ホテルプラザよ永久に

先日、朝日放送が大阪市内堂島で進めている新社屋建設工事で上棟式が行われたとのニュースが報道された。来春に完成し、６月を目途に放送開始というスケジュールだそうだ。ということは現在の朝日放送南側に建つかつての「ホテルプラザ」の建物もいよいよ取り壊される時期が確定したということになる。寂しい限りである。

ホテルプラザは'69年に開業、23階建てのスマートな外観は市民の憧れとなり堅実なサービスと上質な料理で大阪のホテルといえば「ロイヤル、プラザ」と呼ばれていた。特に料理には力を入れており「味のプラザ」と言われるほどだった。
その貴重なホテルを親会社である朝日放送は'99年に突如閉鎖を発表する。そのニュースは当日の夕刊紙でも大々的に報じられ駅の売店で見出しを見て驚いた私も普段は手にすることのない夕刊紙を買い、むさぼるように読んだものだ。閉鎖の理由は朝日放送が地デジ導入に伴う巨額の投資が必要となり採算面で足を引っ張っていたプラザを切り捨てたというのが巷間囁かれるところである。
朝日放送が移転後にプラザの取り壊しが始まり、跡地は超高層マンションになるという。
私は永遠にプラザの存在を記憶に留めておこうと思う。

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