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国立京都国際会館 [タウンウオッチ]

ホールオタクの聖地です!

京都市営地下鉄国際会館駅から長い地下道を抜け、さらに屋根付きの連絡通路を辿ると目の前に今回の目的地であるこの建物が現れます。国立京都国際会館。雨の中に建つ台形を組み合わせたコンクリート打ちっ放しの巨大な建物は荘厳ですらあります。

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▲雨の中に建つ京都国際会館 合掌造りのイメージ

今日はここで開かれるあるシンポジウムを聴講に来たというわけです。もちろんその講演内容に惹かれてのこと。しかし、ホールオタクの私としては今回の会場も講演に負けず劣らず魅力的なのであります! この京都国際会館こそわが国初の国際会議場、かの地球温暖化防止会議「京都議定書」もここで採択されました。そのメインホールが今日の会場、ホールオタクが萌えないわけがありません。

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▲ロビー・ラウンジ 巨大なV字柱が圧巻

それでは京都国際会館について何時もの能書きを。とはいえ会館のHPの受け売りですが。
冒頭に記したとおり日本初の国際会議場として1966年京都市の北、宝ヶ池に開館。2000人収容、8ヶ国語同時通訳に対応できるメインホールを中心に大小会議室で構成されます。大谷幸夫氏設計のシンボリックな外観も印象的です。イベントホール、アネックスホールなどを逐次増設し多様化するコンベンション需要に応えつつ今日に至っています。近年各地に国際会議場を名乗るホールが登場していますが、これほど会議利用に特化した施設は見かけません。

なお、岡崎の「京都会館」とは別物ですので念のため。

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▲ロビーから日本庭園を見る

そうそう、この建物はウルトラセブンのロケにも使用されています。「ウルトラ警備隊西へ」の回で地球防衛軍の施設として登場しております。確か宇宙ロボットキングジョーが宝ヶ池に現れ、この建物に迫っていたかと。・・・・話が脱線してしまいました。

玄関ホールで受付を済ませずいぶん長いアプローチを抜けると吹き抜けのロビーが現れます。ガラス越しに広がる雨の日本庭園が幽玄なムードを醸し出しています。このへんの雰囲気は都心立地の他施設にはないところ。この会館の人気の秘密かもしれません。
いよいよメインホールに入ります。

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▲憧れのメインホール!

ドアを潜るとこの巨大な空間が! この瞬間がホールオタクには堪らないのであります。
空席を探してまずは1階席から物色していきます。1階席こそこのホールを特徴付けるレイアウトが展開しているのです。通常会議のレイアウトというとスクール形式(イス+テーブル)かシアター形式(イスのみ)の何れかですが、ここはスクールとシアターが交互に配置されています。これがわが国唯一という「国連形式」のレイアウトのようです。ところがテーブル席は既に埋まっています。みんなどれだけ早く来ているのでしょう。致し方なく2階席へ。ここも小テーブル付きの前列の席は満席、やっと中ほどに席を占めます。

開館から45年、随時ブラッシュアップを行っているだけに館内は良好な状態を保っていますが、さすがに古さを隠せない部分も。2階席部分の段差はかなり急で高齢の参加者が立ち往生している姿を何度か見かけましたし、1階席も随所に僅かな段差が潜んでおり私も何度か足を取られました。構造上の問題でいじれないのでしょう。
それでも2階席から見るメインホールの光景はニュースなどで見るとおり。台形の空間、階段状のステージ、天空に浮かぶ地球をイメージした天井の円盤などなど。
ホールオタクとしては満足、満足。

※京都国際会館の詳細は 会館WEBサイトをご覧下さい。ホール見学ツアーもありますよ。


◆本来の目的は・・・・

ホール見物だけじゃなく講演の方ももちろんきちんと聴講してきました。今日のお題は「再生医学研究の最前線」。文部科学省ほか主催のiPS細胞研究の現状を一般人対象に説明するというものです。

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▲気になるiPS研究の現状

私も十数年前から質の悪い病気と付き合っており、このiPS研究の進展如何では治療の可能性が見えてくるわけです。講演内容はかなり噛み砕いたものになっていたように思いますが、いま一つイメージがわきませんでした。まずはiPS細胞生みの親といわれる京都大学山中伸弥教授のナマの声を拝聴できたことと、私の病気への臨床応用は5年後が目途とのスケジュールを知ることができたのが収穫でした。
それにしてもこの荒天の中、メインホールを埋め尽くす聴衆を見たときiPSが如何に期待を集めているか実感したのでありました。

ホールを後にすると幸い雨は上がっていますが、既に日は没しておりました。帰路は地下鉄を乗り継ぎ三条から京阪で帰宅するとしましょう。

※iPS細胞に関しては文部科学省のサイト 「iPS  TREND」をご覧ください。


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コメント 4

まるたろう

国際会館は、外観だけは見たことがありますが、中の様子は知らな
かったので、よく分かりました。立派な施設ですね。
by まるたろう (2011-12-01 22:04) 

京葉帝都

山中先生のお話を生で聴けてよかったです。
国際会館は伝統と未来が調和していて素晴らしい建物ですね。
ここから叡電の宝ケ池駅まで歩いたら随分時間がかかりました。


by 京葉帝都 (2011-12-03 01:51) 

サットン

まるたろうさん

この建物はニュースにも良く登場するので見たことあるって人は多いでしょうね。一度見たら忘れられない印象的なデザインでもあります。さすがは国立だなと思いました。
by サットン (2011-12-03 11:46) 

サットン

京葉帝都さん

山中先生は我々患者にとって神様のような存在です。まさに神の声を聞いた思いです。
今回初めて訪れた国際会館、内外ともに非常に印象的でした。今度は見学ツアーに参加したいと思いました。
以前はネックだったアクセスも地下鉄ができたことで問題はなくなりました。駅から濡れずに入館できました。
by サットン (2011-12-03 11:55) 

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