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タイガースが勝てば半額になるホテル [ホテル(その他)]

ホテルニューアルカイックで実施中

まさにギャンブルのような宿泊プランを実施しているのが阪神尼崎駅近くの「ホテルニューアルカイック」である。阪神との相互乗り入れを控えた近鉄系の都ホテル&リゾーツに4月から加盟したことでも話題になっている。

さて、噂のプランは「2008年猛虎プラン」と銘打ち、宿泊当日のゲームにタイガースが負ければ8000円のところを勝てば4000円になるという。(いずれも一人当たり宿泊料のみ、税・サ別)
条件は、前日までの予約であること。つまり、後出しは不可。雨天中止、引き分けは負け扱いになる。
詳しくはホテルニューアルカイックのホームページを参照。(HPはコチラ
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シングルルーム(ホテルHPより)

快進撃が続くタイガース、ホテル側も気が気ではないだろう。

 

 


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日経トレンディ ビジネスホテル格付けを斬る!大阪編 [ホテル(その他)]

日経 TRENDY (トレンディ) 2008年 05月号 [雑誌]

日経 TRENDY (トレンディ) 2008年 05月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日経ホーム出版社
  • 発売日: 2008/04/04
  • メディア: 雑誌
さて、お待たせいたしました。日経トレンディによる「ビジネスホテル格付 大阪編」が発行されました。ちょっと遅くなってしまいましたが・・・・。

■再び問う、ビジネスホテルとは
前回の東京編でも苦言を呈したとおり、今回も”ビジネスホテルの定義付け”ができないままでの取材となったようです。
対象ホテルの基準は一応価格帯ということで5000円~1万円のラインを引きその中から抽出したそうだ。この価格帯だと大阪市内には無数のビジネスホテルがひしめいており、その中からどういう理由で掲載されたホテルを抽出したのか甚だ疑問である。
例えばトーコーシティホテル梅田など最近名称を東興からトーコーに変更しているものの中身は旧態依然としたビジネスホテルである。同時に、どうしてこのホテルを対象外としたのかという疑問も生じる。例を上げれば西梅田のハートンホテル西梅田、ホテル京阪京橋、リーガ中之島イン、ホテル・ザ・ルーテルなどである。

■ビジネスホテルとシティホテル
前回、東京編でトップの座に就いたのは皮肉にもシティホテルであるホテルメトロポリタン丸の内である。大阪編でもトップにアリエッタホテルと並んでホテル阪神がランクされた。ホテル阪神も地味ながらブライダル、宴会、料飲を揃えたシティホテルである。
他にもビジネスホテルに分類するのに無理のあるホテルが混入している。ホテルモントレ・ラ・スール大阪ホテルトラスティ心斎橋、クロスホテル大阪などはビジネスホテルと呼ぶには無理があろう。モントレは充実した婚礼設備を持ち、トラスティ、クロスホテルは宿泊特化型であって断じてビジネスホテルではない。
ガイドブックと首っ引きで料金ばかり見ながら選定した結果このような一貫性のないラインナップとなるのではないか。

■ビジネスホテルを定義する
それでは、ビジネスホテルとは何か? 東京編でも問題提起したので私なりに簡潔に定義づけてみた。ビジネスホテルとは宿泊機能に特化し比較的低価格で利用できるホテル、ということができるのではないだろうか。ホテルの各業態の仕切りが取り外されつつある今日、このようなカテゴリーで格付けを行うなら「出張に便利なホテル格付け」とでも看板を取り換えるべきだ。

■リブランドなのか新築なのか
このところホテル業界ではホテル名の変更、または運営委託先の変更に伴うリブランドが盛んである。ところが、ホテルビスタプレミオには元三井ガーデンホテルとの注釈が付いているもののその他はなんら注釈がない。クロスホテル大阪など'07年7月オープンと、あたかも新築であるかのように解説されているが元は昭和50年代に開業したホリデイイン南海大阪である。実用情報としては致命的欠陥ではないか。
その他にもリブランドしたホテルは私が知る限りでも以下のとおりである。
・ドーミーイン心斎橋=アメニティホテル心斎橋、・ダイワロイネットホテル四ツ橋=リーガロイヤルホテル四ツ橋である。
また、シティプラザ大阪は大阪府職員互助組合の厚生施設である。

