京の夜を震撼させる“妖怪電車” [鉄道の旅]
お盆も過ぎ、酷暑も少しは和らいだかなと思っていたら夜な夜な京都に妖怪電車が出没し子供達を震撼させているとの噂を耳にした。ここは一つ妖怪退治に行かねばなるまいと京都に向かう。
▲妖怪電車が出るという嵐電四条大宮駅
情報によると四条大宮と嵐山を結ぶ路線上に現れるとのことなので嵐電こと京福電鉄四条大宮駅を訪れた。駅の規模に比し随分大きな駅ビルを構えた嵐電四条大宮駅は筋向いの阪急大宮駅をも圧倒している。こんな所に本当に妖怪が出るのだろうか?そんな疑念を振り払うような痕跡が見つかった。どうやら本当らしい。
▲どうやら本当らしい ただし、8月24日までの期間限定
まだ日暮れまで時間があるので普通の電車で偵察を行う。嵐電に乗るのは二十余年ぶりである。昔に比べ随分と商売熱心になったようで自動放送でありながら観光ガイドも流している。太秦広隆寺のアナウンスのバックには水戸黄門のテーマ曲「ああ人生に涙あり」が流れている。毎日利用している人には少々気の毒である。
▲モボ501に乗り込み前線哨戒
帷子ノ辻まで進出しここで妖怪どもを待ち受けるとしよう。実にそれらしい駅名である。一旦下車し駅周辺を見回ってからホームに戻る。
▲出たな!ゲテモノ モト1001
何本か列車を見送った後19時ちょうどついに妖怪電車が現れた。単行とばかり思っていたらなんと2両編成で乗客整理の係員まで乗っている。車内は満員だったがこの駅でどっと降りる。
▲ついに現れた妖怪電車
やっと車内に入ると実に怪しげである。蛍光灯はフィルムのようなものが巻かれており薄暗く白だけが浮かび上がるよう仕掛けが施されている。
▲異様なムードの車内は親子連れでいっぱい
天井からは手がぶら下がり時々血のりが浮かび上がる。かと思うとスピーカーからは呻き声が聞こえてくる。子供たちはさぞ恐怖におののいていることだろうと薄暗い車内に眼をやると・・・・・。
▲天井から人の手が!
出たな妖怪!子供たちが入れ替わり立ち代り記念撮影をしているではないか。妖怪もいい気になってポーズをとったり、握手をしたりとサービス精神旺盛である。こらこら妖怪!人間にへつらうな。
▲添乗員からなにごとか指示される妖怪
和気あいあいムードの妖怪電車は嵐山に到着。ここでまた妖怪のサービス精神が炸裂する。ヘッドマークの前で記念撮影に応じたりポーズを決めたりとすっかりアイドルと化している。これが現代の妖怪の実態なのか。
▲嵐山駅ホームで子供たちに取り囲まれる妖怪
▲折り返しまで一休みしよーっと。そそくさと引き上げる妖怪たち
おじさんは付き合いきれないと渡月橋を渡り阪急嵐山駅に向かったが、いい加減な記憶に従って歩いたためすっかり迷子になってしまった。ひょっとして妖怪の仕業だろうか。
▲まさに恐怖に打ち震えた妖怪電車であった
▲妖怪電車が出るという嵐電四条大宮駅
情報によると四条大宮と嵐山を結ぶ路線上に現れるとのことなので嵐電こと京福電鉄四条大宮駅を訪れた。駅の規模に比し随分大きな駅ビルを構えた嵐電四条大宮駅は筋向いの阪急大宮駅をも圧倒している。こんな所に本当に妖怪が出るのだろうか?そんな疑念を振り払うような痕跡が見つかった。どうやら本当らしい。
▲どうやら本当らしい ただし、8月24日までの期間限定
まだ日暮れまで時間があるので普通の電車で偵察を行う。嵐電に乗るのは二十余年ぶりである。昔に比べ随分と商売熱心になったようで自動放送でありながら観光ガイドも流している。太秦広隆寺のアナウンスのバックには水戸黄門のテーマ曲「ああ人生に涙あり」が流れている。毎日利用している人には少々気の毒である。
▲モボ501に乗り込み前線哨戒
帷子ノ辻まで進出しここで妖怪どもを待ち受けるとしよう。実にそれらしい駅名である。一旦下車し駅周辺を見回ってからホームに戻る。
▲出たな!ゲテモノ モト1001
何本か列車を見送った後19時ちょうどついに妖怪電車が現れた。単行とばかり思っていたらなんと2両編成で乗客整理の係員まで乗っている。車内は満員だったがこの駅でどっと降りる。
▲ついに現れた妖怪電車
やっと車内に入ると実に怪しげである。蛍光灯はフィルムのようなものが巻かれており薄暗く白だけが浮かび上がるよう仕掛けが施されている。
▲異様なムードの車内は親子連れでいっぱい
天井からは手がぶら下がり時々血のりが浮かび上がる。かと思うとスピーカーからは呻き声が聞こえてくる。子供たちはさぞ恐怖におののいていることだろうと薄暗い車内に眼をやると・・・・・。
▲天井から人の手が!
