど良いアクセントになっています。
▲向かって右側のナイトテーブル
読書灯、時計、メモとペン、ビニールに封入されたTVリモコンが設置されています。時計はアラームの時刻設定の仕方がわかりませんでした。
▲同じく左側
こちらには読書灯、電話機、AC電源とUSB端子が用意されています。ACは室内各所にありますが、USBはここの1口しか見当たりませんでした。2名利用だと厳しいかも。
読書灯のデザインが左右で異なるのが珍しいところ。
◆浴室周り
▲水周りは一ヶ所に集約
浴室、洗面、トイレは一ヶ所に集約されています。左から洗面、トイレ、浴室(シャワーブース)。洗面、トイレ区画は引き戸で閉め切ることが出来ます。入り口の電動ロールカーテンを下ろせばシャワーブースも一応目隠しできます。が、左隅に見えるスモークガラスの窓越しにトイレの様子が窺えてしまうんです。シャワーブースも同様です。なぜこんな窓を付けてしまったのか全く理解に苦しみます。
なお、このエリアの床には石材が使われています。フェイクかも知れませんが。
▲快適なレインシャワー
浴室とはいえシャワーブースだけでバスタブはありません。ただハンドシャワーに加えて昨今流行のレインシャワーも備えており、まとわり着くシャワーカーテンを避けつつ窮屈なバスタブに浸るよりはるかに快適です。実は私、今回がレインシャワー初めての経験でしたが心地良かったです。椅子があれば一層良かったんですが。このシャワーはドイツ・ハンスグローエ製なんだそうです。
今後のホテルの浴室はシャワーブースのみか、バスタブ、洗い場付のゆったりしたタイプかに二分化して行くのではないでしょうか。大浴場付のホテルが増えていることもシャワーブースのみを後押ししている背景かと思います。
※上級客室であるCorner Studio、SUITEにはバスタブが付きます。
▲ソープ類はボトルで
ボディソープ、シャンプー、コンディショナーはオーストラリアのブランド「HUNTER」でした。ボディソープは苦みばしった男性的な香りに感じましたが・・・。
▲洗面台
洗面台は天板に石材を用いているようで見た目高級感を感じます。サイズはこじんまりしていますが、使い勝手は良かったです。
▲アメニティは控えめ
バスアメニティは歯磨きセット、髭剃り、シャワーキャップ、ウオッシュタオルなど男性目線では一通りのものが揃っていますが、女性にはちょっと物足りないかも知れません。
▲ペーパーホルダー
トイレのペーパーホルダーがシンプルながら洒落たデザインだったので撮っておきました。なお、便器のカバーが使い終わると自動で閉まる半自動だったのには驚きました。
以上、ゼンティス大阪の標準客室であるStudio Roomの様子をご紹介して来ました。
この部屋に宿泊しての印象は「よく考えて作り上げられている客室」というところです。思い切ってバスタブを廃し、浮いたスペースをリビングエリアに振り向けるという発想が功を奏して25平米とは思えないゆったりとした印象の客室に仕上がっています。私はバスタブ廃止肯定派ですが、お湯に浸からないと気が済まないという意見が根強くあるのも事実でしょう。こうした客層を逃さないために多くのバスタブなしホテルは大浴場という選択肢を用意して対応しているようです。ドーミーインチェーンが好例です。ところがゼンティスにはこの選択肢がないというのが痛いところでしょう。バスタブ付の上級客室を利用するという選択肢はありますが。この点を今後のチェーン展開でどう対応していくのか興味深いところです。
後編では宿泊者用ラウンジとこのホテルに宿泊しての雑感をお伝えする予定です。お楽しみに!