今後もホテルの業態間のボーダーレス化は進むものと考えられ、同様の格付け、ランキングなどを行うのであれば切り口を改めねばトレンドに即した企画は成立しないだろう。

おまけに私が利用したことのあるホテルについてひとこと

ドーミーイン梅田東
 常々浴槽不要論を唱えている私好みの客室。内扉があるのは想像以上に落ち着く。コンビニも近距離。

■トーコーシティホテル梅田
 旧式の大型ビジネスホテル。デイユースは便利。

■ホテルトラスティ心斎橋
 雑然とした街並みの中に欧風の建物が現れる。フロントクラークは燕尾服で高級感を演出。

アリエッタホテル&オステリア
 トレンディのライター様が絶賛するだけにシティホテル顔負けのハード。朝食はコンビニで仕入れ?

■ダイワロイネットホテル四ツ橋(リーガロイヤルホテル四ツ橋時代に利用)
 ロッキング機能付きのアームチェアは快適。部屋によっては隣のビルと顔を突き合わしそう。

シティプラザ大阪
 ゆったりサイズの客室と展望スパ。都心のリゾートホテル。門限があるのはさすがに公共の宿。

アパホテル大阪肥後橋駅前
 シティホテル並みのフロントに驚く。客室は狭いが、高層階からの眺望はそれを補う。耐震強度が心配。

■ホテルモントレ ラ・スール大阪
 好意でツインに。シングルとは違い赤と白のラブホ風装飾。コーヒーハウスがないのも難点。

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USJに5軒目のホテル [ホテル(その他)]

べストウエスタンが来夏進出

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USJ近くにベストウエスタンホテルが進出することに。名称はベストウエスタンの上級クラスである”プレミア”を冠し「ベストウエスタンプレミアホテル大阪ベイ」を名乗る。
ホテル近鉄ユニバーサルシティ、ホテル京阪ユニーバサルシティ、ホテルユニバーサルポート、ホテル日航からリブランドし5月に開業予定のホテル京阪ユニバーサルタワーに次ぐ第5のホテルということになる。

ホテルの概要は190の客室、レストラン(詳細不明)、フィットネス設備を備えるという。客室はプレミアということもあって室料10万円のスイートも備えるという。場所はJRユニバーサルシティ駅東口から至近というからユニバーサルポートの並び辺りになる。

ベストウエスタンは日本ではまだまだ認知度は低いが、世界80カ国に4000軒のホテルを展開する世界最大級のホテルチェーンである。ただ、ミドルクラスの地味なホテルで構成されており最近流行りのガイシ系ホテルの煌びやかなムードとは少々異なる。現在”プレミア”は長崎に1軒(元長崎プリンスホテル)、USJと金沢に進出することが決まっている。ベストウエスタンブランドでは大阪、和歌山、高知、高山、弘前などに展開しており、新宿、鹿児島にも出店する。国内の代理店契約は3社が締結しておりややこしい。

先に詳細が発表されたベストウエスタンホテルニューシティ鹿児島の内容を見ると150の客室は大地、空、花の3つのテーマにそってフロアごとにイメージが統一されておりリーガロイヤルホテルのナチュラルコンフォートタワーズを連想させる。スイートの他バスヴュータイプの客室も備えており既存の国内ホテルが中古ホテルばかりなのに対し新規物件の鹿児島は従来のイメージとは印象が異なる。大阪ベイもほぼ同様のものになると思われる。
☆4月4日付で公式なリリースがアップされました。
http://www.landowner.jp/ir/


私も1年前に和歌山のベストウエスタンに泊ってみたが、元東映インということもありかなり安っぽく、浴室の壁には大きなクラックが入り、洗面台は真っ二つになりそうなヒビが入っていた。また、窓ガラスは辛うじて外が見える程度に激しく汚れているなどハード面ではレベルの低さが目立った。ソフト面でも餌場と化した朝食会場など決して良いイメージは残っていない。

USJのオフィシャルホテル指定を受ける予定となっていることから和歌山のようなことにはならないとは思うが、果たしてどんなホテルが出来上がるのか楽しみである。
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USJエリアのホテル近鉄(左)とホテル京阪にリブランドされる旧ホテル日航(右)

関連記事:「ホテル日航ベイサイド大阪からホテル京阪へ」


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惜別の春 [ホテル(その他)]

