バス祭り2012ダイジェスト [バスの旅]
すっかり秋の恒例行事となったスルッとKANSAIバス祭り、今年も9月23日に開催されました。会場は、市営交通100周年を記念して京都市宝ヶ池の京都国際会館の駐車場とイベントホールです。昨夜来の雨も上がり、私も出掛けてみました。今回の会場は駅近なので楽チンです♪
▲にぎわう会場
今回はスルッとKANSAI加盟26社局24台が集結、今日は、その中から注目のバスたちをご紹介しましょう。
▲京都市バス100周年記念デザイン
今年のホスト、京都市バスが100周年記念塗装で登場。本来濃緑のラインをピンクに変更しています。他にも4種の色違いがあるそうです。
▲江若交通
久しぶりの返り咲きは江若交通。エコブームを受け自転車ラック付きバスを投入です。
▲下津井電鉄バス
岡山からは下津井電鉄バス。こちらも自転車ラック付き。廃線となった鉄道路線の沿線地図をデザインしたラッピングバスでした。
さて、今回は初めてスマホから投稿してみました。慣れない作業に汗たらたらであります。見にくい点もあろうかと思いますが、ご容赦のほどを。
バス祭りの詳細は改めてお伝えしますのでご期待下さい!
ローカル路線バス乗り継ぎの旅聖地巡礼 ⑤福知山駅前 [バスの旅]
スクランブルでお届けします
この時間は「特急くろしおでパンダの街へ 下巻」をお届けする予定でしたが、「自民谷垣氏総裁選不出馬」の報を受け谷垣氏の地元京都府福知山駅前から急遽お送りすることになりました。なお、「特急くろしおでパンダの街へ 下巻」は後日あらためてお届けいたします。ご了承下さい。
と、報道特別番組風に始めてみましたが、中身は例の如くバス旅ファンの暇人企画であります。どうぞお気軽にお付き合い下さい。
▲バス旅の強~い味方 バス案内所 隣のビルには・・・
京都・三条京阪から出雲大社を目指したのは番組第8弾。平成23年3月のこととされております。メンバーは太川陽介、蛭子能収に加え川上麻衣子の3人組でした。
京都駅前、亀岡、園部と乗り継ぎ日も暮れた福知山駅前に着いた一行が立ち寄ったのが北口にある京都交通の案内所。ここで兵庫県方面へのバス路線について情報収集しますが、今日の終バスは出た後と判明、1日目に区切りをつけます。そして一行が投宿したのが「福知山アークホテル」。先日ご報告のとおり私も泊って見ました。川上麻衣子の面影を求めて・・・。
京都駅前~亀岡駅前の追跡記事は >>>こちらにあります。
この案内所で私も舞鶴から大阪への高速バスの乗車券を発券してもらいました。気のいいおばさんが対応してくれましたが、バス旅一行に応対していたのと同一人物かな?
偶然ですが、隣のビルには谷垣禎一事務所が入っていました。
鉄道の街の風格今はなく
▲駅前に集う京都交通バス
そして翌朝、一行は難関京都・兵庫府県境突破を目指して下夜久野行きの京都交通バスに乗り込むのでありました。上の写真の後のバスが停まっている場所が夜久野線が発車する2番乗り場です。
しかし、福知山駅前は高架化に伴って激変しましたね。私が山陰を度々訪れていた学生時代はもちろん地上駅。いかにも鉄道の街という賑わいというか、風格がありました。駅前にはマクドナルドがあり、停車時間を利用してよく食料調達に出向いたものです。当時の鈍行列車はここで2~30分の停車なんてザラでしたからね。そのマクドも姿がありません。調べてみるとより人の集まる、つまりクルマでのアクセスが良い郊外に移っているようです。
かつての福知山駅というとこんなことも・・・当時、日本最長の鈍行列車だった824列車で深夜の福知山に到着し(23:51着)、大阪からの急行「だいせん5号」(0:39発)で再び山陰方面に突撃・・・なんともハードな行程ですが、夜行列車を宿替りにしていた懐かしい時代です。
▲丹海バスも姿を見せます
京都交通一色の感がある福知山駅前のバス景色ですが、少ないながらも丹海バス(丹後海陸交通)も乗り入れています。KTR沿線を地盤とし与謝野町に本社を置くバス会社ですが、今は阪急阪神グループの一員です。でも、青灰にオレンジの渋いデザインは今も変わりません。
以上、谷垣ショックに沈む福知山駅前からお伝えしました。
そうそう、私は別に自民党支持者ではありませんので念のため。
☆第12弾は12.8%を記録!
9月1日に放送された「ローカル路線バス乗り継ぎの旅第12弾 松阪~松本編」の視聴率が消息筋の話で12.8%(関東地区)と判明。テレ東にしては上々の数字ではないかと。視聴率至上主義に迎合するつもりはありませんが、自分の応援する番組が良い数字を取っているのはやはり気持ちがいいもんです♪ 来るべき第13弾に期待が高まります。
この記事はテレビ東京 番組HPと 併せてご覧いただくと一層お楽しみいただけます。
特急くろしおでパンダの街へ 中巻 [バスの旅]
湯快リゾートの快適な(?)一夜が明け、2日目は打って変わって晴天となりました。
今日の予定は、娘たちはお目当てのパンダ見物にアドベンチャーワールドへ。一方、私は全くノープラン。10時前に娘たちをバスに乗せた後ホテルのロビーや喫茶コーナーで読書に耽ります。添乗員失格ですな。
▲明光バスに乗ってみよう!
