乗りつぶし 近鉄信貴線編 [鉄道の旅]
2.8キロのニクイやつ
時は前後しますが、先日の近鉄バス萱島線で八尾駅前に降り立った後の話です。
萱島線の車窓は往復するにはあまりに酷なものがあります。かといってすんなり電車で帰るのはもったいない。ふと思いついたのが近鉄信貴線の存在です。近鉄大阪線で八尾駅から一駅目の河内山本駅から分岐するわずか2.8キロの盲腸線ですが未乗のまま残っています。この機会に片付けてしまいましょう。
▲信貴線の電車は2両編成(河内山本)
信貴線の始発駅河内山本は商店街を中心に住宅が密集した大阪周辺ではどこでも見かけるような街並みの中にあります。
信貴線の乗り場は大阪線のホームに隣接して設けられていますが、2両編成の電車が停まる小さなホームはまるで別世界です。
▲信貴線の方向幕
次の発車は16:50。停車中の電車は2両編成ですが、普通の近鉄スタイル。VVVF制御車です。近鉄は本線系統でも短編成の電車をつなぎ合わせて使用するため専用車は必要ないようです。
高校生をはじめ帰宅する学生たちでさらりと座席を埋めて信貴山口へと向かいます。どんどん勾配を登って行きます。唯一の中間駅である服部川を過ぎた辺りからは大阪平野を見渡すほどに。JR久宝寺駅前のツインタワーマンションが聳える様も手に取るように眺めることができます。
40‰の勾配標が現れたところで16:55、終点信貴山口着。
▲信貴山口駅ホーム
行き止まり式の信貴山口は1線しかないものの両側にホームを従えています。今日はもちろん片側しか使用されていませんが、お正月の初詣シーズンには両側ともに使用されるようです。
▲終着駅のはずが駅名標には次駅表示が
ここからは西信貴ケーブル線が伸びており終点高安山でバスに連絡し、初詣には多くの参拝客を集める朝護孫子寺へのアクセスを担います。
なので駅名標には高安山が次駅として表示されています。高安山というと気象レーダーが設置されていることでも関西人にはおなじみです。
▲こじんまりとした駅舎
それでは改札口を出てみましょう。
駅周辺にはお土産物屋の一軒でもあるのかと思っていましたが、住宅しか目に付きませんでした。
▲西信貴ケーブル乗り場
再び改札口を抜けケーブル乗り場を覗いてみます。日中は40分間隔のダイヤ。停車中の列車?にも人影はありません。私も勝手ながらケーブルは乗りつぶしの対象から外していますので今回は見るだけにとどめます。車体に描かれた寅は朝護孫子寺の守護だといわれています。阪神とは無関係なので念のため。
ちなみにケーブル線はカード券類に一切対応していないためPitapa、ICOCAなどで乗車した場合、いったん改札口を出た後乗車券を購入して利用することになります。
▲高安山へと続くケーブル
参考までに西信貴ケーブルは延長1.3キロ。高低差は354mあるんだそうです。
▲イノブタ注意!?
駅構内にはこんな注意書きが。イノシシじゃなくイノブタが出没するようです。どこかで繁殖させていたものが野生化したんでしょうか。文面を読んでいると思わず失笑してしまいます。
▲お迎えが来ました
陽も傾いてきましたし、お迎えの電車が登ってきましたので引き上げます。
いやあ、八尾市内にこんなに味わい深い路線があったとは驚きです。大阪も狭いようで広いです。実はかつて外回りをしていたとき、八尾市も担当テリトリーでしたが、勉強不足を痛感させられました。
時は前後しますが、先日の近鉄バス萱島線で八尾駅前に降り立った後の話です。
萱島線の車窓は往復するにはあまりに酷なものがあります。かといってすんなり電車で帰るのはもったいない。ふと思いついたのが近鉄信貴線の存在です。近鉄大阪線で八尾駅から一駅目の河内山本駅から分岐するわずか2.8キロの盲腸線ですが未乗のまま残っています。この機会に片付けてしまいましょう。
▲信貴線の電車は2両編成(河内山本)
信貴線の始発駅河内山本は商店街を中心に住宅が密集した大阪周辺ではどこでも見かけるような街並みの中にあります。
信貴線の乗り場は大阪線のホームに隣接して設けられていますが、2両編成の電車が停まる小さなホームはまるで別世界です。
▲信貴線の方向幕
次の発車は16:50。停車中の電車は2両編成ですが、普通の近鉄スタイル。VVVF制御車です。近鉄は本線系統でも短編成の電車をつなぎ合わせて使用するため専用車は必要ないようです。