さようなら、いろいろ

なんだか島倉千代子の歌のようなタイトルになってしまった。3月31日は年度変わりということもあってか、さまざまなお別れがあった。その中でも私の身近なところで三つのさよならをご紹介。

さよなら、MD87
国内ローカル線のジェット化に貢献したMD87がこの日のJAL、白浜→羽田便を最後に引退。伊丹空港近くの実家の屋根を掠めるようについこの間まで飛んでいたと思ったらあっという間に日本の空から消えてしまった。
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▲MD87 大阪・伊丹空港


さよなら リーガグランドホテル
この名前気に入らない。なんなんだリーガって。かつての大阪グランドホテルにさよならを言わせていただこう。昭和33年開業、つまり50周年を迎えての閉館である。新大阪ホテルとロイヤルホテルの間を繋いだ大阪の迎賓館的名門ホテルも入居している新朝日ビル、フェスティバルホールと共に改築のため閉館。
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さよなら ホテル日航ベイサイド大阪
つい先日記事に書いたばかりだが、JALが運営受託の継続を断念したためこの名称は消えることに。運営は今後ホテル京阪に委託されGWころに「ホテル京阪ユニバーサルタワー」として再オープンの予定。開業初日にコーヒーハウスに行ったところたまたまUSJの取材に来ていたフジテレビのクルーにホテル屋であることを見破られ取材攻めにあいその模様が関東ローカルの番組でOAされるというハプニングがあったのだ。
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▲ホテル日航ベイサイド大阪

 


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古都金沢のホテル事情 [ホテル(その他)]

この手のホテルネタは堅過ぎてあまり反応が無いものと思っていたら案外アクセス件数が多いので自分でも驚いている次第。一つにはいわゆる「ホテルガイド」とか「絶対泊まりたいホテルベスト00」などと称するガイドブックがいま一つ信憑性に欠けるというのが要因かも知れない。あの手の本の多くは出版社が各ホテルに掲載を持ちかけ協賛金とかの名目でお金を取る提灯記事が多いのだ。目の肥えた消費者は必然的に当ブログのような非営利、中立、本音で勝負の媒体に情報を求めてアクセスいただいているようだ。
今回は先日取材して来た(大げさ・・・)金沢市のホテルの話を一席。

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金沢国際ホテル

■ホテル戦争開戦前夜の金沢
それでは金沢市のホテル事情をざっとおさらいしておこう。この街の特徴はとにかく昔ながらの”ビジネスホテル”に分類される低料金、宿泊特化型のホテルが多いこと。それもそのはず、かの「アパホテル」は当地がそもそもの本拠地である。当然市内にも多くのアパが存在する。こうした大手だけではなく駅周辺を中心に零細な小規模ホテルが乱立しているのが目にとまる。駅前での割引券の配布も珍しくないという。
片や都市型ホテルはどうかというと県外資本の大手チェーンの存在が目立つ。駅周辺には古参の「金沢都ホテル」や「ANAクラウンプラザホテル金沢」、「ホテル日航金沢」が軒を並べ、香林坊を中心とした都心には「金沢エクセルホテル東急」が立地する。
地元資本となると百貨店「大和」系の老舗「金沢ニューグランドホテル」と「同アネックス」が香林坊にレンガ色の姿をみせる。他には郊外立地になるが西武セゾン系から地元の料理旅館「浅田屋」に経営が移った「金沢国際ホテル」を挙げることができる。

日航の進出以来大きな動きのなかった金沢だが、ここに来て新規出店の情報が矢継ぎ早に発表されている。なぜ、いま金沢なのか? 最大の誘因は北陸新幹線乗り入れに伴う入込客、中でも観光客を目当てに大手チェーンが食指を伸ばしているものと考えられる。ビジネス客は例えパイが大きくなっても東京との時間距離短縮により宿泊需要は逆に減少する恐れがある。その点観光客は通常日帰りは考えられず、入込客が増えた分だけパイが大きくなるものと予想される。
しかし、新幹線の乗り入れは予定どおり進捗して7年後である。新規ホテルの多くはそれ以前の開業を目指しているので中には新幹線開業を待たずして体力が持たずに閉鎖に追い込まれるホテルも発生するのではないだろうか。

