橋本駅はおもしろい! [鉄道の旅]
橋本駅のおもしろ処をご紹介
先日、高野山を訪ねた途中橋本駅で1時間少々時間ができてしまったので駅周辺をうろうろしてみました。いろいろと面白いものがありましたのでご紹介しましょう。
▲JR西日本と南海電鉄の共同使用駅
そうそう、橋本駅といっても和歌山県橋本市の橋本駅です。京阪電車やJR東日本の橋本駅ではありません。JR和歌山線と南海高野線の列車が乗りいれますが、管理はJRが仕切っている様子。
◆駅構内がおもしろい!
▲南海のレトロな駅名標
1~5番線のうち4・5番線を南海が使用します。駅名標はご覧のとおり古めかしいデザイン。
南海は関西空港開港を機に大々的なCIを実施し、サインプランも一新したはずが古いデザインもいたるところに残っています。CIの展開としてはまずいですね。
▲陸橋もまたレトロ
昔ながらの陸橋が現役です。JRの時刻表も掲げられていますが、伝統的な縦書き仕様。
でも、階段を上がると乗り換え客用のICカード読み取り機が場違いな感じで設置されています。
もちろんバリアフリーには全く対応していません。
▲高野線の要衝でもあります
高野線はここでダイヤが分断されています。難波からの大型通勤電車はここまでしか入れません。ここから先は急勾配、急曲線に対応したズームカーがリレーします。写真奥が折り返し急行難波行、手前が各停高野下行。ホームの前後に分かれて発着します。隣にはJRの電車も見えます。
▲フルカラーLEDの発車標
乗客が迷わないよう発車標も工夫されています。フルカラーLEDを駆使して列車の停車位置を表示しています。南海ではLED式の発車標は極めて稀な存在です。
ホーム上には特急券発売窓口が。
▲JRホームも古風です
駅舎に面した1番線から構内を見たところ。陸橋に書かれた駅名標がまたレトロ調。ちなみに1番線には柿の葉寿司の老舗「たなか」の売店もありますよ。
◆駅前がおもしろい!
▲秋はだんじりの季節
折しもだんじりシーズンとあって、あちこちに装飾が。駅舎も提灯で飾られています。本番の熱気がうかがえます。
▲駅前の目抜き通り
駅前の商店街はのどかな雰囲気。同行していた母はなぜかみかんを買っております。なんでそんなに重いものを・・・・・
ここをさらに進むと紀ノ川が流れ、正面の山並みは高野山へと連なります。
▲さらに脇道が
寂れているわけではなさそうですが、買い物客は林間田園都市(南海が開発した住宅地)方面の量販店に流れているのでしょうか。
▲まことちゃんカレンダー
駅に戻るとこんなものが。きちんと日付も更新されている様子。赤い羽根も付けています。
調べてみると楳図かずお氏はお隣高野町の出身だとか。
最近粗製乱造されているご当地キャラよりよほどインパクト大です。
◆電車がおもしろい!
▲高野線標準のステンレスカーと天空
5番線の隣には留置線が設けられています。
▲特急「りんかん」が到着
特急が到着すると古びた駅が一瞬華やぎます。高野線の特急は極楽橋までの“大運転”を行う「こうや」と橋本までの「りんかん」の2本立て。車両は3タイプあり、写真は「サザン」をべースにした11000系。大型ボディのため「りんかん」専用です。
▲ズームカーの最新タイプ2300系
橋本より南の通称山線で活躍するズームカーの中でも最新の2300系。車内はクロスシートで快適ですが、2両編成のためオンシーズンには混雑します。
▲JRは105系の天下
一方のJRは古い103系をさらに改造した105系ががんばります。この顔は元千代田線直通列車に使用されていた車両ですね。他にもクロスシートの117系が少ないながら姿を見せます。
思いがけなく途中下車してみた橋本駅、意外とおもしろい駅でした。ここから和歌山線に乗り換えて和歌山や奈良方面に足を延ばすのも楽しいかもしれません。
素敵な駅ですね。
長い時間いても飽きそうもないです。
それに縦書きの時刻表。これもナイスです!
南海の車両と比べるとJRの105系がちょっと古めかしいですね。
でも、105系、結構好きです。
by schnitzer (2009-10-23 01:38)
元千代田線乗り入れ用ですか…。
”顔つき”が懐かしいですね。
新造から何年経ってるんでしょう…?
by Lionbass (2009-10-23 10:11)
おはようございます♪
のどかな商店街で良いですね~
ミカンを持ってくれそうな人が一緒だから買ったのでは?^^;
まことちゃんカレンダーといい、いろいろ発見出来る面白い駅でしたね♪
駅名票など普段は気にしてないですが
縦書きの時刻表は初めて見たかもしれません!