お昼過ぎに腰を上げ白浜駅へ向かうためホテル近くの千畳口バス停へ。白浜でバスというと町内に本社を置く明光バスですが、私は初めて。ちょっとコーフン。バス停に着いたときは私一人でしたが、後からグループが現れ10数人に膨らんだところで12:21発の紀伊田辺行きが到着、車内は満席に。草原の湯、新湯崎など湯が付くバス停が続くのは流石に温泉地、と感心していると浜辺に沿って走り白良浜着。浜辺は文字どおり芋の子を洗う賑わいで、このバスからもドッと下車がありました。旅館街を抜け、とれとれ市場前でさらにまとまった下車があり白浜駅前で降りたのは5人もいませんでした。
ここまで約20分、430円。普段均一運賃に慣れている身には割高に感じました。
▲これが明光バス・・・・??
明光バスのデザインって見たことあるよなあ・・・・っていうか近鉄バスそのままじゃないですか! 下の近鉄バスと見比べると違いを見つけるのも苦労します。運転席下にMeikoのロゴが遠慮がちに入っている程度でしょうか。ネットで調べると近鉄が筆頭株主なんだとか。他に南海も大口出資しているそうです。
▲こっちは近鉄バス
先日ご紹介した京阪京都交通も京阪バスそのままのデザインでしたが、あちらは最初から京阪傘下として誕生したもので明光バスとは少々事情が違います。
確認したわけではありませんが、おそらく近鉄バスからの譲渡車ではないかと思われます。
▲明光バスいろいろ
ところが、近鉄カラーばかりが明光バスではありません。このトロピカルなデザインも明光バス。他にも高速路線車と同じ青紫に白帯を巻いたものや、パンダバスも見かけました。いったい明光バスの正体は?と思ってしまいますが、近鉄カラーが多数派ではあるようです。
▲白浜駅前トワイライトゾーン
そんな白浜駅前にエアポケットのような一画が。飲食店主体に「シャテキ」なんていう看板も見えますが、どこもシャッターを下ろしたまま。夜になると開店するんでしょうか?
白浜駅は町の中心から遠く離れて立地しているため駅に降り立った観光客はさっさとタクシー、バスで旅館に向かい駅前は全体的に閑散としていました。
パンダを通して日本を考える
さて、この間娘たちはアドベンチャーワールドを訪れお目当てのパンダとの面会を果たしたようです。クルマでの来園者を中心にたいへんな賑わいだったそうで。
アドベンチャーワールドの詳細は >>>こちら http://aws-s.com/
▲白浜は世界有数のパンダの都
アドベンチャーワールドでは中国との協力の下パンダの繁殖が行われております。現在9頭が飼育されており、他にも数頭が中国に里帰りしております。これだけの成果を上げているのは中国国外では異例の快挙だそうです。
8月10日に生まれた赤ちゃんパンダも既に公開されていますが、時間限定。残念ながら時間が合わず見られなかったそうです。
白浜の堅調な集客はパンダが支えていると言っても良いでしょう。
▲こちらは水浴び中のクマ
ところが今でもパンダは上野にしかいないと思っている人は少なくないようです。これは日本の情報の流れが歪んでしまっているからに他なりません。上野でパンダが生まれたときには連日これでもかと全国ネットで報じたメディアも白浜のときはさらりと流すだけ。この差はなんなんだ!と激しく疑問に思います。この大手メディアによる出鱈目な情報の取捨選択はパンダだけではありません。地方発信の情報は事件、事故以外は概ね黙殺。一方首都圏発信なら渋谷ヒカリエ開業なんていう唯のローカルネタでも全国ネットで垂れ流す。これが日本の情報の流れのようです。
全国のブロガーの皆さん、大手メディアが黙殺している情報をどんどん発信していきましょう!
▲白浜のパンダをよろしくネ!
パンダからえらい方向に話題が飛んでしまいました。
ラストに白浜駅のパンダのモニュメントを。どこか物憂げに媚びているような表情がたまりません。
さて、この後は娘たちと合流して大阪に帰るだけですが、駅を覗くと特急「くろしお」は今日もまた・・・・。
ローカル路線バス乗り継ぎの旅聖地巡礼 ④三条京阪前 [バスの旅]
テレビ東京の超人気番組(?)「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」ゆかりのスポットを訪ね歩くという暇人企画「聖地巡礼」、今回は猛暑の中、よりにもよって京都は三条京阪にやって来ました。
東海道五十三次の終着点として知られる地でありますが、バス旅においても非常に重要な役割を果たしております。この番組、今夜放送の「松阪ー松本編」で第12弾を迎えますが、第2弾(東京・日本橋~京都)でゴール地点に、第4弾(京都~宮島)、第8弾(京都~出雲)ではスタート地点に指定されているのであります。
※第2弾では滋賀県河瀬駅前でギブアップ、到達できず。
▲三条大橋 鴨川沿いを行く京阪電車の姿今はなく
三条京阪・・・京阪電車の三条駅前ということで普通なら京阪三条と呼ばれるところですが、なぜかひっくり返して三条京阪が定着しております。このような逆転現象は関西では大阪・野田阪神でも見られます。
今や地下駅となったその三条駅から灼熱の地上に這い出るとすぐそばには鴨川を跨ぐ三条大橋が。現在のものは昭和25年に架け替えられたものだそうですが、欄干などはそれらしくデザインされております。鴨川を西に渡ると「東海道中膝栗毛」の主人公、弥次さん、喜多さんの像があったりします。
そして、この場所は第8弾の番組オープニングが撮影されたスポット。マドンナは川上麻衣子でした。妖艶ですねえ。オヤジ殺し!