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金沢駅ホームから完成間近の「ホテル金沢」を見る

■激戦の火蓋を切る「ホテル金沢」
高架上の金沢駅ホームから茶系の壁面を持つ瀟洒な16階建ての建物が見える。間もなく5月1日に開業予定の「ホテル金沢」である。右手には「金沢都ホテル」が接している。この立地から明らかなようにかつての「ホリデイイン金沢」(後にホテルイン金沢)である。全面的に建て替えホテル名もすっきりしたものに改め戦線復帰を待つ。客室数165室、料飲施設5か所、1200平米の大宴会場を有する都市型ホテルの誕生である。一部新聞報道などでは前身がホリデイインであったことからビジネスホテルと呼んでいるのを見かけるが、施設概要が示すとおり完全な都市型ホテルである。ちなみに客室はシングルでも22平米とゆとりのサイズであり週末にはダブルとしても販売可能であろう。
このホテルの開業で煽りを受けるのはもちろん駅前地区の各ホテルだろうが、特に隣接する都ホテルは老朽化も進んでおり最も影響が大きいと思われる。

■ホテルトリニティ金沢(仮称)も年内開業
今年12月の開業を目指し、金沢駅と香林坊の間、武蔵地区で建設が始まっている。建物は三井不動産が所有しリゾートソリューションが賃借しホテルとして運営する。地上9階、客室数125室、レストラン1ヶ所の宿泊特化型ホテルである。

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ホテルトラスティ心斎橋

■ホテルトラスティ大都市圏外初の出店
「ホテルトラスティ」はリゾートトラストが展開する宿泊特化型ホテルでヨーロピアンクラシック調の内外装で顧客を掴みつつある。現在、本拠である名古屋と大阪に3軒を開業、今年4月には東京、その後神戸、大阪阿倍野で新規開業を予定している。
そのトラスティが金沢市への進出を発表した。場所は香林坊、大和百貨店の並びという中心部では最高の立地である。
詳細は未定ながら200室規模とし、2010年の開業を予定している。金沢とトラスティという組み合わせがなんとも興味を惹くところ。従来のやや過度気味のヨーロッパ調をそのまま金沢にも持ち込むのだろうか。
周囲には「ニューグランド」、「同アネックス」、「エクセルホテル東急」などが軒を並べているが、影響は筋向いに位置し、やはり宿泊に特化した「ニューグランドアネックス」が最も大きいと思われる。

→ リゾートトラストはリーマンショックを受けこのプロジェクトを凍結していたが、平成23年秋に再開した。・・・富山新聞 規模は地上13階、地下1階の200室規模。平成25年夏の開業を目指すとのこと。(平成24年3月7日加筆)
→ ホテルトラスティ金沢香林坊として平成25年6月9日開業。(平成25年6月11日加筆)

■ダイエー跡地の新ホテル
さらにもう一軒ホテルプロジェクトが発表された。武蔵ケ辻の旧ダイエー跡地を取得した日本レイトがここに地上13階建ての複合商業ビルを建設し200室クラスのホテルを誘致するという。ハイクラスな都市型ホテルを目指し複数の大手チェーンに進出を打診しているという。計画では2014年に開業を見込む。

→ 日本レイトはリーマンショック後再三計画を見直すもテナントの誘致が困難と判断、土地を転売している。(平成24年3月7日加筆)

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ダイエー跡地に建設予定の複合商業ビル

■既存ホテルかく迎え撃つ
この新設ラッシュにこのところ比較的静かだった金沢のホテル業界もさすがに危機感を隠せないようだ。市内最高層を誇る「ホテル日航金沢」は客室の改装を行い”金澤スタイル”と銘打ったコンセプトルームを登場させている。「ANAクラウンプラザホテル金沢」・・・長い名前だ・・・も宴会場を中心に開業以来の本格的なリニューアルを進めている。なにぶん同じ駅前地区にオープンする「ホテル金沢」が市内最大級の宴会場と充実したブライダル施設を備えているだけに婚礼獲得合戦はかなり厳しさを増すものと思われる。
駅前エリアでは着々と迎撃準備が整えられているようだが、中心部のホテルからはあまりリニューアル情報は聞こえて来ない。「ニューグランド」はあまり若者受けするハードではないし、「エクセル東急」も開業時の客室が今もそのままのようだ。ファッション性の高いトラスティなどが進出して来るとかなり打撃を受けるのではあるまいか。
金沢市内の人の流れが徐々に駅前地区にシフトしている現状から考えても中心部のホテルは覚悟を決めて新たなカラーを打ち出さなければ厳しい状況に陥る懸念がある。