高校生をはじめ帰宅する学生たちでさらりと座席を埋めて信貴山口へと向かいます。どんどん勾配を登って行きます。唯一の中間駅である服部川を過ぎた辺りからは大阪平野を見渡すほどに。JR久宝寺駅前のツインタワーマンションが聳える様も手に取るように眺めることができます。
40‰の勾配標が現れたところで16:55、終点信貴山口着。
▲信貴山口駅ホーム
行き止まり式の信貴山口は1線しかないものの両側にホームを従えています。今日はもちろん片側しか使用されていませんが、お正月の初詣シーズンには両側ともに使用されるようです。
▲終着駅のはずが駅名標には次駅表示が
ここからは西信貴ケーブル線が伸びており終点高安山でバスに連絡し、初詣には多くの参拝客を集める朝護孫子寺へのアクセスを担います。
なので駅名標には高安山が次駅として表示されています。高安山というと気象レーダーが設置されていることでも関西人にはおなじみです。
▲こじんまりとした駅舎
それでは改札口を出てみましょう。
駅周辺にはお土産物屋の一軒でもあるのかと思っていましたが、住宅しか目に付きませんでした。
▲西信貴ケーブル乗り場
再び改札口を抜けケーブル乗り場を覗いてみます。日中は40分間隔のダイヤ。停車中の列車?にも人影はありません。私も勝手ながらケーブルは乗りつぶしの対象から外していますので今回は見るだけにとどめます。車体に描かれた寅は朝護孫子寺の守護だといわれています。阪神とは無関係なので念のため。
ちなみにケーブル線はカード券類に一切対応していないためPitapa、ICOCAなどで乗車した場合、いったん改札口を出た後乗車券を購入して利用することになります。
▲高安山へと続くケーブル
参考までに西信貴ケーブルは延長1.3キロ。高低差は354mあるんだそうです。
▲イノブタ注意!?
駅構内にはこんな注意書きが。イノシシじゃなくイノブタが出没するようです。どこかで繁殖させていたものが野生化したんでしょうか。文面を読んでいると思わず失笑してしまいます。
▲お迎えが来ました
陽も傾いてきましたし、お迎えの電車が登ってきましたので引き上げます。
いやあ、八尾市内にこんなに味わい深い路線があったとは驚きです。大阪も狭いようで広いです。実はかつて外回りをしていたとき、八尾市も担当テリトリーでしたが、勉強不足を痛感させられました。
以前は南大阪線沿線の会社本社のそばに住んでいましたが、
この信貴線は全く知りませんでした・・
朝護孫子寺は何回か初詣に行ったことがあります(車でしたけど)。
参道には露店も出てたし、夜のお寺は幻想的でなかなか良かった
ですよ。大きな寅の張子があったのを覚えています。
by OCEANBREEZE (2010-09-26 03:56)
素敵なミニ路線ですね。
イノブタ、「大抵は何もせずに通り過ぎます」
たまには、何かすることもあるという事ですね。
怖い怖い。
by manamana (2010-09-26 07:02)
この線、父に連れられて信貴山・生駒を訪れて以来45年くらいごぶさたです。訪問してみたいと思いつつ、いつも急行電車の車窓から通過してゆく風景を眺めております。
本当に懐かしい路線です。
by のり (2010-09-26 08:45)
六甲山のイノシシはよく聞きますが、信貴山のイノブタは初耳でした。
捕まえて食べたりしちゃいけないんでしょうか?(笑)
by Lionbass (2010-09-26 18:11)
こういうミニ路線は色々発見がありそうですね。本線と同じ電車が最短の編成でのんびり往復・・・東京でもこういう線はいくつかあります。さすがは信貴山、最急勾配40‰は凄い。
by Cedar (2010-09-26 19:11)
私もこの路線は、未踏線です。参考にさせていただきました。
by ファジー (2010-09-26 22:41)
近鉄で思い出しましたが、旧生駒トンネルが初公開されているそうですね。
100周年記念イベントの一つだそうです。
普段は心霊スポットとして何かと取り上げられることが多いですね。
by ホタルの館 (2010-09-26 23:54)
信貴線は、2年前の夏に乗りました。
自分としても、好きな路線の一つですね。
by まるたろう (2010-09-27 00:02)
イノシシ出没はよく聞きますが、イノブタは初めて知りました。ちょっと、驚きました。食肉用として改良されたものなのでしょうが、野生でも生きてゆける。そして、繁殖もしているんでしょうね。
この線、昔は上六から直通していたんでしょうか?
