四国1/4周18切符の旅 ④特急剣山の車窓から [鉄道の旅]
特急に乗ってJR四国を支援
18切符の旅なのに2日目のスタートは特急であります。「軟弱者!」、「18キッパーにあるまじき暴挙!」とのお叱りが聞こえてきそうですが、18切符で乗りまくってもJRにとってはくたびれ儲けの骨折り損。特に経営環境が厳しいJR四国にとっては死活問題かも。鉄道ファンとしては適当に特急にでも乗ってJR四国の収益に貢献しようではないか、というわけです。
▲四国最大の駅ビル徳島駅
徳島東急インをチェックアウトし、しばし徳島駅前のバス景色を見物。徳島バスのデザインが一新されているのには驚きました。われながら迂闊であります。
ビンロウ樹が南国ムードを演出します。
▲徳島駅改札口
駅コンコースに入るとちょうどラッシュとあって多くの乗客が改札口から吐き出されてきます。さすがにJR四国で乗降客数2位を誇るだけのことはあります。活気を感じます。
▲タイムスリップしたような徳島駅ホーム
ところがホームに入るとこの光景。ステンレスの車両がいなければ昭和30~40年代といっても通じそうです。木造の上屋と古ぼけた跨線橋、立派な駅ビルとの共演がある意味見事であります。
高架化構想があるやに聞きますが、いったい何時まで使うのやら。
◆特急剣山3号(徳島9:03-10:14阿波池田)
▲特急「剣山」で貢献します
お目当ては徳島線の特急「剣山3号」。ツルギサンと読みます。今回の四国1/4周コースで特急に乗るなら高徳線か徳島線とヤマを張っていましたが、前回ご報告のとおり高徳線は普通列車で踏破したので「剣山」にお鉢が回ってきたわけです。
▲特急列車のお出まし
9時過ぎ、古めかしいキハ185 2連の「剣山」が到着、20名ほどが乗り込みます。私も最後に乗り込んだところナント!空いていました、かぶり付きシート!助士席後方のシートが空いています。ここに座ればデッキを挟むものの前面展望を楽しめます。これはラッキーと嬉々として席に着きます。しかし、こんな席に興味を示すのは鉄ちゃんだけってことですね・・・。
それでは展望席からの眺望を交えつつ阿波池田までご案内しましょう。
▲9:20 鴨島
定刻に徳島を発車、吉野川に沿って西へと進みます。
鴨島では徳島行448Dと交換。1200形+1500形の2連でした。
徳島線は1線スルー化が進んでおらず通過駅でもポイント部分は35キロ制限を受けユサユサと通過します。130キロ対応の高徳線に比べると断然ローカル色が濃くなります。
▲9:23 謎の観覧車
鴨島を発車すると右手に忽然と観覧車が現れます。ジェットコースターらしきものも見えますが人影がありません。なんじゃコリは!?と画像を拡大すると「吉野川遊園地」の文字が。ネットで調べるとなんと8月31日で閉園! しかし、よく持ちこたえてたもんだと感心。
▲9:25 阿波川島
特急「むろと1号」と交換。「むろと」を名乗るのは牟岐線の牟岐まで直通するから。そういえば「剣山3号」も徳島ではなく阿南始発です。
同じ185系ですが、前面の塗り分けがこちらと少し違います。本来は「むろと」のものが「剣山」デザインなんだとか。ややこしい・・・。
▲9:39 吉野川
進むにつれて吉野川が車窓に頻繁に登場し始めます。下流ではなかなか姿を見せなかったのに。だんだん谷が狭まってきた証しでしょう。これは穴吹駅手前の様子だったかな。
そういえばこの「剣山」の前身に当るのは急行「よしの川」でしたが、急行としても地味な存在でした。
それにしてもこの特急コマめに停まります。74キロで8駅停車。国鉄時代の快速の方が速かったかも。なかには無人駅もあるようで車掌さんは車内放送、検札、集札と忙しそう。
▲山間の駅阿波池田に到着
小さな分岐駅佃で土讃線に合流、10:14、阿波池田に到着します。
徳島ー阿波池田間、運賃1580円、自由席特急料金1150円、計2730円。JR四国の売り上げに貢献させていただきました。
▲駅名標
四方を山に囲まれた阿波池田、いい雰囲気です。
次の列車まで20分強ありますのでちょっと駅前に出てみます。その後、18切符の旅に復帰してあの秘境駅を経由して四国1/4周も大詰めを迎えます。
なんかJRでも自動改札ではなく有人改札がまだ残っていることに驚きましたwww
徳島線の特急は、通勤特急の役割にもなるからこまめに止まるって昔聞いたような?