[宿泊データ]予約経路:じゃらんnet プラン名:大阪いらっしゃい2021大阪府民限定キャンペーンレート(室料のみ) 料金:¥14000税サ込み キャンペーン割引▲¥5000 じゃらんポイント▲¥1400 大阪府宿泊税¥100 支払合計¥7700
足掛け2年の記事になりましたが、今回は客室の詳細についてネチネチとお伝えいたしましょう。
*ゼンティス大阪宿泊記 前編(チェックインと客室からの眺望)から続いています。
◆ゼンティス大阪を選んだ理由
でもその前に数多ある大阪のホテルからなぜゼンティス大阪を選んだのか、その経緯を語らせて下さい。なにぶんにも久し振りのホテルステイ、選択作業にも熱が入っておりましたので。
今回の宿泊目的が一人忘年会の開催ということで客室にお篭りということになります。よって居心地の良さそうな客室でないと困ります。居場所がベッドの上だけということでは話になりません。座り心地の良さそうな椅子としっかりしたテーブルが必須です。加えて浴室についてもユニットバスにシャワーカーテンという前時代的なものは避けたいところ。そんな条件を満たし最終選考に残ったのは、高層階からの眺望が評判の「ザロイヤルパークホテルアイコニック大阪御堂筋」、思い切ったインテリアがぶっ飛んでいるマリオット系の「アロフト大阪堂島」、そして「ゼンティス大阪」です。
▲ゼンティス大阪のカードキーホルダ、大阪いらっしゃいキャンペーンの案内他
結局パーソナルチェアとソファを備える客室が魅力でゼンティスに決定したのでありました。パレスホテルの大阪進出という点も大いに興味を惹かれたポイントです。
◆客室の詳細
▲客室全景
Studio Roomは面積25平米。ベッドは幅1810ミリのキングサイズを備えます。英国人デザイナー タラ・バーナード女史の手によるインテリアはアースカラーでまとめられたソフトで嫌味のない印象。床はフローリングでベッド周りのみラグマットが敷かれています。このラグが分厚くて躓いて転びそうになりました。窓はほぼ床から天井まである特大サイズでビジネスホテルとの違いをアピールします。
▲充実したシッティングスペース
これが決め手となった「椅子とテーブル」です。チェアは一見華奢で座り心地が悪そうですが、意外と心地良い。小さいながらクッション付きのソファもあり気分に合わせて使い分け可能というのも嬉しいところ。
▲ソファ横のチェスト
このチェストにはセーフティボックスが収納されています。電気スタンドの向こう側壁面にはAC電源とエアコンコントロールパネル(ダイキン)が設置されています。置かれている冊子には「Directions」とありますのでホテルの館内案内かなと思ったらこのホテルも加盟する「Design Hotels」の案内でした。
▲テレビとキャビネット
テレビはLG製の49インチ4KのスマートTV。ただし、画面の角度調整はできません。
中央に見えるのがキャビネット。どうしてこんなど真ん中に?と不思議でしたが、これがなかなか使い勝手が良い。荷物を整理したり、お茶を入れたりと良い仕事をしてくれました。
▲お茶セット一式
そのキャビネットには各種備品が。お茶セットはカップ、ソーサー、スプーン、グラスとドリップ式コーヒー、紅茶、日本茶が各々2組が用意されています。
▲右袖には・・・
上からナイトウエア、ランドリーバッグ、袋入りスリッパがこれも2組ずつ。
▲中央には冷蔵庫
シースルーの冷蔵庫は初めて見ました。中身はカラ。冷凍機能はありません。よって隣のファミマで仕入れたハーゲンダッツがドロドロになってしまいました。
▲左袖にはポットと加湿機
ブラウン製のポットも初めてですが、速攻で沸き上がる性能には驚きました。加湿器はFrancfranc。
▲ミネラルウオーターも2本
キャビネット上にはミネラルウオーターが。兵庫県養父市のメーカーでした。
▲クロゼット
キャビネット横には簡単なオープンタイプのクロゼットが。ハンガーが少ないように見えますが、向かい側壁面にも数本が架かっています。バゲッジラックは折り畳み式。
◆ベッド周り
▲キングサイズベッド
幅1810ミリと一人では持て余す広さです。枕は軟らかいながらもしっかりしたホールド感で心地良かったです。壁面のアートは日本人作家の作品。ほど良いアクセントになっています。
▲向かって右側のナイトテーブル
読書灯、時計、メモとペン、ビニールに封入されたTVリモコンが設置されています。時計はアラームの時刻設定の仕方がわかりませんでした。
▲同じく左側
こちらには読書灯、電話機、AC電源とUSB端子が用意されています。ACは室内各所にありますが、USBはここの1口しか見当たりませんでした。2名利用だと厳しいかも。
読書灯のデザインが左右で異なるのが珍しいところ。
◆浴室周り
▲水周りは一ヶ所に集約