駅のホームにいる時は、何故か線路ばっかり見ている私です。。。
ずっと線路歩けば迷わず希望の場所に辿り着けるかと・・・変ですね^^;
by 夏海 (2009-10-23 10:17)
JR西って前から思っていたのですが、なぜ103系が多いんでしょうね?
東日本はほとんど廃車なのに・・・。
あと、環状線のように需要の多い路線に新車を導入せず、国鉄時代からの車両を使っているのも「なんで?」ってよく思います。
JRは全く知らないため、もしご存じでしたら教えてください。
by ホタルの館 (2009-10-23 12:55)
schnitzerさん
都心のターミナルのような華やかさはありませんが、様々な電車が発着する様子は楽しいですよ。
105系、形式自体は比較的新しいですが、ここを走っている車両は全て103からの改造車。老体に鞭打ってがんばっています。105の改造車はルーツが様々でのめり込むと怖いですね(笑)
by サットン (2009-10-23 13:24)
Lionbassさん
ここを走っている電車のほとんどは国鉄末期に常磐線ー千代田線直通用車両をあの手この手で改造して使っています。写真の車両は前面に面影を残していますが、ホロが付いて野暮ったくなっています。古い車両は製造から40年近いんじゃないでしょうか。
by サットン (2009-10-23 13:30)
夏海さん
山並みの見える古い商店街、ほっとするシーンでした。
まことちゃん、ちょっと怖かったですよ。
駅名標って鉄道会社の社風を反映しているところがあって見ていると面白いです。スマートなものや野暮ったいものがあって。
縦書きの時刻表は関西伝統のスタイルですが、最近は少なくなりました。
そうそう、線路は決して歩かないでくださいね。ポイントの切り替え次第でどこに行くかわかりませんし(笑)
by サットン (2009-10-23 13:39)
ホタルの館さん
JR西に国鉄型が多い理由、それは偏にお金がないからと言って良いでしょう。首都圏という大票田を持つ東日本、東海道新幹線というドル箱を持つ東海に比べ収益性が劣るのは明らかです。北海道、四国、九州各社のような経営安定基金もありませんでしたし。
よって西日本は競争の激しい路線や東西線のように事実上新車しか対応できない路線に重点的に新車を投入せざるを得ません。
その物持ちの良さは涙ぐましいばかりです。
by サットン (2009-10-23 13:49)
上から3枚目の写真ですが、
橋本駅の跨線橋に残る鋳物の親柱は鉄道院時代のものではなかったでしょうか?
JNR時代の常磐線の千代田線直通103系・・・変われば変わるものですね。しかし大概の車歴だわ。
by ファジー (2009-10-23 15:42)
自分も橋本駅に行った時、まことちゃんの像を見ましたので、
なぜここにあるのか分からなかったのですが、楳図かずお氏の
出身地が高野町だからだったんですね。
高野線の列車の写真を拝見しまして、また乗りに行きたくなりました。
by まるたろう (2009-10-23 17:26)
柿の葉寿司って、三重と奈良にもありますね。
まことちゃんがそんな所に立ってたら、何で!って思っちゃいますね。更に、高野線が赤と白の横ストライプならインパクト大でしょうね(笑)。前記事のびわこ号のレトロ広告、拝見させて頂きました♪
by いそしぎ (2009-10-23 19:46)
いつもお疲れ様です。
橋本駅は通る事があっても、下車した事がなかったのである意味新鮮に感じました。
南海の新車に比べて西日本のオンボロ105系では、これからの世の中は太刀打ちできないでしょうね。元々首都圏で活躍していた車両でして、無理に無理を重ねて運用している感じがして、実に痛々しい限りです。同じ運賃を払っていて本線と和歌山線との格差では余計に客離れが進みそうですね。確かに221系などはグレードが高いのですが、安くできる部分は安くしてローコストの新型車を投入すべきでしょうね。九州ができて西日本ができないなんて言い訳にしか聞こえません。最近の不祥事を耳にして余計にそう思います。
by UZ (2009-10-23 20:23)
ローカルな駅って、味わいがあって、良いですね。
by takechan (2009-10-23 22:40)
JRはずいぶんベテランですね。
南海もこれでは必死になりませんね。
りんかんのデザインは好きです。
by manamana (2009-10-23 22:50)
橋本駅は、数度しか訪れたことがありません。高野線の、平坦線と山岳線との接続駅になって、雰囲気がどうなったのか気がかりでした。
ふと鉄道唱歌を思い出しました。
「瞬くひまに 橋本と
叫ぶ駅夫に 道とへば
紀ノ川渡り 九度山を
すぎて三里ぞ 高野まで」
その昔から、高野参詣の起点だったんですね。
by のり (2009-10-25 08:23)
カラフルな発車標と駅の雰囲気のギャップが面白い~(^ ^ )
なんでこんな所にまことちゃんが・・・と思ったら、楳図かずおさんが隣町の出身なんですね!