by てんぽく (2011-09-25 03:09)
徳島線は過去3回乗車しましたけど、ローカルな雰囲気がよく出ていて、
また景色もよかったのを覚えています。
なお昨年、四国の霊場巡りを車でしていた時、9時半ごろ学駅に
立ち寄ったのですが、その時丁度、「剣山3号」が通過していきました。
今回紹介された、「むろと」の車両でしたね。
by まるたろう (2011-09-25 12:53)
てんぽくさん
JR四国では有人改札口が当たり前の光景になっています。ICカードの導入を計画中とのことですが・・・。
徳島線の特急はホント日常の足って感じですね。それだけに特急料金が高く感じました。
by サットン (2011-09-25 13:06)
まるたろうさん
私も徳島線は過去何度か乗っていますが、正直なところ印象にはほとんど残っていなくて。でも今回はかぶり付きでじっくり楽しめました。古き良きローカル線って感じでしたね。
185系のデザイン、なぜ2種類あるのか非常に疑問です。共通運用になるのは確実なのにね。
by サットン (2011-09-25 13:11)
1線スルー化なんて、一番簡単そうな気がしますが、
なかなか進まないのですね。
なかなか経営が大変そうですね。
by manamana (2011-09-25 17:34)
徳島線は長閑なローカル線ですね。モータリゼーションが進んでいる昨今では経営的に太刀打ち出来ないのではないでしょうか。
by UZ (2011-09-25 23:10)
四国の気動車特急というと、2000系!
…とかをすぐ想像してしまうのですが、そうか、キハ185が居たか。(^_^ゞ
次回は琴平へ向けての山越えですね!
by うたに (2011-09-26 12:48)
オレンジカードを買うのも支援ですよ!!
徳島線で気になっていた「辻」駅・・・昔、駅うどん屋だったと思うけど、
今は、どうなっているのだろう??
by 飛んでモアイ (2011-09-27 00:02)
manamanaさん
特急とはいえ2両編成に30人程度の乗客。徳島線は一線スルーさえ投資が回収できないってことなんでしょうね。
JR四国、本当にたいへんそうでした。
by サットン (2011-09-27 10:26)
UZさん
徳島線はローカル線情緒豊かな路線でした。特急が似合わないとも言えますね…。
維持していくのはたいへんだと思いますが、徳島県にとっては背骨に当たるだけに残さなければならない路線だとも思います。難しいですね!
by サットン (2011-09-27 10:43)
うたにさん
国鉄の忘れ形見の185系、特急としては徳島周辺に限定されてしまいすっかり影が薄くなってしまって。JR九州の方が存在感あったりして…。
この後は今回のクライマックスに進みます。
by サットン (2011-09-27 11:00)
飛んでモアイさん
オレンジカード、まだあったのかって感じですね。私としてはやはり乗って支援したいところです。
辻駅って佃の隣なんですね。なんとなく雰囲気はわかります。うどんというより祖谷蕎麦が似合うかも。
by サットン (2011-09-27 11:21)
四国には、まだ一度も行ったことがありません。
電車に揺られて、川の景色を楽しみたいですね。
by いそしぎ (2011-10-02 11:18)
いそしぎさん
山がちな四国では鉄道は概ね海か川に沿って敷かれています。でも海が見える区間って少なく、ビューポイントはほとんどが川沿いの風景になっています。代表的なのが大歩危や予土線から見た四万十川の景色でしょう。
四国に行かれたことがない方って意外に多いですね。是非!
by サットン (2011-10-02 14:25)