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能勢電に乗って疫病退散 [鉄道の旅]

コロナなんてぶっ飛ばせ!


またまた長期の休眠状態を続けてしまい申し訳ありません。

5ヶ月ぶりの記事はいつものとおり地元能勢電ネタであります。

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▲今夏の風鈴電車 テーマは疫病退散

新型コロナ禍が収束しないままに迎えることになった2020年の夏、いろいろな意味で「いつもと違う夏」になってしまいました。
そんな中、能勢電が疫病退散電車を走らせているとのことで、遅まきながら様子を見に行って来ました。

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▲2020年の風鈴電車を担うのは1755F(日生中央)

この疫病退散電車は能勢電が毎夏走らせている車内に特別装飾を施した風鈴電車の今年のテーマが「疫病退散」となったものです。
今夏の風鈴電車を担うのは1700系(元阪急2000系)1755Fの4連です。疫病退散のご利益があるという妖怪アマビエさんをデザインしたヘッドマークも掲出しています。
その運用は能勢電のHPで公表されており、この日は日生線の区間運用に就いているとのこと。つまり、日中はわずか一駅間の日生線をちょこまかピストン運転しているだけなので、これなら時間を気にすることもないと、凶暴な日差しが照る中、山下駅に向かったのでありました。

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▲短冊と風鈴が天井を埋める車内

山下のホームで待つこと暫し、「疫病退散号」とご対面です。4連の中間2両の車内は無数の短冊や風鈴で装飾されています。短冊は全国から募集したものなんだそうです。ここまでは例年の風鈴電車と変わらないんですが、短冊の内容が「コロナに負けるな!」といったコロナ絡みのものが大半であることと、アマビエさんのイラストが添えられている点が今年を象徴しています。

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▲短冊にはそれぞれのアマビエのイラストが


◆1700系のこと

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▲昭和38年製造か・・・・

さて、今回風鈴電車の任に就いた1700系ですが、阪急からのオールドルーキー5100系や7200系の投入が続き、残るは4編成(多分)のみとなっているようです。能勢電に来てからも既に30年、製造からは約60年と長期に亘っての活躍が続いていますが、そろそろ終焉のときが近付いていることは確かでしょう。


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▲広幅貫通路の名残

古き良き時代の阪急電車を偲ばせるベテランに会えるのもそう長くはないかも知れません。あの特徴的なコンプレッサーのサウンドが耳を楽しませてくれるのも今のうち。今年の秋は能勢電を訪ねてみては如何でしょうか。

なお、疫病退散号の運転は9月7日までとなっておりますのでご参拝はお急ぎ下さい。

ご参考 過去の能勢電装飾電車の記事もございます。
    2012年 お正月バージョン >コチラ
    2014年 夏バージョン >コチラ
    2015年 お正月バージョン >コチラ


お忙しい中、ここまでお読みいただきありがとうございます。ついでにもうちょっとお付き合いいただければ嬉しいです。まあ、愚痴ですが・・・・・。
冒頭に書いたように「いつもと違う夏」が展開しておりますが、私の周囲でもいろいろと起こっております。
まずは自然災害。7月の長雨が続いた後、自宅に隣接する山の斜面が崩落、土砂や倒木が家の間近まで押し寄せて来たのです。いやあびっくりしましたよ。物的被害は幸いになかったものの、その日は半日断水。家の前の生活道路は1ヶ月の間通行止めとなり不自由な生活となりました。その後はみなさんご承知のとおり記録的猛暑・・・毎年記録を更新しているような・・・が9月に入っても続いております。関西の軽井沢といわれる能勢地方ですが、堪える暑さです。それでも下界に比べ3度は気温が低いため、猛暑日、熱帯夜は概ね免れているのは幸いです。
続いて健康面。10日ほど前のこと右足親指が腫れ始め歩くのも困難になったため外科を受診。深爪をした際に傷口から雑菌が入ることによるひょう疽とのこと。その場で爪を剥がされ患部は今も包帯でグルグル巻きです。
それから・・・もう止めておきます。記事本編より長くなりそうです。
それではみなさん、コロナや熱中症に負けずに残暑を乗り越えましょう。

タグ:能勢電鉄
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硬券屋

更新待ってましたぁ!
開運切符とかも売って商売すればいいのに阪急系はお上品やなぁ。
ちゃんと整備したら電車も長持ちやな。部品とかは現在の車両と重さの関係であんまり共有化もできんと思うけどどうなってるのかは気になるところ。でも風鈴はええよな。風情あって
by 硬券屋 (2020-09-02 16:43) 

Cedar

ご無沙汰でした。
今週末に関西に行くのですが、残念ながら能勢電詣での時間はとれません~久々に能勢電も良かったなぁ。
by Cedar (2020-09-02 18:57) 

まるたろう

能勢電の駅訪問は何年か前にしましたが、実際に乗りにいったのは
2007年以来ですので、そろそろ再乗車しにいかねばと思いながら、
まだ実現できていないですね。
by まるたろう (2020-09-02 20:53) 