毎度真夏の京都に来ると暑さに喘ぐように歩く西洋人の肥満したオバチャンの地獄のような形相がそこここで見られ哀れを誘います。かく言う私も川に飛び込みたくなる暑さであります。
▲旧三条駅跡地はレストラン街に
地上駅時代の敷地は今では「KYOEN」と呼ばれるレストラン街に変身しております。中庭を囲むように平屋建て(一部2階建て)の店舗が並んでいますが、駅直結の一等地にしては贅沢な土地使い。さすが京都!って感じです。
ちなみに上の写真は三条通り側から南の方を見たところ。昔なら京津線の電車に轢き殺されるような位置ですな。
このすぐ横に高山彦九郎土下座、いや御所遥拝の像が鎮座しております。駅前のレイアウトが変わったせいかすっかり目立たなくなりました。
▲市バス4番のりば
さて、話はバス旅に戻ります。
前述したように番組には過去3度絡む三条京阪も一番スポットを浴びたのは第8弾でしょう。出雲を目指す一行は「それでは、まず京都駅に行きましょう」との太川陽介の号令一下、ここ4番のりばからJR京都駅へと向かうのでありました。なんの迷いもなく「まず、京都駅」っていうところに仕込みの匂いを感じてしまいますが。
そうそう、バス停は「三条京阪前」となりますね。
▲バス旅一行と同じく5系統で京都駅へ
三条京阪から京都駅へと向かう市バス路線は意外にも1路線だけでした。他には京都バスか川を渡って河原町三条からってことになります。
その唯一の京都駅行きが5系統、なんと整理券系統であります。洛北岩倉と京都駅を結ぶ長距離路線だからなのでしょう。もちろん市バスの大部分は220円の均一路線であります。余談ながら方向幕の系統表示が白は整理券系統、青は均一系統、オレンジは循環系統と色分けされております。
一行が乗り込んだ5系統、実は「番組開始以来通算201本目のバスです」と太川リーダーが興奮気味に語っていたのが思い出されます。
私も一行の足跡を辿るように5系統に乗車します。四条河原町、四条烏丸とターミナルを経由し、最後は烏丸通を一気に南下して京都駅に着きました。
そして、この後さらに一行の後を追うべく京阪京都交通のバスに乗ったのでありました。 >>>こちらに続く。
第4弾(三条京阪~宮島)は枚方市駅前に続きます。 >>>こちら
北近畿タンゴ鉄道を目指して [バスの旅]
あの路線バスで福知山を目指す!
KTRこと北近畿タンゴ鉄道に乗らねばなりません。路線延長114kmに及ぶ第3セクター鉄道の代表格であるKTRに全くの未乗というのは乗りつぶしを志す者としてあまりに不甲斐ない! KTRのエキスパートである“まるたろうさん”の記事にも「KTR、今年こそは・・・・」、「来年こそは・・・・」とコメントを繰り返すこと有余年。このままではまた今年も未訪で終ってしまうと一念発起、7月も終ろうとするある日KTRの拠点福知山を目指したのでありました。
▲京都駅前はドライミスト噴射中
京阪間に住む私が福知山を目指すなら、普通は大阪から福知山線か、京都から山陰本線ということになりますが、今回のスタート地点は京都駅前であります。改札口は通りません。
勘の鋭いバス旅ファンの方ならお気付きでしょう! そう、ここから亀岡まで路線バスに乗って行こうというのでありますね。「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」第8弾京都~出雲大社編(平成23年3月放送)でバス旅一行が利用したのが京阪京都交通の国道線です。今時、JRと並行する京都ー亀岡間に路線バスが生き残っているとは!と、番組を見た私は激しく惹き付けられたのでありました。
▲聖地京都駅前バスチケットセンター
猛暑が続く今夏でありますが、今日も例外ではなく途中利用した京阪電車の運転室からは「只今の外気温は35度」と列車指令からの無線連絡が聞こえておりました。京都駅前のバスターミナルでは市営交通事業100周年記念企画の一環として「京(みやこ)の駅ミスト」と称したドライミストを実施中ですが、効き目も虚しく思わずエアコンの効いたチケットセンターに駆け込みます。
こここそバス旅第8弾で一行に亀岡ルートを教示してくれた聖地なのであります。
ここで今日の行程をまとめてご紹介しておきますと・・・・
京都駅前14:08-(京阪京都交通バス)-15:13亀岡15:27-(2215M)-15:43園部15:46-(1139M)ー17:03福知山
◆京阪京都交通国道線に乗る
▲京阪京都交通が発着するC2のりば
その国道線は日中おおよそ1時間に2本の運転、次の発車は14:08です。塩小路通りに面したC2のりばからは北部方面の他にも岡山方面への高速バスが発着。折しも14:05発の倉敷行きの下電バスが発車を待っており、国道線のバスは直前まで待機を余儀なくされます。
行先案内の「水族館」とは今年3月に梅小路公園に開館した京都水族館のこと。京都駅から中途半端に遠いため観客輸送には路線バスが大活躍。最寄の七条大宮バス停にも「京都水族館前」を付け加えて集客に努めます。
▲まんま京阪バスの京阪京都交通
ようやく乗り込んだのがこちら ↑ のバス。親会社の京阪バスそのもののデザインです。というか前後ドア、幕式表示の旧型車は京阪バスのお下がりのようです。「平成8 日野」の京阪バスお馴染みの車体表記もかすれておりました。唯一自己主張しているのが前面のエンブレム。これだけは「京阪」の漢字表記から御所車に変わっています。
14:08、10名弱の乗客を乗せ京都駅前を離れます。ここで失敗が! 先程チケットセンターで買ったレモンティーのボトルを置き去りにして来てしまいました。つまらぬミスですが、これが後々辛いことに・・・・。
▲桂大橋で桂川を渡る
七条通に入り、その七条大宮・京都水族館前で2名が下車します。その後は七条通をはずれ住宅地の中のような細い道に分け入って行き桂川に差し掛かります。この路線をJRと並走と書きましたが、実際には山陰本線よりも大きく西側に回り込んで亀岡を目指します。この路線が真価を発揮するのはこの先(阪急)桂駅東口からのようで10名強が乗車し車内は賑わいます。皆、手に手に飲み物を持って。ああ、のどが渇いた・・・・。
▲聖地「中村軒」を車窓より見学
桂川を渡ると桂離宮前です。バス旅第8弾でマドンナ川上麻衣子が「桂離宮を見たい!」と衝動的に下車したところですな。しかし、事前に予約をしてない一行は敢え無く門前払い。次の亀岡行きを待つ間に訪れたのが和菓子の店「中村軒」でした。一行はここで桜餅などお買い上げ。今回は生憎車窓からの見学となりますが、通過する一瞬にもそのオーラを感じます。店頭もご覧の賑わい。ここでもバス旅の影響力の大きさを感じます!?