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ガイシ系 「ANAクラウンプラザホテル金沢」

■新たな集客策を
金沢市は日本海側でも有数の大規模都市であり、観光資源にも恵まれている。しかし、今後も同じ手法では厳しい地域間競争に勝ち残るのは困難であろう。例えばコンベンション都市としての実力は新潟、富山両市が本格的な会議用施設を整備しているのに対し金沢は遅れを取っている。金沢大学という有力大学の存在は学会誘致にはきわめて有力な武器となり得るだけに相応の受け皿の整備が必要だろう。
手をこまねいていると市内のホテル総崩れなどという事態も考えられる。
まずは5月に迫った「ホテル金沢」の開業が楽しみである。


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日経トレンディ ビジネスホテル格付けを斬る!(東京編) [ホテル(その他)]

日経 TRENDY (トレンディ) 2008年 04月号 [雑誌]

日経 TRENDY (トレンディ) 2008年 04月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日経ホーム出版社
  • 発売日: 2008/03/04
  • メディア: 雑誌

 



■ビジネスホテルってなんだ?
日経トレンディ4月号は同誌お得意(不得意)のホテル格付けであります。今回は東京のビジネスホテル編とのこと。 
そこで編集部のみなさんに素朴な質問です。「ビジネスホテルっていったい何なんですか?」。

私はこの特集を見て興味を覚えたのは「ビジネスホテルをどう定義付けるのか」という点ですな。つまり、東京にあまたあるホテルの内、どのホテルを取材対象とするのかという、この手の企画では最も重要な点であります。読み進んで行くにつれ「定義できないままに企画が進んでしまったな」との印象を感じずにはいられませんでしたね。唯一の基準は価格帯で、6000~15000円のレンジを設定しております。この唯一の基準にしても2倍以上の開きがあって、この広いレンジの中で横一線に比較されたんじゃ安い料金を設定しているホテルはたまったもんじゃないですわ。実際本文中にも「まさに玉石混交であった」との記述がありますが、そんなこと基準を設定した時点で見えてますわな。

■ホテルの業態の複雑化に付いていけてない
今やホテルの業態はニーズの多様化もあって非常に複雑化しております。シティホテル、ビジネスホテル、ラブホテルが複雑にクロスオーバーしているわけです。「このホテルはビジネスホテルか否か」と問われて即答できるホテルは段々少なくなってきておりますな。そんな時代に「ビジネスホテル」の格付けというコンセプト自体トレンドからずれているんではないですかね。
ちなみに第1位に輝いたのはJR東日本ホテルグループのシティホテルブランドを冠した「ホテルメトロポリタン丸の内」であります。料金だけを基準にした結果「ビジネスホテル格付け」のトップがシティホテルになるという妙な結果を生んでしまったんですな。「ホテルメトロポリタン丸の内」も苦笑していることでしょう。

■来月は大阪編だそうです
5月号では大阪の「ビジネスホテル」を格付けするんだそうです。やはり、東京のように料金のみを基準とするのでしょうか。熾烈な価格競争が続く大阪のホテルに東京同様の手法を当てはめると市内でもトップレベルのホテルまでビジネスホテルとしてノミネートされてしまいそうです。果たしてどんなホテルが登場するのでしょうか。格付けの内容よりも、どのホテルを「ビジネスホテル」として分類してくるのかが興味をそそります。発売は4月4日です。


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ホテル日航ベイサイド大阪からホテル京阪へ [ホテル(その他)]

京阪のホテル部門に新たなフラッグシップ登場

USJエリア最大の「ホテル日航ベイサイド大阪」が今月いっぱいで運営受託を解消するとの情報はすでに公表されているとおりである。さて、注目の後継オペレーターだが、ホテル京阪に決定し、ホテル名も「ホテル京阪ユニバーサルタワー」と決まった。3月31日に日航としての営業終了後可能な限り早期に新ブランドでの再オープンを目指すという。ご承知のとおりホテル京阪はUSJエリアで「ホテル京阪ユニバーサルシティ」を運営しており新ホテルオープン後はこのエリアの客室数の約半数を京阪が牛耳ることになる。
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ホテル京阪ユニバーサルシティ