出たな妖怪!子供たちが入れ替わり立ち代り記念撮影をしているではないか。妖怪もいい気になってポーズをとったり、握手をしたりとサービス精神旺盛である。こらこら妖怪!人間にへつらうな。
▲添乗員からなにごとか指示される妖怪
和気あいあいムードの妖怪電車は嵐山に到着。ここでまた妖怪のサービス精神が炸裂する。ヘッドマークの前で記念撮影に応じたりポーズを決めたりとすっかりアイドルと化している。これが現代の妖怪の実態なのか。
▲嵐山駅ホームで子供たちに取り囲まれる妖怪
▲折り返しまで一休みしよーっと。そそくさと引き上げる妖怪たち
おじさんは付き合いきれないと渡月橋を渡り阪急嵐山駅に向かったが、いい加減な記憶に従って歩いたためすっかり迷子になってしまった。ひょっとして妖怪の仕業だろうか。
▲まさに恐怖に打ち震えた妖怪電車であった
嵐電に妖怪電車が走っていることは、聞いていて気になってました。
詳細なレポートありがとうございます。よく分かりました。
どうやらここの妖怪たちは、人間におもねる存在のようですね。
それなら、嵐山のトロッコ列車の車中にあらわれるオニのほうがよっぽど怖そうです。
でも「出たな!ゲテモノ モト1001」には笑っちゃいました。よっぽどコワイわ。
by ファジー (2008-08-22 15:56)
なかなか愉快な妖怪電車ですね。アイドル化した妖怪!子供たちは大喜びだったでしょうね。
by む〜さん (2008-08-22 16:27)
こんばんは。はじめまして。
嵐電に妖怪電車ですか~。なかなか本格的でユニークな企画ですね。
ちなみに私はこういうの苦手なんで、本気でびっくりしそうです・・・。
by 黄昏の線路 (2008-08-24 00:56)
京福電車もなかなか粋ですね。一度のってみたいもの・・・と家族とも話していたところです。とても楽しい記事でした。
モト1001、こういった事業用車は、かつてはたくさんあったようですが・・・
阪堺電車にも似たような形の「デト11」というのがありました。現在は、車籍はなく、機械扱いで我孫子道の車庫内にいます。
by のりさん (2008-08-24 11:07)
こんなん、あるんですね~知らずに乗ったら、目飛び出るかも^^;
(すぐわかりますよね~)
最後の「迷子」話、は、「ネタ」ではなく、ノンフィクションですか~?
だとしたら…ちょっと怖いかも…
by しんりゅう (2008-08-25 00:31)
ファジーさん
妖怪たちの腰抜けぶりは嘆かわしいものがありました。
妖怪としてのプライドはどこにあるのかといいたいですね。
ホント、ゲテモノの方が怖かったです。
by サットン (2008-08-25 09:52)
む~さん
子供たちは怖がるどころか妖怪を引っ張り回していました。
でも、このアイデア営業的にはヒットしているようです。
by サットン (2008-08-25 09:54)
黄昏の線路さん
ご来訪ありがとうございます。
照明にまで手を加えているとは思いませんでした。
私も怖がりですが、これならOKですよ。
by サットン (2008-08-25 09:57)
のりさん
嵐電のアイデアに拍手です。
ビール電車やカラオケ電車というのはよく耳にしますが、お化け屋敷を車内に持ち込むとは。沿線の風土にもマッチしているんだと思いました。
by サットン (2008-08-25 10:01)
しんりゅうさん
通常の時刻表には出てない臨時電車ですが、外観はヘッドマークが付いているだけで大きな違いはありません。
迷子になったのは本当の話です。すっかり日も暮れた旅館街で駅の方向を見失い再び渡月橋に戻りました。
by サットン (2008-08-25 10:05)
昨年乗りに行きました(笑)
2両とも妖怪だらけで、そんな嵐電にびっくりしました。
夏っぽいですよねーー。
by keroro (2008-08-31 18:13)
keroroさん
私はニュースで見て初めて乗りに行った次第です。
ニュースで見る限り、子供たちは泣きながら逃げ回っていたんですが。
実際はご覧のとおりです。
by サットン (2008-09-01 10:37)