さて、桂駅東口発車後も大型バスが走るにはギリギリという感じの狭い道路を行き、国道中山からようやく国道9号線に入り「国道線」の本領発揮。京都市立芸術大学最寄の芸大前で楽器を抱えた学生諸君が10名ほど下車して行きます。辺りは既に老の坂峠の山の中、えらい所にあるもんだと思っていると驚くのはまだ早い。峠もサミットに近付いた頃現れたのが京都成章高校前バス停。夏休みにも拘らず高校生が大挙して乗車、立ち客も出る有様。峠を越えて亀岡側から通学しているようです。
▲亀岡からは電車でGO!
羊腸の道で老の坂峠を越え一気に亀岡盆地に駆け下り、大本教本部の木立を左に見て15:20亀岡駅前に到着。定時が15:13着ですから少々遅れたようです。先程までの賑わいはどこへやら、ここで降りたのは5名ほどでした。バスは次の保津川乗船場前が終点になります。
ここまで実乗時間1時間12分、630円の旅でした。JR嵯峨野線なら快速で20分、400円で済む行程です。まったく勝負にはなりませんが、JRの221系に飽きたときには使えます。
◆渇きに耐えつつ山陰本線を往く
亀岡からはおとなしく電車で往くことにします。バス旅一行はこの先も京阪京都交通で園部、さらに西日本JRバスで福知山と進んでいきますが、さすがに時間的、金銭的に付き合い切れません。
▲振り子電車が出迎える福知山に到着
次の園部行は15:27発、時間に余裕がなく急いで乗車券を購入し下りホームに下ります。おっと、飲み物を確保せねば!とホームを見回すも自販機が見当たりません。探しているうちに電車が到着し、ここでも水分補給失敗・・・・。次の乗り継ぎ駅園部でもお約束の3分接続で座席確保が精一杯。ゴールの福知山まで喉の渇きと闘うことが決定したのでありました。途中特急との行き違いや通過退避で数分間停車する駅もありましたが、自販機などある様子もありません。それにワンマン運転とあって電車を降りるには一番前のドアまで行かねばなりませんし。
福知山に着くなり、出口へと向かう降車客の流れに逆らうように自販機に突撃したのでした。
◆駅弁もない福知山で宿泊
KTR乗りつぶしは明日に譲り今日は福知山に泊ります。夕食は久し振りに駅弁でもと構内を探すもそれらしいものは見当たらず。致し方なくKIOSKで「丹後ばら寿司」を調達しました。しかし、福知山ですら姿を消した駅弁、いよいよ希少な存在になりつつあるようですね。
▲駅北口の福知山アークホテル
今夜の宿は北口から徒歩3分の福知山アークホテル。そう!ここはバス旅第8弾の1日目に一行が投宿したバス旅ファン憧れの宿であります。ちょっと興奮しつつチェックイン。
ホテル1階の「食房和楽」は一行の夕食会場にも選ばれております。
なお、ホテルの様子はあらためて宿泊記をアップいたします。
▲今夜のメニュー「丹後のばらずし」と一番搾り
さて、今夜の晩餐「丹後のばらずし」です。甘辛く炊き上げた加悦米のご飯に焼き鯖のそぼろを敷き詰め錦糸卵、椎茸、かまぼこを散らしてあります。丹後地方のお祝いの席の定番料理だそうです。甘辛く味付けされたご飯が絶妙でした。量的にはちょっと寂しいかなとも思いましたが、十分満腹になりました。680円と値段もお手頃。ただ、ビールを飲みながら食べるには少々甘いかも。
さて、いよいよ明日はKTR乗りつぶしに出撃です!
ローカル路線バス乗り継ぎの旅聖地巡礼 ③神戸名谷 [バスの旅]
路線バスに乗ってしあわせの村へ行こう!