105系、頑張ってるなぁ。103-1000に似ているなと思ったら、やはりそうでしたか。
まだまだ走りそうな感じですね。
by うたに (2009-10-26 13:04)
駅舎も車両も、駅前の通りまでがレトロですねぇ~^^
こういう駅前をぷらぷらしてみかんを買ってしまうおかあさん
なぜかわかる気がしますっ おはるも琴平の駅近くで
みかんを大量購入しましたっ 笑。
by haru (2009-10-27 19:04)
こんばんは。
提灯(?)がたくさんある駅ですね。
by ケイ (2009-10-27 23:41)
ファジーさん
ファジーさんのお見立てによると、この跨線橋なにやら歴史的意義がありそうですね。私は恥ずかしながら単に懐かしさだけで撮影しておりました。
103の千番代もまさか2両編成にバラされてローカル線で余生を送ろうとは想像もしていなかったでしょう。
by サットン (2009-10-30 21:34)
まるたろうさん
私もまことちゃんカレンダーには驚きました。帰るなりネットで調べた次第です。でも、あの表情、ちょっと怖かったですね。
高野線が事実上橋本で分断されてから初めて訪れましたが、次々に列車が発着する橋本駅は楽しかったです。
by サットン (2009-10-30 21:39)
いそしぎさん
柿の葉寿司、橋本駅に出店している「たなか」も本店は確か奈良の五條だったと思います。
赤白ストライプの電車、高野線の特急はかなり近い感じですね。下手すると沿線住民から提訴されるかも(笑)
びわこ号の広告、もっといろいろなものを記録しておけばと思っています。来年の課題です。
by サットン (2009-10-30 21:47)
UZさん
私も橋本駅は過去国鉄、南海ともに一度素通りした程度でした。それだけに新鮮でしたよ。
和歌山線の105、とっくに耐用年数を過ぎていると思われますが、国鉄民営化直前に関西には首都圏で使い古した車両が大量に移籍しており取り換えにはもうしばらくかかりそうですね。
by サットン (2009-10-30 21:54)
takechanさん
おっしゃるとおりのどかなローカルムード漂う駅でした。でも、南海のホームだけは忙しそうでしたね。
by サットン (2009-10-30 21:58)
manamanaさん
高野線とJRは直接競合しているわけではありませんが、本線とライバル関係の阪和線も似たりよったりかと。
南海のデザインは関空の開港を機にグレー系のものに改められましたが、なぜか高野線特急車だけは除外されました。それだけになかなか鮮烈なイメージを放っています。
by サットン (2009-10-30 22:04)
のりさん
高野線の系統分割のお陰で橋本駅はずいぶん忙しそうでした。JRの方はのんびりムードでしたが。
鉄道唱歌は国鉄線だけじゃなかったんですね。知りませんでした。
高野山地域への鉄道の輸送シェアは約25%程度だそうです。
by サットン (2009-10-30 22:10)
うたにさん
おっしゃるとおり古びたホームにフルカラーLEDの発車標、なかなかのミスマッチです。ちなみに南海の発車標はほとんどがフラップ式です。系統分割で乗り換えを強いられる乗客への配慮かと思います。
目を見開いて、口をアングリと開けているまことちゃんはちょっと怖いですよ。
by サットン (2009-10-30 22:16)
haruさん
もう少し時間があればあの商店街を抜けて紀ノ川まで行ってみたかったんですが。
みかん買っちゃいましたか(笑)子供の頃、旅のお伴というと冷凍ミカンでしたが・・・・。
by サットン (2009-10-30 22:20)
ケイさん
この提灯はだんじり祭のスポンサーです。
きっと今頃は取り外されていると思います。
by サットン (2009-10-30 22:23)