SSブログ

加賀百万石奇行 その2 [観光]

金沢の新名所めぐり
 
◆ブランドは変わったけれど

強風によるダイヤの乱れもなんとか収束し金沢駅にほぼ定時で到着したものの,今回のホスト役であるKからは全日空ホテルで待機せよとの指示。金沢全日空ホテルは昨秋「ANA(エイエヌエイ)クラウンプラザホテル金沢」という長い長い名前にリブランドしております。全日空が新型のボーイング787を購入する資金調達のためANAホテルチェーンをインターコンチネンタルホテルグループに売却した結果でありますな。
1448937 
雰囲気も外資系に変わったかな、とロビーを入ると全く日本のホテルそのものであります。2月とはいえ土曜の大安とあって多くの婚礼が行われているようであります。ロビーウエディングも実施しているようで仮設のチャペルがロビーのかなりの部分を占拠しております。ロビーラウンジも煽りをくって行列ができている始末。仕方なく隣の「コーヒーショップカスケード」でKを待つことに。それにしても落ち着きません。周囲は婚礼関係のグループ客ばかり。おひとり様は私だけのようです。そこへまた「はい、20名様でご予約承っておりました」との声が。至近距離に設えてあった長いテーブルに20名様がドヤドヤと。とてもホテルでお茶なんていう優雅な気分にはなれません。カップが空になってもおかわりも聞きに来てくれません。そこへようやくKがやって来ました。やれやれ・・・・・。


◆金沢21世紀美術館
 
それではということで、お約束の金沢21世紀美術館へ出かけます。美術には全く無縁の私ではありますが、この美術館は見ておきたいのです。美術館の旭山動物園といわれるほどの観客動員を記録しているそうですから。建物も面白そうです。
1448938
▲金沢21世紀美術館の正面と思われる辺り


金沢市役所横にテレビや雑誌などで見慣れた平べったい円形の建物が見えて来ました。地下駐車場に入ると随分広い。地下で市役所などとジョイントしているそうです。写真を撮ろうとカメラを構えますが、いったいどこが正面かわかりません。全景を収めるにはかなりの広角レンズが必要だし苦労しました。

1448940 
▲総ガラス張りの建物は実に開放的であります

 

館内は無料ゾーンと有料ゾーンに分かれており、無料ゾーンがかなりの面積を占めているようです。これが観客数を押し上げている理由の一つかも。その代わりと言ってはなんですが、多くの公立文化施設が実施している障害者無料という制度はなく、ちょっと割引という程度です。「日比野克彦展」をちらりと見て、この美術館のウリの一つである「レアンドロのプール」を観にいきます。単に浅く水を張ったプールの底が透明になっており、それを下から見上げるというだけのもののようですが、無粋な私にはよくわかりません。
金沢21世紀美術館 http://www.kanazawa21.jp/ja/index.html
14489411449357
▲レアンドロのプール(左) 入館券・パンフレット(右)


美術館を後にして今夜の宴席兼宿となるKの自宅へと向かいます。

その夜はKの彼女とその友人(昨年5月6日号にミスフィリピンとして登場)との4人で美味いちゃんこ鍋をつつきながら日付が変わる頃まで酒を飲みました。デザートにはミスフィリピンが買って来た和倉温泉「加賀屋」の「LE MUSEE DE H」のケーキをいただきました。これがまた美味! 能登の素材を使っているのがミソだそうで。いやあ知りませんでしたね。ホテル屋も勉強になりました。
ミスフィリピンを見送った後は雪の降る中タクシーでカラオケに。久し振りに金切り声を絞り出し家に戻ったのは午前2時半頃でした。

LE MUSEE DE H http://www.kagaya.co.jp/le_musee_de_h/index.html
 
翌日は金沢の隣、白山市に住む中学校教員でやはり大学の同期生であるM先生を誘い近所の金沢国際ホテルでランチを摂ることに。この模様はまた別稿で。
 

お腹もいっぱいになったところで金沢駅に送ってもらいがてらドライブします。金沢城の石垣が雪を被りなかなか見事であります。浅野川が見えるとM先生が「金沢はエライ!」と急に力を込めて主張し始めます。曰く「金沢は川を大事にしている。川沿いに道を整備し市民が川に親しめる環境を作っている。建物も川に背を向けず川からの景観に配慮している」とのこと。なるほど大阪市も見習わねばなりません。その後、駅近くのきんつばで有名な「中田屋」元町店に立ち寄りお土産を買い駅へと向かいます。

中田屋 http://www.kintuba.co.jp/main.html

1449356  
 ▲「中田屋」のきんつば

 
◆もてなしドーム
 
駅前の駐車場に車を止め、金沢の新名所となった「もてなしドーム」を見物します。思ったより巨大な構造です。長いエスカレーターで地下に降りるとこれまただだっ広いのなんの。端っこには地下に移設された北陸鉄道浅野川線の駅がありますが、空間が広すぎて全く存在感がありません。う~ん、いったい何を考えて造ったのか地元民とともに首をひねりました。

1449050
▲巨大な「もてなしドーム」でおもてなし


続いて市内の商業地図を塗り替えたといわれるイオン系のファッションビル「フォーラス」へ。1階のスタバで帰路の作戦を練ります。地元民の意見も容れつついくつかのプランを組みましたが、結果的にはこれも木っ端微塵に打ち砕かれることになろうとは、この時点では知る由もありませんでした。

 
この続きは次号で。
タグ:旅行 金沢
nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 2

コメント 4

岸田法眼

もてなしドームは規模がでかいんですけど、大木の門が目立たない構造になっておりますね。

北陸鉄道の駅は見つけづらい位置にありますし、その周辺は昼間、人通りが少なかったことを思い出します。

by 岸田法眼 (2008-02-28 01:51) 

サットン

岸田法眼さん

もてなしドーム、味気ない最近の高架駅に個性を添えてはいますが、費用のことを考えると首を傾げたくなります。
あの異様に広い地下空間はあくまで地元での噂ですが、中心地から移転した県庁との間にLRTを通し、駅前ではこの地下に乗り入れるのではとの話です。
by サットン (2008-03-01 17:54) 

京葉帝都

金沢21世紀美術館は金沢の街歩きではちょっとしたオアシスみたいなポジションなのでしょうか。
金沢駅前の大きなトラス屋根はフレームがアルミで技術的な挑戦を感じます。何とも言えない木のぞ造型の門はロンドンのユーストン駅にかつてあったギリシャ風の門(本の写真でしか見たことがありませんが)を彷佛させます。

by 京葉帝都 (2008-03-10 01:07) 

サットン

もてなしドーム、予想外の規模と複雑な構造には驚きました。それにしてもいったい何を意図したものやら?地元の友人はせめて空中回廊のようなものを設け人の流れを見下ろしながらお茶でも飲める場所があればとこぼしておりました。
by サットン (2008-03-11 11:51) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0