テレビ東京系にて絶賛不定期放送中の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」に登場した聖地を巡るオタク企画も「枚方市駅前」、「阪急石橋」に続いて第3回を迎えました。お蔭様で同好の士にはご好評をいただいておりまして、「ローカル路線バスの旅」を検索キーワードにしたアクセスが急増中であります。バス旅ファンの意外な多さに正直驚いている次第であります。
そんな私が神戸市営地下鉄乗りつぶしを敢行し意気揚々とやって来たのは地下鉄名谷駅前。神戸市須磨区の聖地であります。
▲ここが名谷駅
地下鉄の駅とは思えない立派な構えの名谷駅は神戸市北西部に位置する須磨ニュータウンの玄関口であります。
この地をバス旅一行が訪れたのはシリーズ第11弾、高松~伊勢編の1日目のこと。放送が今年4月28日と現在のところでは最新作にあたるのでご記憶の方も多いことと思います。
ちなみに第11弾のメンバーは、何時もの太川陽介、蛭子能収のコンビに加え、マドンナいとうまい子女史。私的にはなかなか息の合ったトリオとお見受けしましたが。
▲19:44の最終バスには乗れず
11弾特例のルールで明石海峡大橋を高速バスで渡り舞子バス停に上陸したバス旅一行は三宮を目指して山陽バスを乗り継いで名谷に辿り着きます。乗務員のアドバイスに従って神戸市バス120系統「しあわせの村」行きに乗り継ごうとするも時間は既に20:05、終バスは出た後。ここは潔く第1日目に区切りを付け、明日の初発時刻を確認して宿探しに移ったのでありました。
上の写真では最終バスは20:25発となっていますが、これは番組放送後に増発されたもののようです。まあ、いずれにしても途中のひよどり台止まりなので使えませんが。
▲名谷駅で宿情報を求めるも・・・・
そして周辺の宿情報を求めて蛭子・いとうコンビが突入して行ったのが名谷駅の窓口でした。
「この辺にホテルありますかねえ?」という蛭子さんに対し、応対した若い駅員の口からは「名谷にはないですね・・・・」という答えしか聞けず。それにしても椅子から立とうともしない駅員の接客態度はさすが公営交通。親方神戸市、ここにあり!って感じでしたね。
結局、タクシーに乗りドライバーお薦めの「舞子ビラ」を目指すも生憎満室。その後も朝霧付近と思われるラブホ(←検証の結果「ジャガーホテル明石」と判明)に突撃するなど彷徨う一行が今夜の宿を得たのは明石駅近くになったのでした。
私なら西神中央駅前の「西神オリエンタルホテル」を薦めますが。
▲太川リーダーが無理矢理こじ開けたドトール須磨パティオ店
翌朝、再び名谷駅前に舞い戻って来たバス旅一行。7:33発のしあわせの村行きに乗るべくバス停に向かうと、そこには「ドトール」が。モーニングコーヒーを調達しようとするも開店は数分後の7:30。ここで太川リーダー強権発動。ドアをこじ開け「ぼくたち33分のバスに乗るんだけど、まだだめ!?」と談判。結局、4分早く開店させてしまうのでありました。メディアの力を振りかざしたこの行為にBPOに問い合わせが相次いだとか。←ウソ!
事件現場となった「ドトール 須磨パティオ店」に私も入ってみました。玄関には確かに7:30開店と明記されています。店内はほぼ満席。辛うじて空席を見つけ一休みです。アイスコーヒーを飲んでいる間も千客万来。いや~、恐るべしバス旅人気!?
▲いざ!しあわせの村へ
こうしてモーニングコーヒーを手に入れたバス旅一行は晴れてしあわせの村行きの神戸市バスに乗り込んだのでありました。しあわせの村なんてなんだか怪しげな名前ですが、番組によると神戸市営の健康増進施設なんだそうです。
この後一行はしあわせの村で更に市バスを乗り継ぎ次なるポイント「三宮」へと向かうのであります。
ローカル路線バス乗り継ぎの旅聖地巡礼 ②阪急石橋 [バスの旅]
第4弾(京都ー宮島)の足跡を訪ねて
バス旅ファンの皆さん、こんにちは!
7月8日、BSジャパンでバス旅第1弾「横浜ー氷見編」が再放送されましたね。ご覧になりましたか。私、第1弾はネット動画でしか見たことがなかったのでありがたく拝ませていただきました。ネット動画も一斉手入れがあったようでほぼ全滅してしまったようですしね。いずれにしてもバス旅ファンにとってBSジャパンの番組表チェックは欠かせません。関西地区の方はKBS京都も要チェックですね。
さて、聖地巡礼第2回は前回ご紹介した「枚方市駅前」同様シリーズ第4弾の1日目に通過した大阪府池田市の阪急石橋駅前を訪ねました。
▲商店街の突き当たりに自動改札が
石橋駅は阪急宝塚線と箕面線の分岐駅。いわば阪急電鉄の原点ともいえる駅であります。現在も主要駅であることには変わりはありませんが、西口の改札口はというとご覧のとおり。商店街のアーケードに溶け込むように乗客を待っています。ある意味、軌道法に則って誕生した宝塚線の駅らしい佇まいです。
▲カフェ オー・ソーレ・ミーヨ
枚方市ー(京阪バス)-JR茨木ー(阪急バス)-石橋と駒を進めてきた太川陽介、蛭子能収、根本りつ子のご一行、ここで乗り継ぎに時間ができたため駅前商店街で休憩タイム。
入った店が「カフェ オー・ソーレ・ミーヨ」。ご一行はホットココアなどを飲みつつ一息つきます。3月の雨の日、バス旅で冷え切った体にココアが滲みたようです。ちなみにこの店はピッツア、パスタなどが自慢のようです。
▲阪急バスで県境越えに挑む
ここで茨木から乗ったバスの乗務員さんの助言で乗り継いだのが阪急バスの96系統西宮北口行き。つまり大阪、兵庫の府県境を軽く突破です。毎度苦労する県境越えも市街地が連続する阪神間はこんなもんです。ただし、西宮北口行きは本数が少ないので要注意です。また、阪急石橋のバス停は駅から3分ほど歩いたところにあります。駅前が前述したような有様なのでバスが乗り入れできないんです。