◆日航撤退の理由は
このホテルは、JR西日本が所有する土地に綜合商事がホテルを建て、㈱JALホテルズに運営を委託する形態を取って来た。撤退の理由として「契約期間の満了」、「赤字経営」などがいわれてきたが、私は、JALブランドが経営の足を引っ張ってしまったのではないかと推測している。ホテルのHPを開くと「JALテーマパークリゾート」というキャッチが目に入る。ところが、USJの文字は見当たらない。それもそのはず、このホテルはUSJオフィシャルホテルではないからだ。不思議な話である。USJエリア最大のホテルがオフィシャルの指定を受けず広告等にUSJの名称を使用できないのである。

◆空中戦とテーマパーク戦争の結末
それでは、このホテルがオフィシャルの指定を受けられないのはなぜか?理由はJAL対ANA、USJ対TDRという二つのライバル争いが絡んでいるのである。つまり、JALはTDRのオフィシャルキャリアであり、USJのオフィシャルキャリアはANAなのだ。したがってJALブランドのホテルにUSJのオフィシャルホテルのお墨付きは与えられないのである。この特殊な立地でUSJの看板を使えないのは営業面、集客面では致命的マイナス要因といえるだろう。
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ホテル日航ベイサイド大阪

◆京阪の狙い
それでは京阪がこのホテルの運営を受託するメリットはなにか?京阪電鉄のニュースリリースでは中之島線の延長上にあるUSJエリアを同社の準沿線地区とみなしており、ここでの存在感を強化することで京阪ブランドを全国展開する橋頭保とすることができる。特に全国展開にあたってはホテルチェーンの拡充を軸としていくことから「ホテル京阪」のブランド力強化にも有効であるとしている。
640室を擁する大型ホテルの運営は京阪にとっては初めてであり大型ホテルの運営ノウハウを獲得できるという意味でも有意義であろう。
さらには中之島線が開業してもその終点中之島駅付近はターミナルとしては完全に孤立しており、京阪首脳はさらにUSJ・桜島付近まで延長し他社路線と連絡して新たなネットワークを構築する計画を否定しない。
このホテルの運営受託は京阪グループにとっては大きな戦略的意味を持つものといえよう。

※ホテル京阪ユニバーサルタワー 開業は5月21日と発表されました。(4月16日加筆)

関連記事:USJに5軒目のホテル


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阪急創立100周年記念フェア [ホテル(その他)]

◆大阪新阪急ホテルでは
阪急グループは昨年100周年を迎えましたが、今年もグループ企業を中心に記念イベントが企画されています。
中でも大阪新阪急ホテルでは鉄道ファン向けの記念フェアが開催されていますので一部をご紹介しましょう。
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▲大阪新阪急ホテル玄関に掲示されたポスター

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▲ロビーに展示された箕面有馬電気軌道1形電車

◆お菓子で作る阪急電車
まず一番目を惹くのがホテル1階のロビーに展示されているお菓子でできた旧箕面有馬電気軌道の1形電車。よくクリスマスなどにはホテルのロビーに砂糖でできた大聖堂などの模型が展示されていますが、この1形電車も同様お菓子の原料を素材に作られています。
説明書によると砂糖25kgを中心に窓ガラスの格子、パンタグラフ(ポール)はパスタを使用しているそうです。ちなみに模型の大きさは全長1m、1/15スケールだそうです。
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▲中には乗客の姿も見られるなど非常に凝ったものです

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▲正面の様子 行先表示は「かづらかた」

◆標識板ケーキ
かつて使用されていたヘッドマークをチョコレートで作りトッピングしたケーキも販売されました。残念ながら1日3個の予約制とあって既に予約は一杯になっているとのこと。参考までに価格は2500円です。
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▲残念ながら売切れです

◆バイキングレストラン「オリンピア」
販売用のケーキは売りきれたそうですが、地下1階の「オリンピア」では3月21日から春のスイーツフェアと銘打ってデザートコーナーに標識板ケーキが登場するとのこと。ラウンドのままでデザートコーナーに運ばれ、そこで一人前ずつに切り分けられるそうです。そして切り分けられたケーキの上にはミニチュア標識板チョコがトッピングされるとのこと。
なお、5月8日までは阪急の標識板、同9日からは阪神のものにチェンジするんだそうです。

料金は、ランチ3600円、ディナー4600円です。
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なお、ロビーでの1形電車の展示は3月15日(土)までです。