by む〜さん (2010-09-27 00:21)
ああっ!!8月末に親子見学ツアーで乗りました(^^)
ケーブルでぐんぐん登っていったのですが、
大阪府内なんですよね、ほんとびっくりしました。
うちのチビさんはこの2両編成の盲腸線がいたく気にいったらしく、
帰宅後しばらく「あの電車の運転士さんになりたい」と
マニアック発言しておりました。
by あさひ (2010-09-27 06:10)
関東民には縁のない路線であります(^_^;)てか近鉄自体乗ったことない…
イノブタ、初めて知りましたw
by あーちゃん&父 (2010-09-28 17:10)
こういう盲腸線に乗るのは楽しいですよね〜!
距離が短いので、じっくり見ることができますし。
うちはずいぶん前になりますが、味噌仕立ての鍋でイノブタを食べたことがあります(^^)
by うたに (2010-09-29 12:43)
OCEANBREEZEさん
南大阪線と信貴線では同じ近鉄とはいえ近くて遠いですね。
朝護孫子寺には私もクルマで行きました。もう何十年も前の初詣です。
by サットン (2010-10-01 23:19)
manamanaさん
お役所の立てた看板は隙を作らないためにあれこれ書くもんですから
かえって突っ込みどころ満載ってことになりますね。
by サットン (2010-10-01 23:22)
のりさん
私は子供の頃四條畷に住んでいましたので生駒にはよく行きましたが、
信貴山は初詣に一度出かけただけです。アクセスが良くないですからね。
機会があればケーブルで行ってみたいですね。久しぶりに。
by サットン (2010-10-01 23:26)
Lionbassさん
六甲のイノシシは今年は大暴れしているようです。全国的にサルやクマなども暴れまわっているようですが。ここはイノブタっていうのが一味違います。
by サットン (2010-10-01 23:30)
Cedarさん
近鉄の車両は使い回しの良さは天下一品ですからこのようなローカル線でも一般の車両で対応できるのが強みです。
私も40‰の勾配標には驚きました。近鉄線内で最急勾配だそうです。
by サットン (2010-10-01 23:35)
ファジーさん
信貴線は大阪近郊にしてはなかなか味わい深い路線だと思います。是非一度お出かけ下さい。
by サットン (2010-10-01 23:37)
ホタルの館さん
旧生駒トンネル、興味深いですね。トンネルに怪談はつきもののようですが本当に出るんでしょうか。
by サットン (2010-10-01 23:39)
まるたろうさん
身近な未乗線区をやっと片付けました。お薦め路線の一つですね♪
by サットン (2010-10-01 23:41)
む~さん
イノブタって食用に開発されたものですから本来野生のものはいないはずなんですけどこの駅には出没するようです。
上本町との直通って聞いたことがないですねえ。2両対応の設備では難しいと思われます。
by サットン (2010-10-01 23:48)
あさひさん
大阪にこんな鄙びた路線があったとは驚きですよね。もっとも私はケーブルはパスしましたが。
子鉄ちゃん、気に入ってよかったですね!なんとなく模型的なところがよかったんでしょうかね。
by サットン (2010-10-01 23:53)
あーちゃん&父さん
この路線、関西民にも縁遠いです。
イノブタはイノシシのようにクセがなく美味しいそうです。
by サットン (2010-10-01 23:59)
うたにさん
信貴線、もう少しじっくり見たかったんですが。唯一の途中駅服部川に下車するとか・・・。なにぶん夕方からの出動ゆえ毎度の如く駆け足になりました。
私はイノシシは食べたことありますが、イノブタは未体験です。
by サットン (2010-10-02 09:49)
西信貴ケーブルの寅の絵は微妙ですねぇ~。
イノブタ注意も、イノブタ限定のところが何ともですね・・・(^^;
by いそしぎ (2010-10-03 01:20)
いそしぎさん
この寅、確かに微妙です。なんかチョイ悪風ですね。
なぜイノブタなのか? 山の中腹なんでイノシシが出そうなんですが、なぜかイノシシでした。
by サットン (2010-10-03 17:11)