▲JR茨木行きで逆打ち巡礼
今回私は西宮北口には向かわず、一行が辿った道を遡ってJR茨木を目指します。これを敬虔なバス旅教信者は“逆打ち”と呼び尊んでおります。
この92系統JR茨木行きは国道171号線(西国街道)に沿って、池田、箕面、茨木各市を結ぶ幹線ルート。イメージとしては大阪モノレールの蛍池ー宇野辺間の少し外側を行く感じです。本数も概ね1時間に4本が設定されており便利です。
▲国道171号線沿いのバス旅
私が乗った便は今は亡き西日本車体工業製のボディを装架しております。その名のとおり西日本では珍しくもないバスではありますが、今後は消えて行く一方です。
阪急石橋を10名ほどの乗客を乗せて発車します。その後もコマ目に乗客を拾い、箕面高校前では高校生がどっと乗車、通路にも立ち客が溢れます。順調に流れていた171号も日曜とあって箕面市内のショッピングモールの駐車待ちの列が本線を塞ぎしばらく渋滞。そこを抜け出し再び東進し、豊川で大阪モノレール彩都線の高架を潜ります。茨木営業所前で乗務員交代のため運転停車、ラストスパートといきたいところですが、茨木市街の渋滞に巻き込まれノロノロ運転を強いられます。結局JR茨木には1時間10分ほどで到着しました。
バス旅一行がこの地を訪れたのは2009年3月の雨の日。一方、私が訪ねたのは初夏の晴れの日。少々イメージの異なる今回の聖地巡礼でした。
番組ホームページ http://www.tv-tokyo.co.jp/sat/backnumber/090328.html
ローカル路線バス乗り継ぎの旅聖地巡礼 ①枚方市駅前 [バスの旅]
バス旅一行の足跡を訪ねて
ほぼ一月ぶりの記事更新となりました。ここはひとつ新機軸を打ち出さなければ、と世に問うのがこの記事であります。そう、先日「この記事」でご紹介した「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」(テレビ東京系)で太川陽介、蛭子能収、マドンナご一行が標した足跡を訪ねてみようという企画であります。この番組も既にシリーズ11作を数え、その足跡は宗谷岬から枕崎まで全国津々浦々にわたります。遠方は無理でも大阪周辺にも「聖地」は点在しております。その聖地を巡ってみようというわけです。記事タイトルに①が付いているとおり②、③も企んでおります。この番組をご存じない方は「なにをアホなことを・・・」と思われるでしょうが、こんなことをやっている物好きもいるということでお付き合い下されば幸いであります。
というわけで最初に訪れたのがここ、京阪枚方市駅前であります。シリーズ第4弾「春の山陽道」編において、京都・三条京阪から広島・宮島を目指す途中に立ち寄っております。時に平成21年3月のこと。(放送日基準) マドンナは根本りつ子さんでした。蛭子さんは枚方をマイカタと読んでしまい、太川リーダーから指導を受けております。もちろんヒラカタが正しい読み方。
▲一行が昼食に立ち寄ったとされる「マツモト」
三条京阪を出発後苦労して京都・大阪の境を突破、樟葉駅前から京阪バスで枚方市駅前に降り立ったバス旅一行はこの店で昼食を摂っております。選んだ店がお好み焼き「マツモト」。大阪にやって来たのでお好み焼きという選択だったように記憶しております。駅南口のサンプラザ3号館の3階であります。番組放送後、来店客が激増したとか、しなかったとか。
▲京阪バス案内所 K-bit
英気を養った後一行が立ち寄ったのが北口にある京阪バスの案内所。K-bit(Keihan Bus Information & Tickets)の窓口。手探りで進むバス旅においてバス会社の案内所は心強い味方でありますね。
ここで太川リーダーが「西の方に進みたい」と相談を持ちかけます。意表を衝くアバウトな質問にも窓口の女性係員さんはひるむこともなく「JR茨木行きがありますよ」とのアドバイスを授けてくれたのでありました。
▲北2番乗り場からJR茨木へ
淀川を越え茨木へ向かうこの路線を掴まえたことでこの後の展望が開けてきます。乗務員さんに再び「西へ・・・」と質すと「阪急バスに乗り換えると石橋まで行けますよ」。そう、阪急バスの縄張りである茨木へと駒を進めることで大阪・兵庫府県境突破の糸口も見えてくるのでありました。京阪バスの一大ターミナルである枚方市駅だけにここでのルート選択を誤れば、この後の行程に大きく影響したに違いありません。案内所スタッフのアドバイスは正に値千金と言ってよいでしょう。
▲枚方近鉄の抜け殻
番組とは関係ありませんが、枚方市駅前の顔だった近鉄百貨店枚方店が入っていた建物です。今年2月に閉店し、看板の類は全て撤去され、屋上の広告塔も塗りつぶされた建物はなんともメリハリがありません。枚方市駅前からは三越、長崎屋が相次いで撤退してしまい、人口40万を誇る枚方市の玄関口であり特急停車駅であるこの駅の駅前広場に面した場所から大型店は全て姿を消しました。買い物するにはクルマが欠かせない町となってしまったのです。近鉄の抜けた後が有効活用されることを望みます。
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」聖地巡礼第1弾はいかがでしたでしょうか。なにぶんにも番組を見た記憶を頼りに構成しておりますので誤っている部分もあるかも知れません。お気付きの点がありましたらご遠慮なくご指摘下さい。
次回はあなたの住む町にお邪魔するかもしれません。それではまた!