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金沢国際ホテルでランチ [ホテル(その他)]

お薦め!金沢国際ホテルのランチ

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「加賀百万石奇行 その2」からつづきます・・・・ さて、金沢国際ホテルのロビーで集合した学生時代の同期3人であります。

このホテルは市内中心部から路線バスで30~40分と決して恵まれた立地とは言えませんが、その分落ち着いた雰囲気が漂い、高台にあるため眺めもなかなかのものです。ゆったりした敷地にはベーカリーショップやチャペルが配置されるなど都心のホテルにはない贅沢なレイアウトとなっています。   かつては西武セゾン系のホテルでしたが、数年前に地元の料亭旅館「浅田屋」に経営が移っています。浅田屋は得意の料理部門を充実させ他ホテルとの差別化を図ります。それが功を奏したのか地元を中心に支持を得ることになります。   1階ロビーに置かれた各レストランのメニューを見ると8階「浅田屋高尾店」の和風ステーキランチが2,625円となかなかお値打ちのよう。即決しエレベータで8階へ。エレベータ内にはスツールが置かれています。わずか8階建てですが、高齢者などには親切な配慮です。エレベーターホールには和装のスタッフがお迎えとさすがに老舗料亭の直営だけのことはあります。
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席に通されると見事なパノラマが目を楽しませてくれます。もちろん一面の雪景色ですが、主要な道路は融雪設備が施されておりアスファルトの路面がコントラストを見せます。店内も落ち着いており昨日のANAクラウンプラザとは大違いなのであります。

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雪景色の金沢中心部方向と 今回お世話になった現地の方々

早速メニューが用意されますが、すでに1階で「和風ステーキランチ」と心に決めている我々には必要ありません。すぐに付出がサーブされ続いてメインのステーキが。このサービスの仕方が面白い。なんと小型のカセットコンロの上に鉄板が乗った状態でオンテーブルされます。150gのステーキはすでにミディアムレアに焼かれておりここから先はお好きにどうぞいうスタイルです。火が通り過ぎて硬くなったのが苦手な私はすぐに火を止めて戦闘状態に入ります。鉄板の上にはステーキの他、温野菜の付け合わせ、目玉焼きが添えらており、他にサラダという献立です。ソースはポン酢とチリソースの2種類。肉が大味(オーストラリア産か?)なこともあってチリソースの方が合ってましたね。

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食後にコーヒーでもとドリンクメニューを頼むとスタッフから和菓子と和風ドリンクのセットを勧められました。しかし、それは「土曜・休日は除く」と欄外に注釈が付いており、スタッフは「チョット確認して参ります」とテーブルを離れ「今日は特別に承ります」とのこと。おそらく勧めてしまった以上引っ込みがつかなくなったと推測されますが。まあ、特別なご厚意に感謝し抹茶風ドリンクとわらび餅のセットをオーダー。500円にしては値打ちもんです。ドリンクは甘味の付いた抹茶に好みに応じてホイップクリームを加えて飲むという仕掛けになっています。

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最後のお見送りもしっかりしており、サービス、料理、雰囲気、料金のどれもが納得いくものでした。ただ、屋外駐車場が融雪装置の水で水溜りだらけだったのには参りました。  

金沢国際ホテル、ホテル屋のお薦めです。(筆者は同ホテルと何ら特別な関係にないことを申し添えておきます)  http://www.kanazawakokusaihotel.co.jp/  


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知られざる奈良のホテル事情 [ホテル(その他)]