サットン

硬券屋さん

長らくお待たせしてしまい申し訳ありません。
記念乗車券の類は一時のブームも去り、旨味が少なくなっているようです。その代わりに各社鉄道グッズ販売に熱を入れているようです。能勢電もあれやこれや販売中です。
能勢電の車両は最古参1700系をはじめ丁寧にメンテされていて気持ち良いです。
1700系と阪急最新の1000系の部品類、電球からモーターまで共通するものは極僅かじゃないでしょうか。
by サットン (2020-09-03 15:51) 

サットン

Cedarさん

こちらの方こそ長らくご無沙汰してしまい申し訳ありません。
これまでも関西にお越しになっていることは貴ブログ記事で拝見しておりました(読み逃げでスミマセン)。また次の機会にでも能勢電をお訪ね下さい。ご多分にもれずずいぶん乗客が減っているようですし。
by サットン (2020-09-03 16:10) 

サットン

まるたろうさん

早速のご来訪ありがとうございます。
2007年以来となりますと駅はともかく車両はずいぶん入れ変わっていると思います。いずれも阪急電車でおなじみの顔ぶれですが。
by サットン (2020-09-03 16:17) 

のり

ご無沙汰しています。
当方もなんとか生きています(笑)。

疫病・豪雨・酷暑・台風…

本当にどうなってしまったのかと思うほどですね。

とんでもない台風が接近中とか…

伊勢湾台風の時のかすかな記憶(一歳の頃ですが激しく揺すられる木に「木が倒れるぅ!」と叫んでいたことを鮮明に覚えています)…。

母親が「この時だけは家が潰れると思った」と風の恐ろしさを今でも語ります。

ほんとうに恐ろしい。


そして、

「疫病退散!」

なんとか早く収束してほしいものですね。
by のり (2020-09-04 20:38) 

京葉帝都

しばらくぶりです。HMはタイムリーだし、たくさんの風鈴がぶら下がる天井も賑やかなこと。「疫病退散」のフレーズから“門戸厄神からやってきたのか”とイメージしました。もっとも1705車(元阪急2000系)が今津線で運用されていたかどうか分かりませんが。能勢電移籍後に広幅貫通路が狭幅に改造されたのは、川西能勢口駅手前の急カーブへの対策のためだったのかどうか?
by 京葉帝都 (2020-09-05 13:02) 

サットン

のりさん

本当にとんでもない夏になってしまいましたね。鉄道各社ともGWに続いて夏休みという書き入れ時も奪われて・・・。体力のない会社は存続の危機も噂されているようですし。私が居たホテル業界もこのままでは壊滅状態に陥るのは必至だと思われます。
わが能勢電も目に見えて乗客が減っています。「疫病退散」は能勢電の心の叫びなのかも知れませんね。どうかアマビエさんのご利益がありますように!
by サットン (2020-09-06 18:45) 

サットン

京葉帝都さん

ご無沙汰しておりました。
「疫病退散」はひょっとするとコロナで乗客減少が続く能勢電をはじめ鉄道各社の悲痛な叫び声かも知れませんね。
広幅貫通路の狭幅化は阪急時代に行われたように記憶しています。京都線用2300系も同様の改造を受けていたように思います。能勢口の地平駅時代の急カーブ懐かしいです。高架化された今でもかなりキツイものがありますが。
by サットン (2020-09-06 19:29) 

やまびこ3

こんにちは。
がけ崩れ、お怪我がなくて何より、被害が少なくて不幸中の幸いでした。
能勢電の電車は阪急の臭いを残していて、上品でしっとりしていいですね。津軽鉄道の風鈴電車を思い出しました。
お体にも気を付けてお過ごしください。

by やまびこ3 (2020-09-08 06:23) 

サットン

やまびこ3さん

ご心配いただき恐縮です。本当びっくりしました。本格復旧は国の補助金の査定が終わってからだそうです。
能勢電1700系は阪急スタイルの原型を色濃く残す最後の現役車両ですが、今も十分に整備を受け走り続けています。同年代の私にとっても頼もしいヤツです。
残暑まだまだ続きそうですがお互い無理せず乗り切りましょう。
by サットン (2020-09-08 17:00) 

H.E

能勢電は涼しげな雰囲気を演出していますね。山あい?を走るにはぴったし!?千葉は里山ですから三方山に囲まれた大阪が恋しいです。北総では山崩れはありません。
by H.E (2020-09-13 11:09) 

サットン

H.Eさん

この風鈴電車、すっかり能勢電の夏の風物詩となっているんですが、一般の乗客の反応はクールで天井を見上げている人などほとんど見かけません。
能勢電の北端部分は大阪近郊とは思えない深山幽谷の車窓が展開します。神鉄の六甲越えにも引けを取らないかと。
関東平野はだだっ広いですから山を見て季節の変化を感じていた大阪人には慣れるまでキツイですね。
by サットン (2020-09-17 19:01) 

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