番組HPは http://www.tv-tokyo.co.jp/sat/backnumber/090328.html
☆この前「三条京阪前」は >>>こちら
☆この後「阪急石橋」は >>>こちら
阪急バスの新車に遭遇 [バスの旅]
バスで散歩もいいもんだ
GWの連休の谷間、何時もの病院通いです。
通院には自宅からも実家からもモノレール利用が定番なんですが、今日は時間がたっぷりあるので実家からバスを使ってアプローチしてみました。
▲ピッカピカの新車に遭遇
阪急曽根駅から阪大病院へは千里中央で乗り継げばバスだけでアクセス可能ですが、千里中央行きの時間が合わず桃山台行き(25系統)を選択しました。曽根駅前にやって来たのはピッカピカの三菱ふそうエアロスター。どうやら新車に当ったようです。千里営業所所属の3002号車。
▲一新された車内
乗り込むと車内もピッカピカ、新車の匂いが漂います。さらに驚いたのはインテリアデザインが一新されていること。阪急バスの車内というと電車に類似した木目の壁面にゴールデンオリーブのシートというバスにしては個性的なインテリアでしたが、この車両は白い内張にブルー系のシートという爽やかな内装に変更されています。
ネットで調べたところ、この3002号車は今年4月頃から運行を始めたばかりの文字どおりの新車ですが、インテリアの変更は昨年頃の新車から実施されているようです。
※路線バスのインテリアについては、コメントでもご指摘いただいているとおり、バリアフリーと関連があるようです。その点について詳説している記事がありましたので、ご紹介しておきます。 >>>コチラ
▲従来の阪急バス車内
こちらがこの後千里中央から乗った従来タイプの阪急バス車内インテリア。電車と共通したイメージではありますが、どことなく古臭い感じがして好きではありませんでした。新インテリアは没個性的ながらクールなムードに好感が持てます。
▲阪急バスのICカードはhanica
車内の広告にこんなのがありました。ICカードhanica登場のお知らせです。こちらも4月から導入されたばかり。もちろん、pitapa、ICOCAも使えます。
なにかと新しさが目につく春の阪急バスであります。
▲伝統の阪急バスカラー
一方エクステリアデザインは基本的に半世紀以上変わっていないようです。伝統のマルーンならぬクリーム色に水色を組み合わせ窓下に白・赤・水色の帯を配したデザインです。すっかりお馴染みではありますが、少々古臭くもあります。私としてはそろそろニューデザインの登場を期待したいところです。
▲桃山台駅前バスプール
約25分(210円)で桃山台駅前に到着。ゆったりした駅前ロータリーには千里ニュータウン各所を結ぶ阪急バスが発着します。ニュータウンとはいえ開発が始まってから半世紀、随所に昭和の香りが漂う桃山台駅周辺であります。
このところすっかりバスネタ強化キャンペーンと化しておりますが、次回は鉄道ネタをお届けしようと思っております。どうぞお楽しみに。
☆今回ご紹介した阪急バスがそのままのデザインで青森を走っているという衝撃的な事実をネット情報で知りました。十和田観光電鉄の代替バスに阪急の中古車が充てられ、塗装変更もされずに走っているそうです。加えて京阪バスも。報道でも大きく取り上げられた仙台空港の大阪市バスに並んで東北の地を走る関西出身の路線バス。一度現地でその姿を見てみたいものです。
京阪バス 直Q京都・京都交野なんば線体験乗車 [バスの旅]
京阪バスが大阪難波に殴り込み
・・・・というわけで私がOCATバスターミナルから乗り込んだのは4月1日に開設されたばかりの新路線、京阪バスの直Q京都「京都交野なんば線」であります。
▲OCAT 4番乗り場
「直Q京都」は京阪バスが運行する高速道路経由の直通急行バスの愛称で、第1弾として京都駅とJR松井山手地区を結ぶ京都松井山手線が開設されております。その松井山手線成功の余勢をかって新設されたのが京都駅と大阪難波を結ぶ京都交野なんば線なのであります。
▲OCATに掲示された直Q京都の案内
京都交野なんば線はその名が示すとおり、鉄道では乗換えを強いられる京都と大阪・ミナミを直結する他、やはり直通列車の設定がない大阪府交野市・京都府京田辺市地区とミナミ、京都駅エリア間の旅客の取り込みを狙ったものです。
そんなわけで大阪側のターミナルを難波・OCATに設定したわけですが、難波というと京阪グループにとってはアウエイに当るだけにまさに殴り込みの感があります。
▲行先表示と車内LCD表示
私が乗車したのは開設から半月ほど経過した4月半ばの平日、難波発14:25の便。バスは発車時刻間際に4番乗り場に入ります。OCAT紹介記事で書いたとおり、この乗り場は車路がガラス壁で仕切られているためバスの写真はこの程度です。・・・・京都到着後にきちんと撮影しました。
前面の行先表示は「交野・京都駅八条口」となっております。
▲49席+補助席8席の車内
乗り込んだのは私の他に妙齢の女性1名だけ! 意表をつく路線設定だけに利用者に浸透するまでに時間も手間も掛かるのでしょうが2名というのは厳しいですね。ちなみに車内は正座席が49席とごく普通の高速仕様ですが、短時間の路線なのでこれで十分。前より4席は女性優先席となっていますが、かぶり付き席は外しているところはさすが京阪。
▲西船場JCT
バスはOCATを出るとすぐに湊町入口から阪神高速1号環状線に入ります。この後阪神高速13号東大阪線、近畿自動車道、第2京阪道、阪神高速8号京都線と次々に高速道路を梯子しながら京都駅を目指します。