先日の日経新聞関西版によると奈良市に続いて今度は奈良県がホテル誘致に乗り出すそうだ。今さら何をやってるんだという感じである。

◆まかりとおる殿様商売
奈良の宿泊施設、とりわけ奈良市内の施設の評判は総じてよろしくない。古都ならではの閉鎖的な土地柄なのだろう、世界的な観光都市でありながら最も肝心な観光インフラである宿泊施設に関しては全くお寒い限りである。奈良のホテルといって思い出すのは「奈良ホテル」程度であろう。このホテルにしても文化財的価値はあっても全く現代のニーズには適応できていない。婚礼シーズンの土日に行ってみると何組もの新郎新婦が狭い通路を右往左往している光景に出会う。通常複数の新郎新婦が鉢合わせするのはご法度である。披露宴会場が少ないため1ヶ所しかない洋食ダイニングは宴会場に転用され、食事に訪れた客は小宴会場に特設された窮屈なスペースに押し込められる。無愛想なサービススタッフが投げ捨てるように置いていったメニューは値段だけ一流である。大阪市内と比べても格段に高いのだ。このような殿様商売が可能なのは偏に競争相手がないからである。これなどまだましな話でオンシーズンに市内の宿泊を予約しようと電話を入れると「お客さん、今頃言ってきて取れると思ってるんですか」と嘲笑されたなどという信じ難い話がまかり通っている。この辺の話題は産経新聞関西版の昨年5月1日から「奈良にホテルを」と題した連載記事に詳しい。実際に統計を見ると奈良県でのデータになるが、ホテルの軒数は全国46位、室数ベースになると全国最下位である。信じられない数字だが、これが世界的観光地奈良の現実である。

◆危機に瀕する奈良の観光
その奈良が観光客減少に喘いでいる。修学旅行の多様化により最近では定番であった奈良を訪れる学校が減少し入り込み客が落ち込んでいる。また、魅力的な宿泊施設が少ないため経済波及効果が大きい宿泊客がホテルの整った大阪・京都に逸走するなど観光都市としては深刻な状態である。こと宿泊施設に限っていうとはるか昔の修学旅行客を目当てにしていた大部屋中心の旅館が”個の時代”に対応できず業績悪化が深刻だという。その結果閉鎖的な市場はさらにその度合いを強めていき新規業者を拒否し、ますます宿泊客が遠ざかる。まさに悪循環である。有り余る観光資源と世界的知名度の上に胡坐をかき、惰眠を貪ってきた奈良の観光業界の当然の帰結である。

◆動き出した行政
ようやく危機感を感じ始めた行政が重い腰をあげ始めたようだ。平成22年に予定されている「平城遷都1300年祭」開催を起爆剤に観光奈良を復活させようという目論見である。奈良市はJR奈良駅前の再開発用地にプロポーザル方式でホテルを誘致し、昨秋「マリオットコートヤード」(COURTYARD by Marriott)に決まった。(画像)ちなみに応募したデベロッパーは3グループだけだという。この土地はもともと百貨店を誘致する予定だったが、応募がなくホテルに転用している。従って当初からホテル用地だったブロックに建つ「ホテル日航奈良」(旧三井ガーデンホテル奈良)と向かい合わせという配置である。全く場当たり的な都市開発である。このホテル誘致に当たっても既存宿泊業者からは反発の声が上がったという。曰く「ただでさえ稼働率が低いのに新ホテルの誘致などもっての他」だと。第一級の観光資源に恵まれた土地でありながら宿泊施設は全国最低レベル。にもかかわらず稼働率が低いとはどういうことか。答えは一つ、既存の宿泊施設に魅力がないからだ。いい加減に目を覚まさねば観光奈良の未来はないだろう。

マリオットコートヤードの概要は地上11階、客室297を擁する宿泊特化型ホテルになるという。日本ではまだ知名度の低いこのブランドがどれほどの集客力を発揮するのか見ものではある。開業は平成22年春の予定。 さて、先日の新聞記事だが、今度は県がホテル誘致を表明した。平城宮跡に比較的近いということで近鉄新大宮駅近くの県営プールを廃止し、跡地に300室クラスの国際的でハイグレードなホテルを望んでいるとか。できれば集客力のある“外資系”がよろしいそうだ。まずは外資系というのがいかにもホテル不毛の地のオエライさんらしい発言である。 外資系ホテルを誘致するリスクを知っているのだろうか?先の奈良市の誘致策でもやっと出てきたのは「マリオット」である。ここに来てさらに県が外資系なんて指名して誘致できる見込みがあるのだろうか?立地としては奈良駅前よりも苦しいはずである。そこに皇族、国賓クラスも受け入れられる外資系なんて言うと非常に限られてくるはずだが。後になって民族系ホテルチェーンに進出を要請しなければならないような事態を招かぬよう頑張って誘致活動を展開していただきたい。開業を平成22年秋と定めているそうなのであまり時間もない。

いささか辛口に過ぎる内容になってしまったが、私は奈良という土地が好きである。何度も訪れている。しかし、その度に競争意識もホスピタリティもない観光業者に不愉快な思いをさせられるのが残念なのだ。そろそろ行政も民間も目を覚ましていただきたいと願う。  
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