SSブログ

杉の里 智頭町への旅 [鉄道の旅]

智頭急の旅総集編

ながらくお付き合いいただいた智頭急行の旅もこれにて全編の終了と相成ります。

画像 103.jpg
▲智頭急智頭駅

中国山地の奥深くに位置する鳥取県智頭町は杉の一大産地。
智頭急の駅舎にも杉が生かされています。清潔な駅です。

画像 082.jpg
▲試乗列車で大原までひとっ走り

それでは今回のメインテーマ、「スーパーはくとリニューアル車両試乗会」に出かけて来ます。
大原駅往復1時間のショートトリップです。

画像 100.jpg
▲HOT7000の広~い運転台

画像 079.jpg
▲JR智頭駅

こちらは智頭急に隣接するJRの駅舎。駅前は整備されていますが、駅舎は古くからの国鉄の駅。
何十年か前に訪れたときの光景が甦ります。
試乗会参加者は2コース合わせて推計450名前後。駅前は参加者で賑わいます。

画像 080.jpg
▲智頭町観光協会

この賑わいにあやかって駅前の観光協会も特設テントを出して名産品、智頭急オリジナルグッズの販売にと励んでいます。
杉の里らしくなかなか立派な建物です。背後の山並みが良いですな。

画像 114.jpg
▲スーパーいなば

暑くて堪らず駅待合室でしばらく休憩。
やって来たのは「スーパーいなば」。味もそっけもない187系気動車ですが、車内は涼しそうで羨ましい。

画像 116.jpg
▲町内の町並み

せっかく来たことだし、意を決して炎天下の駅前探検に。
かつては山陰有数の宿場町として栄えただけにそこここに風情が感じられます。
本当はもっと見るべきところが盛りだくさんなんですが・・・・・

画像 117.jpg
▲中華喫茶!?

こんな店を見つけました。「中華喫茶」です。
入ってみようかと思いましたが、勇気がありませんでした。意気地のない私です。

画像 118.jpg
▲ラーメンの店「吉芳」

食事をとったのは結局駅前の「吉芳」。湯葉入りラーメンの店です。
智頭急の「乗り放題きっぷ」を提示すると冷奴のサービスと100円引きの特典付です。暑いさ中に食べるラーメンもまた一興かと。
1階は湯葉を素材にした食品の店「因州屋豆斎」。お土産にドレッシングと水羊羹を買って帰りましたが、独特の食感の水羊羹はなかなかおいしかったなあ。
画像 097t.jpg
▲オトクな乗り放題きっぷ

画像 121.jpg
▲お帰りも智頭急

悩んだのが帰りの行程をどうするか。いろいろ考えました・・・・・
当初企んでいた若桜鉄道にお邪魔し、そのまま鳥取へ抜け山陰特急バスで帰る。
因美線で物見峠を越え津山から中国ハイウエイバスで帰るなどなど。
でも結局、乗り放題きっぷがあるのでおとなしく智頭急でもと来た道を引き返したのでありました。

画像 119.jpg
▲午前中のラッシュもどこへやら

15:34の列車は試乗会フィーバーを引きずっており混みそうだったのでパス。1本遅らせて16:30の列車にするとご覧のとおり。これが現実のようです。

画像 120.jpg
▲智頭線はJRではありません!

車内にはこんな掲示が。18族のみなさん気を付けましょう。でも18族にとっては当たり前のことだと思うんですが。
それよりも智頭急はJRとの一体運営を目指すべきではないかと思いました。JR智頭駅窓口でも智頭急の乗車券を買おうとして智頭急の窓口へ行くよう指示されている人を何人も見かけました。また、JRホームに停車している鳥取行の智頭急車両を上郡行と勘違いしている人も。
車両は相互に使い回しながらソフトは個別対応では混乱は解決しないでしょう。
あえて駅舎を別々に設ける必要性も私には見出せません。くだらない縄張り意識を捨てて利用者の立場で考えるべきです。各地の3セクとJRにも共通していることですが。

画像 009.jpg
▲大原駅にて

がらがらで智頭を発車した列車で今日三度目の大原駅へ。ここで特急退避のため15分停車。空いているのを良いことに駅を出てみました。築堤上のホームと駅舎の間に空間があるかわった構造です。

画像 035.jpg
▲大原駅舎

ラッチのない改札口を抜け駅前広場に出てみると案外立派な駅舎に驚きました。

画像 036.jpg
▲三役揃い踏み

ホームに戻ると心躍る光景が展開します。
倉吉行「スーパーはくと」が到着し、ややあって岡山行「スーパーいなば」が到着。わが上郡行も含めて智頭急で活躍するオールスターの揃い踏みです。
鈍行旅行の良いアクセントとなりました。

画像 040m.jpg
▲佐用駅にて

次の主要駅である佐用では姫新線の赤とんぼカラーのキハ47との顔合わせ。ホームにはカメラを持った試乗会の残党と思しき面々の姿が。
ここから大勢の高校生が乗り込み満席に。

画像 060.jpg
▲山陽本線

さて、今回の旅も終盤。
跨線橋工事で手狭になった上郡駅ホームで山陽線上りを待っているとやって来たのは115系4連。ただ、往路とは違い中間車は2ドアの3500番台車、元新快速です。いろいろとバリエーションが楽しめるJR西日本の115系であります。
姫路からはお決まりの新快速で無事大阪に帰り着いたのでありました。

久しぶりに訪れた鳥取の山深い景色とローカル線の気動車に心を癒された旅でした。


nice!(8)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 8

コメント 4

うたに

中華喫茶、開いてるのかな~(^^;) 勇気を試されるシーンですね(笑)

帰りの智頭急行はガラガラ。。やはり、JR直通の特急があってこその黒字路線というところでしょうか。
JRの特急"はくたか"が直通する北越急行も現在は黒字ですが、北陸新幹線が開通すると、カナ~リ厳しくなりそうです。
by うたに (2008-08-12 15:11) 

サットン

中華喫茶、堂々営業中です!

北越急行は新幹線、智頭急は高速道路と鉄道経営は何処も楽では
ないようですね。
by サットン (2008-08-13 10:21) 

UZ

地方の駅前はかつては賑わっていましたが、モータリゼーションにより閑散としてしまいました。智頭駅前の中華喫茶等の画像を拝見していますと、その様子がまざまざと分かりますね。

これからの超高齢化社会においてはこの種のローカル鉄道とマイカーとの共生が必要になるのではないでしょうか。智頭急の普通車の閑散ぶりを見ていますと危機感をまざまざと感じます。

智頭急行の旅、お疲れ様でした。

by UZ (2008-08-13 10:49) 

サットン

UZさん

毎年お盆になると思い出すのが父の実家があった姫新線林野駅の光景です。多くの帰省客を乗せた急行が駅に着くとホームも待合室も人で溢れかえり、駅前には湯郷温泉の旅館の出迎えの人たちが幟を手に何人も並んで待っていました。
それが今では急行は廃止、レールバスもどきのローカル気動車が細々と走るだけ。駅前の土産物店も全滅です。
悲しいかな、ローカル線の使命は通学輸送のみに限定されている感が否めません。
by サットン (2008-08-15 13:08) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。