それではしばらく直Q京都からの車窓をお楽しみ下さい。
▲大阪城公園とOBP
今日は幸い渋滞にも遭わず西船場JCTから東大阪線に入り大阪都心を横断して行きます。法円坂を過ぎた辺りで左側に見えて来たのが大阪城公園の背後に建ち並ぶOBPのビル群。大阪城公園の緑のボリュームに圧倒されます。
▲森ノ宮電車区
続いてJR森ノ宮電車区が。
ありゃ~・・・・どんぴしゃりでポールがど真ん中に被ってしまいました。遠慮がちに載せておきます。
▲東大阪JCT
大阪市内中心部をはずれ車窓に工場や倉庫が目立ちはじめると東大阪JCT。ここから近畿自動車道に入り進路を90度転進、北に向かいます。
▲まもなく門真JCT
JR学研都市線をオーバークロスすると右手にはなみはやドーム、三井アウトレットパークの巨大な屋根が近付いてきます。
▲門真JCT
門真JCTで第2京阪に入り再び進路を東に。2年前に全通したこの第2京阪こそ直Q京都の生みの親ともいえる存在です。実は自宅近くを第2京阪の高架がはしっており「高架からウチを見てみたい」とずっと思っていたのでやっと念願が叶うわけです。窓に額を押し付けて固唾を呑んでいると、見えました! 透明な防音壁越しにしっかりと。思ったより近くに見えたので驚きました。
▲京阪交野市駅前
沿線に田園地帯が目立ち始めると交野南ICでいったん第2京阪を下ります。交野市内のバス停に立ち寄るためです。すれ違う路線バスには「なんば線」の広告が。
まず京阪交野市駅前。ここで1名が降車し、新たに2名が乗車。ここまで約35分、運賃は500円。
▲JR河内磐船駅前
続いてJR学研都市線河内磐船駅前に。ここでは乗降ともにゼロ。
おもしろいのが交野市内の2停留所間でも利用可能な点。わずか5分少々の区間ですが、運賃も220円で設定されています。まさか利用する人はいないと思いますが。
交野北ICから第2京阪に戻ります。
▲高速京田辺
枚方東ICから第1期開通区間に入り京都府に越境するとすぐに高速京田辺に到着です。ここでも乗降ともにありませんが、乗務員交代が行われました。難波から約1時間、600円。
さて、このバス停は京田辺PA内に設けられています。JR松井山手駅は徒歩圏で、直Q京都開設に併せて付近を走る京阪の一般路線バスにも高速京田辺前バス停が新設されたそうですが、周辺から隔絶された感のあるPA内のバス停は集客上問題がありはしないか気になります。かといって駅前を経由しようとすると高速を下りなければならない。高速路線バスの悩ましいところですね。
▲突然の豪雨
複雑なランプウエイを抜け本線に戻り、久御山JCTが近付いた頃突然の大雨が車体を叩きはじめ京都競馬場のスタンドも遥かに霞んでおります。
巨椋池料金所から阪神高速8号京都線に入り、京都の都心部に向け北上します。上鳥羽出口で高速道路とおさらばし一般道へ。京都市内の降車専用エリアに入り最初のバス停十条駅では降車なし。続く大石橋(九条駅)で1名降車、結局、なんば出発時と同じ2名だけを乗せて15:48頃ほぼ定時に京都駅八条口に到着しました。なんばから1時間23分、運賃800円の快適な移動でした。
▲京都駅八条口に到着
さて京都駅到着後バスは折り返し15:53発のなんば行となるわけですが、乗車口には数十人の行列が。そのうち約20人ほどが乗車していきます。中には松井山手線と間違えたのか入口でUターンする人の姿も。ダイヤ上7分後には松井山手行が発車する予定なので十分想定されるシーンです。当面は誤乗防止に神経を使うことでしょう。
▲松井山手便よりも派手目の側面デザイン
なんば線に充当される車両は松井山手線同様京田辺営業所所属の日野セレガですが、今回の路線開設に合わせて新規に導入されたものだそうです。ボディには松井山手線用に比べかなり派手なロゴが入っており昼間なら容易に区別できそうです。
▲リアデザイン
さて、気になる利用状況ですが、私が乗った便こそ終始貸し切り状態だったものの折り返し便は盛況を呈していました。他の方の乗車ルポを拝見していても概ね20~30人と記されています。派手なPRも打っていない新規路線にしては上々のスタートではないでしょうか。また、旺盛な区間利用が見られたという点も共通した感想のようです。京阪バスのパンフレットを見ても京阪間直通旅客よりも区間利用者を意識しているのではと思わせる謳い文句も少なくありません。
運賃、所要時間を鉄道と比較しても、難波ー京都間 直Q京都 800円/83分、鉄道(地下鉄+JR) 770円/約45分 と両方とも鉄道利用に分があり時間は鉄道が圧倒しています。
一方、難波ー交野市間では 直Q京都 500円/38分、鉄道(地下鉄+京阪) 540円/約55分
と形勢が逆転します。もちろん直Q京都には乗り換え不要という大きなアドバンテージもあります。
さらに認知度を上げればまだ伸びしろがあるように思えます。
このような隙間商法は京阪バスだけでなく、関西地区で見ても大阪バスの東大阪ー京都線やウイラートラベルが路線バスに進出した京都ー梅田ー大阪南港線など次々に新設されています。各社とも新たな収益源を求めて懸命に模索している姿が窺えます。今後もアッと驚くような路線の新設があるかもわかりません。
☆直Q京都松井山手線の体験乗車記はこちらをご覧下さい。
http://mirai82.blog.so-net.ne.jp/2011-08-14