浴室、洗面、トイレは一ヶ所に集約されています。左から洗面、トイレ、浴室(シャワーブース)。洗面、トイレ区画は引き戸で閉め切ることが出来ます。入り口の電動ロールカーテンを下ろせばシャワーブースも一応目隠しできます。が、左隅に見えるスモークガラスの窓越しにトイレの様子が窺えてしまうんです。シャワーブースも同様です。なぜこんな窓を付けてしまったのか全く理解に苦しみます。
なお、このエリアの床には石材が使われています。フェイクかも知れませんが。
▲快適なレインシャワー
浴室とはいえシャワーブースだけでバスタブはありません。ただハンドシャワーに加えて昨今流行のレインシャワーも備えており、まとわり着くシャワーカーテンを避けつつ窮屈なバスタブに浸るよりはるかに快適です。実は私、今回がレインシャワー初めての経験でしたが心地良かったです。椅子があれば一層良かったんですが。このシャワーはドイツ・ハンスグローエ製なんだそうです。
今後のホテルの浴室はシャワーブースのみか、バスタブ、洗い場付のゆったりしたタイプかに二分化して行くのではないでしょうか。大浴場付のホテルが増えていることもシャワーブースのみを後押ししている背景かと思います。
※上級客室であるCorner Studio、SUITEにはバスタブが付きます。
▲ソープ類はボトルで
ボディソープ、シャンプー、コンディショナーはオーストラリアのブランド「HUNTER」でした。ボディソープは苦みばしった男性的な香りに感じましたが・・・。
▲洗面台
洗面台は天板に石材を用いているようで見た目高級感を感じます。サイズはこじんまりしていますが、使い勝手は良かったです。
▲アメニティは控えめ
バスアメニティは歯磨きセット、髭剃り、シャワーキャップ、ウオッシュタオルなど男性目線では一通りのものが揃っていますが、女性にはちょっと物足りないかも知れません。
▲ペーパーホルダー
トイレのペーパーホルダーがシンプルながら洒落たデザインだったので撮っておきました。なお、便器のカバーが使い終わると自動で閉まる半自動だったのには驚きました。
以上、ゼンティス大阪の標準客室であるStudio Roomの様子をご紹介して来ました。
この部屋に宿泊しての印象は「よく考えて作り上げられている客室」というところです。思い切ってバスタブを廃し、浮いたスペースをリビングエリアに振り向けるという発想が功を奏して25平米とは思えないゆったりとした印象の客室に仕上がっています。私はバスタブ廃止肯定派ですが、お湯に浸からないと気が済まないという意見が根強くあるのも事実でしょう。こうした客層を逃さないために多くのバスタブなしホテルは大浴場という選択肢を用意して対応しているようです。ドーミーインチェーンが好例です。ところがゼンティスにはこの選択肢がないというのが痛いところでしょう。バスタブ付の上級客室を利用するという選択肢はありますが。この点を今後のチェーン展開でどう対応していくのか興味深いところです。
後編では宿泊者用ラウンジとこのホテルに宿泊しての雑感をお伝えする予定です。お楽しみに!
[宿泊データ]予約経路:じゃらんnet プラン名:大阪いらっしゃい2021大阪府民限定キャンペーンレート(室料のみ) 料金:¥14000税サ込み キャンペーン割引▲¥5000 じゃらんポイント▲¥1400 大阪府宿泊税¥100 支払合計¥7700
なかなか良いですね!古巣真っ青かと。
問題は稼働率。フロアー閉鎖して料金アップ狙っている様な感じがする定宿の宿泊も要検討かと最近思います。
by 硬券屋 (2022-03-04 15:58)
硬券屋さん
ゼンティス大阪、良いホテルでした! 無駄を省き、浮いた分を有効に活用して居心地の良い空間を造ろうと苦心のあとが窺えます。
ご愛用のANAのホテルも近所です。一度お試しください。
ホテル屋を廃業した今、呑気にこんなブログを書いていますが、現場は火の車でしょうね。
by サットン (2022-03-06 19:54)
こんにちは。
シースルーの冷蔵庫:私はけっこう忘れるので(つまみに買ったチーズのあまりとか)ありがたいです。先日はシュークリームを忘れて、時間があったので恥ずかしながら昼前に回収に伺いました。
アラームの時刻設定の仕方:これってよくありますよね。電話で設定するようにするのは、ホテルにとって大変なのでしょうか?
by やまびこ3 (2022-03-12 11:05)
やまびこ3さん
シースルー冷蔵庫、確かに忘れ物防止には効果がありそうですね。かつて成田エクスプレスの八ットラック式の荷物棚が忘れ物を誘発し、その捜索も厄介だったという話をJR東の方から聞いたことを思い出しました。
目覚まし時計、単純な構造なんですが、なぜかアラームをセットするダイヤルが見当たりませんでした。自動音声のモーニングコールはそれ程コストが掛かるとは思えませんが。かなり零細なホテルでも導入していますし。そういえばオペレータの肉声によるモーニングコールって最近ではみられなくなりましたね。
by サットン (2022-03-12 23:29)