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京阪プレミアムカー遅まきながらの体験乗車 [鉄道の旅]

まずは8000系を体験

ずーっと懸案だった京阪特急「プレミアムカー」にやっと乗車して来ました。登場から既に4年が経過しております。
11月のとある平日、スルッとKANSAIバス印ラリーの京都市交通局、京都バスの2社局をやっつけて出町柳へやって来ました。大阪に帰るには京阪特急、京阪特急といえばプレミアムカー、実に自然な流れです。

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▲ようやくのプレミアムカー

16:50頃改札口に出向くと次の特急は16:58発とのこと。窓口でプレミアムカー券を所望すると「1人席か、2人席かどちらが良いか聞かれます」。1人席を希望し料金500円をICOCAで支払おうとすると交通系ICカードは不可とのこと。

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▲豪華絢爛なプレミアムカー乗降口(淀屋橋)

ホームに下りると列車は既に入線済み。プレミアムカー実車と初めての対面を果たします。赤いボディに金箔を貼り付けたような豪華な設えのドア周りに気分は高まり、さらにアテンダントさんの出迎えを受けテンションも最高に。

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▲レシート状のプレミアムカー券

車内に入ると白い天井と黒いシートのコントラストが鮮やかで控えめに散りばめるように使われたゴールドが良いアクセントになっています。大人のムードとでもいうんでしょうか。

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▲ゆったり感は十分過ぎるほど

指定された7C席に着きます。シートはピッチ、幅ともに十分なスペースが確保されています。掛け心地も軟らか過ぎず、しっかりとしたホールド感が良い心地です。このシートの大きな特徴といえるのが左右に大きく張り出したヘッドレストです。着席状態で後方の様子を見ようとすると前傾姿勢をとり通路に顔を出さないと見えないほど。隣席から寝顔を覗かれる心配も無用です。また下手なフットレストがないのも好ましい点。足を投げ出せますから。一方改造車ゆえの欠点として窓とシートの割付が合っていないという点が挙げられていましたが、幸い7C席は特に違和感はありませんでした。

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▲大きく張り出したヘッドレスト

出町柳を5名ほどの乗車で発車し、三条で約15人、祇園四条で10人弱、七条で5人弱の乗車があり全36席の車内は賑わいます。客層はビジネスマン、学生風、母子連れ、おばさんのグループと多様です。指定券を買わずに乗って来た乗客もおり、アテンダントさんも忙しそうです。
七条を出ると途中枚方市で多少の入れ替わりがあった程度で車内も落ち着きます。アテンダントさんも余裕ができたのかグッズ販売に回ります。例によって京橋で半分以上の乗客を降ろし、17:55淀屋橋に到着、約1時間の快適な旅が終わります。もう少し乗っていたかったというのが率直な感想です。

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▲折り返しは全車指定席の「ライナー」


◆案外早く根付いた「指定席」


開業以来特別料金は徴収せず全種別乗車券だけで利用できた京阪にとってプレミアムカーは初めての有料且つ座席指定車となります。長年に亘って定着して来た特急も無料という文化が変化するのに一体どの位の時間を要するのか注目していました。5年、10年・・・。ところが新しい文化は案外早く定着したようです。当初の8000系に加え3000系にもプレミアムカーが導入され、全車指定席の「ライナー」も増発されています。折りしもコロナ禍で密を避けるという風潮も追い風になったのかも知れません。乗客も慣れているようで今回見た限りでは誤って乗ってくる乗客は見かけませんでした。

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▲盛況を示す淀屋橋駅18時台の空席案内


◆新快速Aシートと比較すると

プレミアムカーと、ついつい比較してしまうのが京阪間で競合するJR西日本の新快速に導入された「Aシート」です。こちらは一部を除き先着順の自由席ですが、料金500円とプレミアムカーと同レベル。しかし、設備は特急普通車並とプレミアムカーに大きく水をあけられています。JRの場合グリーン車という上級クラスとの兼ね合いで思い切ったグレードアップは難しいという事情もあるのかも知れません。一方京阪は従来の特急でも優れた接客設備を提供しており、特別料金を徴収する以上はかなりグレードを上げないと差別化が図れません。このあたり、前を向いて座るだけで特別料金を召し上げている某鉄道会社にはない苦労が窺えます。

※新快速Aシート体験乗車については >>コチラ

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▲淀屋橋からは千里中央経由で帰ります(新大阪)

淀屋橋で18時台のプレミアムカー空席情報を見ると先発のライナーは一般席が空いているもののプレミアムカーは満席。次発の特急も満席。その後の特急は△印ですが、発車間際には×に変わるのでしょう。

バス印を2社局記帳し、念願だったプレミアムカー乗車も果たし能勢へと帰ることとします。最近お気に入りの千里中央から阪急バスで箕面のトンネルを抜けるルートを今回も選択。梅田周辺の混雑を回避しつつ帰宅できました。能勢電スマヌ!


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